聞き取れない

10月29日(木)

今週末に入試を控えた学生2名の面接練習をしました。中級の学生でしたが、発音が悪いのに驚かされました。留学生の日本語ならほとんどわかってしまう私ですら聞き取れなかったのですから、相当なレベルです。

Wさんは母音の発音がまずく、オ列とウ列の区別が付きにくいです。特に拗音がひどいです。「日本語がジューズになりたい」なんて言ってるうちは、金輪際上手になれませんよ。

Bさんは口をあまり動かさないでもぞもぞ話しますから、これまた聞き取りにくいことこの上ありません。そんなわけで、ついつい口元に目が行ってしまうのですが、Bさんはあごの骨が小さいので、口を大きく開けられないのではないかと思えてきました。

KCPは初級から発音に力を入れていますが、この2人は発音練習をいい加減に済ませてきたんでしょうね。毎週1回ぐらいのペースである発音チェックも、とりあえずこなすって感じだったのでしょう。だから、チェックした先生からのコメントも、頭に全く残らなかったんじゃないかな。

教師のほうも、忙しさにかまけてか、この2人のフォローを十分にしてこなかったのかもしれません。「また今度」「誰かがしてくれるだろう」が積み重なって、ここに至ってしまったことも考えられます。いずれにしても、ここまで来てしまったら発音矯正は半端な手間ではありません。

私が初級クラスに入るときは、コーラスをさせても耳を澄ませて変な発音を拾おうとしています。学生にはくどいって思われてるでしょうけど、おかしな発音だったらコーラスしなおさせます。口を動かしていない学生は、指名して一人で言わせます。それは、WさんやBさんのような例を未然に防ぐためですが、残念ながら防ぎきれているとは言えません。

WさんとBさんには、今週末の入試まで時間がありませんが、残された時間で必死に発音練習して、少しでも聞き取りやすい発音を身に付けて本番に臨んでもらいたいです。

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