星に願いを

7月7日(金)

新入生のオリエンテーションがありました。私は、例によって、進学コース全体のオリエンテーションを受け持ちました。この学期に入学する学生は、進学に関して非常に微妙な位置にいます。ある程度のレベル以上なら、翌年の4月の進学も可能ですが、人によっては志望校のレベルを落として早く進学するか、翌々年まで頑張って初志貫徹するかの決断に迫られます。その点も踏まえて、KCPでは楽しいばかりの留学生活にはならないかもしれないと訴えました。

Cさんは国の大学で英語を専攻し、副専攻で日本語も学んできました。自信を持ってレベルテストに臨んだのでしょうが、判定はレベル2でした。もう1つ上のレベルに入りたいと言ってきましたから、私が話を聞きました。しかし、私の日本語が時々理解できず、おかしな答えをすることもあれば、日本語より先に英語が出てきてしまうこともありました。ただ、その英語は、発音がきれいで文法的にも語彙的にも適切なものでした。ですから、語学の素養はあるのでしょう。今は日本へ来たばかりで、耳も口も日本語に慣れていないため、低いレベルに判定されたのでしょう。

Cさんには、レベル2で十分練習して、国で学んだ日本語がすぐに出てくるようになったら、次の学期はレベル4にジャンプすることだって夢ではないとさとしました。もちろん、それはたやすいことではありませんが、挑戦のしがいがあると思ったのでしょうか、Cさんは納得して留学生活の第一歩を踏み出していきました。

七夕の日に、夜までこんなによく晴れたのは久しぶりのことのように思います。東京の夜空じゃ、晴れたとしても織姫も彦星もよく見えないかもしれませんが、Cさんたち新入生が天の川にかかる橋を渡って志望校まで行けるようにと祈っています。

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