ヘアスタイル

10月15日(月)

久しぶりにRさんに会ったら、髪が短くなっていました。「ずいぶんすっきりしたねえ」と声をかけると、「はい。自分で切りました」と、はさみでチョキチョキするしぐさをしました。「自分で?」「はい。日本の(髪を切る)お見せには行ったことがありません」。

Rさんの実家は、髪を切るお金を節約しなければならないほど貧しいなんてことはありません。Rさんの口っぷりからすると、お金はあるけれども日本語でどう切るかを指示するのが難しくて、床屋や美容院へは足が向かないようです。Rさんは上級ですから、それぐらいのやり取りはできてほしいんですがねえ。

そこで思い出したのがOさんです。KCPにいたころは、自分で髪を切っていたかは聞いていませんが、Rさんと同じようにパッとしない風体でした。しかし、M大学に入ってしばらくしてから遊びに来た時には、ちょっとチャラい感じの“大学生”になっていました。間違いなく美容院で自分のしてもらいたい髪形を説明し、美容師とあれこれやり取りしてカットしてもらっていることが見て取れました。在学中はどちらかというと鈍重な雰囲気でしたが、会ったときは身のこなしも軽やかで、すっかり垢抜けていました。

Rさんも、2年後ぐらいにはそうなっているのかなあと思いました。なんだか信じられないような気もしますが、進学先で周りの日本人にもまれると、その影響を受けてごく普通の日本の大学生になるのでしょう。それは、日本語力の面では正しく「成長」でしょうが、人間的にはどうなのかな。でも、Rさんの第一志望校はM大学より田舎にありますから、今のRさんのいい意味での朴訥さは変わらないんじゃないかな…。あれこれ想像を膨らませました。

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