軽い約束

2月24日(火)

卒業生の紹介で、日本文化に触れる会がありました。何週間か前に参加者を募集して、参加者決定者にはお手紙を渡しておきました。しかし、当日になって、数名の学生がキャンセルしたいと言ってきました。一度申し込んだらキャンセルはできないからこの日には予定を入れないようにと言っておいたにもかかわらずです。

卒業生だって、チケットが有り余っているからKCPに回してきたのではありません。後輩のためにという親切心から骨を折ってくれたのです。だからキャンセルが出るとその卒業生の顔をつぶすことにもなりかねないのに、そういう機微がどうもよくわからないみたいです。

というか、何事につけても気安く申し込み、気安くキャンセルするきらいが学生にはあります。そこに他人の迷惑とかメンツとかを考えるすき間はありません。自分の都合を最優先してしまうのです。

最近の日本の若者も、とりあえずたくさん約束しておいて一番おもしろそうなところに顔を出すのだそうです。メールやらSNSやらで、とりあえずの約束もその断りも、指先でできちゃうからです。約束がすっかり軽くなってしまいました。留学生だけを責めるわけにはいきません。

しかし、実社会はそうじゃありません。やっぱり約束は重い意味を持ちます。そこのところを早く理解してもらいたいからこちらは神経をぴりぴりさせているのですが、学生たちはいたってのんびりです。Mさんは日本での就職を考えていますが、毎日のように遅刻します。毎日9時までに登校するという約束すら守れずに、社会人が務まるわけがありません。

今週末はバス旅行です。集合時間を始め、いろんな約束がありますが、みんなきちんと守ってくださいよ。

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