練習台

2月14日(火)

Gさんは、この時期に至って立て続けに大学院の入試を控えています。社会科学系の専攻ですから私の専門外なのですが、なぜか私に面接練習を頼んできます。先日、私が面接練習をした大学院入試に通ったこともあるかもしれません。

でも、最大の理由は、私のような素人を相手に面接練習をすると、Gさん自身の考えがまとまってくるからのようです。私が素人くさい質問をし、それに対して素人でもわかるように筋道を立てて説明しているうちに、自分の考えの強みも弱みも見えてくるのだそうです。弱みを補うべく説明を追加したり議論の進め方を工夫したりすることが、Gさんにとっても頭の中を明確にすることにつながっていると言っていました。

大学院入試ともなれば、専門的なツッコミにどれだけ耐えられるかが勝負の分かれ目だと思っていましたが、それ以前にきちんと自分の脳内を面接官に示すことが重要なようです。それには、なまじ専門知識があるより何もない人にわからせるほうが練習になるのです。

昔、NHKの週間こどもニュースで、お父さん役の池上さんは、出演するこどもたちに放送原稿を読み聞かせ、こどもが1人でもわからないと言ったら原稿を書き直したそうです。そのこども役を、今の私はGさんから仰せつかっているようです。どうせわからないんだからと開き直ってあれこれ質問するのが、Gさんにはいい練習になるようです。

その一方で気になるのは、今週末の本命校の受験に備えて家に引きこもっているBさんです。欠席だから即悪いことをしているとは思いませんが、そんなことをしていたら四方八方どん詰まりになってしまうんじゃないかと心配です。結果が出せればいいのですが、どうなることでしょうか。

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