撃沈からの復活

6月20日(月)

昨日のEJUは、あちこちで爆発したり沈没したりしたようで、Sさんなどはすっかり気落ちしていました。「あなたが難しいと思った問題は、ほかの学生も難しかったんだよ」と言ってやっても、慰めにもならないようです。試験が終わった直後は、受けた傷がまだ生々しく、気分転換する余裕もないのでしょう。若いということは、一直線に進む勢いは鋭く強いものがありますが、つまずくと再起不能なまでのダメージを受けるものでもあります。

全体を俯瞰する眼があれば、自分の失敗が冷静に評価できます。でも、Sさんを始め、受験戦争の最前線で機関銃を連射し続けている戦士には、自分の目の前の敵しか見えないものです。目の前の敵すらとらえられずに、恐怖感から撃ちまくっているだけかもしれません。そういう戦士にうろたえるなと一喝するのが、我々教師の役割なのです。今週も期末テスト前日まで受験講座がありますが、そういう授業をしていくつもりです。

Sさんの場合は、受験勉強が上滑りだった面もあります。話をよく聞くと、問題文の読解が不十分で、理科や数学の問題ができなかったところもあったようです。日本語の授業の意義を軽く考えていたツケが回ってきたようにも思えます。いくら注意しても、毎年こういう学生が何人かは出てくるんですよね。

痛い目にあって日本語をきちんと振り返った学生は、11月に挽回しています。中には、さらに日本語をおろそかにして、基礎科目にのめり込もうとする学生がいます。そういう学生は、11月も残念な結果になります。KさんやPさんは卒業まで目が覚めず、Dさんは2年目にようやく目が覚め、…。今までの卒業生の顔が次々と思い浮かびます。Sさんやそれと同じような立場の学生たちの目をどうやって覚ましていくか、今年もこれから受験指導の山場を迎えようとしています。

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