あいさつをしよう

4月18日(火)

今月のKCPの目標は「あいさつ」です。朝は「おはようございます」、昼間は「こんにちは」、学校から帰るときは「さようなら」というように、その場にふさわしい挨拶をする習慣をつけようというものです。これらのあいさつの言葉は初級でひらがなを勉強するよりも前に習っていますから、当然学生たちは全員知っています。しかし、知っているのとそのあいさつの言葉を口にするのとの間には、大きな隔たりがあります。無言でスマホを見つめながら通り過ぎたり、授業が終わると脱兎のごとくどこかへ消え去ったりする学生も大勢いるのが現状です。

学生があいさつするなら、教職員もきちんとあいさつを返さなければなりません。そこで困ったことが1つあります。それは、私の「こんにちは」のアクセントです。

30年ちょっと前、私は新入社員として山口県の工場に赴任しました。そこで働いているのは山口で生まれ育った人たちが多かったですし、工場を出れば地元の人ばかりです。「おはようございます」は、一部の年配の方が「おはようございました」となぜか過去形になることを除き、共通語と変わりありませんでした。しかし、「こんにちは」は、共通語は「こ」が低くて「んにちは」が高いアクセントですが、山口では「こ」が高くて「んにち」が低く、「は」で再び上がるアクセントなのです。共通語には絶対に見られないアクセントです。

ところが、このアクセントは実に耳に心地よいのです。無愛想に言おうと思っても、そうできないんじゃないかな。いつしか私もそのアクセントで「こんにちは」とあいさつして、周りの人たちに私の感じた心地よさを感じさせたくなりました。同時に、このアクセントは言うほうも何だか心が穏やかになります。そして、それが現在に至るというわけです。

今までもこの“中低”とでもいうようなアクセントで「こんにちは」と言ってきましたが、これからはその頻度が大いに増えそうです。そうなると、私のアクセントをまねして、それを外で披露して「うわー、ガイジン」なんて言われるような学生が出てくるかもしれません。そんな事件が本当に発生したら、学生に合わせる顔がありません。それでも、この中低アクセントはやめられそうもありません。

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