よく来たね

2月25日(木)

今日は、多くの国立大学が、日本人高校生向けの前期日程に合わせて、留学生入試を行いました。私のクラスも、今朝は教室がスカスカで、出てきた学生もどこか戸惑ったような顔をしていました。近場の学生もいれば、遠征している学生もいます。遠征組も、明日のバス旅行に行くために、何とか今日中に帰ってきます。諸般の都合でバス旅行が明日になってしまいましたが、国立受験の学生にはしんどい日程だったかもしれません。

昨日、12月の卒業生のJさんが面接練習に来ました。卒業後、今まで約2か月、Jさんなりに直前の追い込みをかけてきました。筆記試験はそれで何とかしたようですが、面接は不安があったのでしょう。

面接練習をして見ると、案の定、甘い答えが次から次へと出てきて、これじゃ国立はまずいんじゃないかなという内容でした。Jさんは頭が固いタチではありませんから、前日でも軌道修正が利くと思い、足りないところを遠慮なく厳しく指摘しました。Jさんも、それが目的で来たはずです。

1月に入学すると、日本語学校の最中在籍期間は2年ですから、翌年の12月が卒業となります。すると、進学者にとって1~3月は空白の期間になってしまいます。その3か月は、すでに進学先が決まっていれば、ギャップイヤー的な使い方もできますが、Jさんのように最後の勝負をかけようという学生は、宅浪的な日々を送る羽目に陥りかねません。そうならないように学生としっかりした関係を築いておくのも、実は教師の隠れた仕事なのです。Jさんはその絆をぐいとたぐり寄せて、面接練習に来たというわけです。

さて、試験の手ごたえはどうだったのでしょうか。Jさんは明日のバス旅行には参加しませんが、今日受験した在校生の面々には、バスの中で話を聞いてみるつもりです。

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