手応えはあてにならない

10月21日(金)

KさんがD大学に合格しました。Kさん自身は面接の手応えが悪くダメだと思っていただけに、喜びも一入だったようです。私は、EJUの持ち点も高いし、直前の面接練習の受け答えもしっかりしていたし、十分に勝ち目があると思っていました。

こんなふうに、試験を受けた学生の感覚は、えてしてあてにならないものです。Kさんとは逆に、「絶対大丈夫」なんて言っている学生に限って、落ちてしまうものです。学生は面接でたくさん話せると自分の思いが伝わったと思い込んでしまうようですが、実は、それは非常に危険です。往々にして空回りしているのです。

面接練習の時には、他の受験生でも話せるようなことはいくらたくさん話したところで評価されないと指導しています。具体的な内容、独自の考えや感想などを語らなければ、評価に値しないとされてしまいます。「将来、自分の会社をつくりたいです」の類は、点にならないのです。

Kさんは面接では自分の思いが語りきれなかったので手応えを感じなかったようです。しかし、KさんのD大学に対する思いは非常に深いものがあり、面接官としては、その一端を知るだけで、我が校で学ぶに値する学生だと判断できたのでしょう。

午後、T大学の大学院の入試面接を明後日に控えたHさんの面接練習をしました。大学院を目指す学生だけあって、一から指導しなければならない答え方ではありません。それでも、脇の甘さが見られて、私に問い詰められると言葉を失う場面もありました。こちらの注意は十分理解できていると思いますから、本番までに軌道修正してくれるでしょう。

受験シーズンはこれからが山場です。他の学生も、Kさんにどんどん続いてもらいたいです。

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