十人十色

11月21日(火)

授業後、奨学金受給生との懇談会に参加しました。司会役のDさんの意向で、将来社会に対してどんな貢献をしようと思っているかについて、各学生に語ってもらいました。みんな、自分の将来についてしっかり考えていることに驚かされました。私は、大学に入るころは言うに及ばず、大学院進学時でさえ、将来に対するおぼろげなビジョンすら描いていませんでした。来年3月までのKCPを背負って立つ学生たちですから、また、それぐらいしっかりした考えの学生を選んで奨学金受給生にしていますから、当然のことなどかもしれません。いや、学生時代の私のようにぼんやりしていたら、グローバルな競争にはついていけないに違いありません。

時間ぎりぎりまで奨学金受給生の話を聞き、大急ぎで受験講座へ。先週からしている口頭試問の練習です。実際にホワイトボードを使って説明させてみると、予想通り頭の中の知識が素直に出てきません。抜け落ちだらけの説明だったり、突っ込みに口ごもってしまったりして、学生たちはまだまだ感を抱いて教室を後にしました。

授業直後、Jさんの志望理由書をチェックして、指定校推薦の学内面接をしました。Kさんは悪い学生ではありませんが、いまひとつ決め手に欠く感じが否めません。私たち面接官の心を揺さぶる、ほとばしるような意欲や目の輝きは見られませんでした。心の叫びを聞きたかったです。

それからすぐ、Sさんの面接練習。ハキハキ答えてくれたのですが、答えの内容に若干疑義があり、いくらか軌道修正することに。Sさんが勉強しようとしていることは、Sさんが抱いている夢の実現とは少し方向性が違うような気がしました。本番でそこを突かれるとぐだぐだになりそうでしたから、再考を促しました。

いやあ、いろんな人の話を聞いたものです。明日も、昼休みから息つく間もなく予定が詰まっています。受験シーズンのピークですから、しかたありません。正月休みを夢見ながら、歯を食いしばります。

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