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KCP校長ブログ

  KCP地球市民日本語学校校長・金原宏のブログです。

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また、台風

9月21日(水)
 今月初めの12号に続いて15号が日本列島に襲い掛かっています。2つの台風がもたらした雨によって、紀伊半島などでは土砂崩れが起き、西日本から東日本にかけての多くの町で、洪水や家屋への浸水が発生しました。今回の15号は、首都圏の至近距離を通過する見込みで、昼過ぎからJR線や小田急線の一部は運休し始めています。
 9月になってから立て続けに2個の台風が日本に上陸しましたから、今年は何だか台風の当たり年のような気がしますが、今年の上陸数は7月末の6号を加えて3個目で、平年の2.7個に比べてものすごく多いとは言えません。10月になると上陸数がぐっと減るので、このままいくと、今年は平均的な台風上陸数の年だったということになります。
 ただ、今年の台風は迷走型が多く、上陸した3個はいずれも停滞したりあらぬ方向に動き出したりして、気象庁にとっては予報しづらい台風だったと思います。台風の進路予想もころころ変わり、台風を待ち受ける側はその対応に振り回された感じもありました。KCPも、台風が近づいているからということでバス旅行を延期しましたが、当日は行こうと思えば行けた天候でした。でも、延期した日のほうがいいお天気だったので、結果的には正解だったと思います。
 3月の震災に比べればかすんでしまいますが、各地に被害をもたらしたこともまた確かです。犠牲者も出ています。気になるのは、災害に見舞われた山村集落です。災害を機に町に出る決意をする人も多く、災害が集落消滅のきっかけともなりかねません。大都会の場合は、電車が止まったとか川があふれたとか言いながらも、けっこうすばやく立ち直っています。防災設備のおかげで、決定的段階までには至りません。しかし、過疎化・高齢化のため老人ばかりとなってしまった田舎では、災害から復旧する力が失われてしまっています。それゆえ、1つの災害が決定的打撃となって村が消えてしまうこともあるのです。9月の2個の台風が大きな爪あとを残した和歌山県や奈良県の山村でそういうことが起きなければいいがと思っています。

  • 2011年09月21日(水)22時45分

間違い直し

9月20日(火)
 来週の火曜日が期末テストなので、今学期の火曜日の授業は今日が最後です。私のクラスは先週の作文のフィードバックをしました。私が作文を担当すると必ずすることが、各学生の作文の中から変な文を1つずつ集めたプリントを作り、それを学生に配って直してもらうというタスクです。つまり、プリントのどこかに1つ、自分のやらかした間違いが載っているわけです。自分の間違いにはなかなか気づかなくても、他人の間違いは見えてくるものです。もちろん、匿名で載せていますから、けっこう鋭い言葉で間違いを指摘してきます。今日は、今学期の総まとめとして、それをしました。
 毎度のことですが、学生たちは間違い直しに苦労していました。周りの学生と議論し、知恵を出し合いながら取り組んでいました。単純な助詞の間違い程度だったらすぐに直せますが、文の最初と最後がうまくかみ合っていない「文のねじれ」を直すのはかなり難問のようです。また、同じ意味の単語でも文章内容に合わせたものを選ぶこと、場合によっては表現方法を替えなければならないといったあたりも、難しく感じています。
 このタスクは、学生が犯した間違いの中からみんなのためになる間違いを選び出すところがポイントです。今回も、あまたある間違いの中から選りすぐりの間違いで課題プリントを作りました。学生の人数文だけポイントがあると言ってもいいのですが、そのすべてを1回の授業で身に付けさせることは不可能です。自分の間違いの原因にしっかり気づき、それに加えて他の学生の間違いを1つか2つ、他山の石としてもらえればそれでいいと思っています。
 今日の授業の成果があったどうかは、来週の期末テストの作文を見ればわかります。さあ、どうなることでしょうか。

  • 2011年09月20日(火)18時50分

期末タスク花盛り

9月16日(金)
 学期末が近づき、各レベルではまとめのタスクに取り掛かっています。昨日私が入ったクラスでは社会的問題をグループで発表するタスク、今日のクラスではディベートをしました。
 今週初めに説明を受け、ビデオまで見たはずなのですが、学生たちは何だか要領を得ない顔をしていました。でも、最初の2チームが対戦を始めると、どうやら思い出したようで、やっているほうも見ているほうもテンションが上がってきました。ディベートは時間で区切って進行していきますから、自分の意見を言い切る前に時間が来てしまい、残念そうな顔をしていた学生もいました。
 4チームでトーナメントを行いましたが、決勝戦は時間の都合で、テーマを発表したら作戦会議をする間もなく、すぐに始めてもらいました。でも、さすがに1回戦を勝ち抜いたチームだけあって、自分の役割に応じて1回戦以上の白熱した議論になりました。もちろん、日本語には拙いところはありましたが、考える時間もほとんどないのに、理詰めの話をしていた学生たちに感心させられました。
 また、別のレベルでは模擬討論会が行われました。こちらはせりふをグループで作り、演技も交えてみんなの前で発表します。担当したY先生によると、いつもパッとしないHさんがせりふを完璧に覚えてきて、迫真の演技をしたとか。CさんやJさんのせりふも信じられないくらい本格的だったそうです。
 このように、学生の今までうかがい知ることのできなかった一面を垣間見ることができるのと同時に、学生たちの成長に驚かされるがこの期末タスクの楽しみです。期末タスクはそのレベルの学生が越えるべき山です。ここで自信をつけた学生は次の学期に期待が持てますが、いい加減な気持ちで期末タスクに臨んだ学生は、実力を伸ばすチャンスを自ら放棄したようなものです。
 今週末から来週にかけて3連休が2回あり、それが終わったら期末テストです。期末テストのころには多少は涼しくなっているのでしょうか…。

  • 2011年09月16日(金)16時58分

いろいろな大学生活

9月15日(木)
 昨日はJさん、今日はEさんと、懐かしい顔が職員室を訪ねてきてくれました。
 Jさんは3月の震災後帰国してしまいました。そのときは、いい学生ほど帰国してしまうと、私たち教師をとてもがっかりさせました。その後、国で日本のC大学の試験を受けて合格し、来週から始まる授業に備えて、先週来日したそうです。しかし、この半年間、Jさんは日本語をほとんど使っておらず、話す力も聞く力も帰国直前と比べてだいぶ落ちている感じがしました。本当に日本の大学の授業についていけるのだろうかと、心配をせずにはいられません。
 Jさんの話によると、来週からは正規の学生ではなく聴講生としての入学で、来年3月まで聴講生として真面目に出席すれば、4月から自動的に正規の学生になれるのだそうです。C大学としては、これからの半年で日本語力をつけてもらい、正規生になったらビシバシ鍛えるつもりなのでしょう。本来なら大学に入れるだけの日本語力は日本語学校でつけるべきところなのですが、大学と留学生が直結したことで、日本語学校は学生を奪われてしまいました。
 C大学がどのような日本語教育をするのかはわかりませんが、KCPは日本の高等教育が受けられる日本語力をつけさせることに関しては、その辺の大学よりずっと上だという自負を持っています。おそらく他の日本語学校もそう思っていることでしょう。でも、学生は大学のほうを選ぶのです。日本語学校と大学の学生の奪い合いが本格化していることを実感させられました。
 Eさんは3月に卒業し、Y大学に進学しました。最初の学期である春学期は、震災の影響で期末試験がなく、レポートと出席で成績が決まると言っていました。大学では生涯を通じての友達を作ることを目指していたのですが、まだそれは実現していません。Eさんが言うには、日本人の学生は夢がなく、小さくまとまってしまっているとか。大きな夢と期待を抱いているEさんは、そういう自分と周りの学生とのギャップが埋まらず、悩んでいました。でも、いい先生には恵まれているようで、そういう先生方との交流を深めて学生生活をエンジョイしているようでした。
 留学生活には紆余曲折がつきものですが、Jさんには4月までにしっかり日本語力を身に付けてもらいたいし、Eさんには夢と期待をしぼませることなく前進してもらいたいと思っています。

  • 2011年09月15日(木)18時49分

面接を受けて

9月14日(水)
 先週面接練習したYさんは昨日、Lさんは今日がW大学の面接本番でした。2人とも面接練習で聞かれた質問をされたと言っていました。だからといって、合格が決まったわけでもなく、安心するのも喜ぶのもまだまだ早いです。
 入試の面接の基本は、やはり志望理由です。その大学、その学科を選んだ理由がきちんと言えることが何より大切です。2人の練習でも、その質問を繰り返し聞きました。志望理由で気の利いたことが言えると、面接で主導権が握れます。受験生自身のペースで面接が進められます。自信を持って答えられることを聞いてもらえるようになります。Yさんは、どうやら、そんな感じの面接だったようです。
 それから、独自の答えができるかです。他の学生と同じ答えをいくらしても、プラスの評価にはつながりません。何の印象も残せないでしょう。他の学生が言えない、その学生しか言えないことをどのくらいたくさん言うかに、合否がかかっていると言ってもいいでしょう。もちろん、論拠が全くない話や暴論ではいけません。面接官の記憶に残る発言ができれば、合格への道筋も見えてくるでしょう。
 YさんもLさんも、面接が終わってから学校へ来て受験講座を受けたところが偉いです。試験を受けたことでゴールだと思うのではなく、次に備えて動き出した点がすばらしいと思います。そういう気持ちがあれば、勝利の女神は必ず微笑んでくれることでしょう。
 YさんもLさんも、結果がわかるのは月末です。それまでは期待半分、不安半分の日々が続きます。2人なら気持ちをきちんとコントロールして、前を向いて歩んでくれることと信じています。

  • 2011年09月14日(水)19時21分

残暑を越えて

9月13日(火)
 今年はけっこう残暑が厳しく、中秋の名月が過ぎても熱帯夜と真夏日が続いています。去年もひどかったですが、今年はいったん涼しくなってからまたぶり返してきたところが、厳しく感じるところなのでしょう。でも、確かに気温の数字は高いのですが、湿度がひところよりだいぶ下がっているのではないでしょうか。暑苦しくて目が覚めるとか、汗が滴り落ちてくるとかいうことはなくなりました。
 夏の節電体制が終わり、鉄道会社では今週から元のダイヤに戻りました。時刻表の上に張られていた臨時ダイヤの紙も、昨日の朝にははがされていました。私の乗換駅のA駅は、消されていた一部のホームの蛍光灯が復活したようです。しかし、電車内の蛍光灯は一部が間引かれたままです。とはいえ、慣れてしまえば明るいホームがいいとも思わないし、蛍光灯がはずされた電車を貧乏ったらしいとも思いません。これから迎える冬も、暖房の電力を捻出するために節電に努めるのでしょうから、節電体制のままでもよかったと思います。
 今年の夏は、本当に必要な電気と削れる電気、言い換えればぜいたくのために使っていた電気とを見極めさせられた夏でした。その夏を乗り切ったことは大きな自信にはなりますが、悪い意味で高をくくるようになっては困ります。発電能力に対して消費電力が90%を超えることなんてほとんどなかったからもっと使ってもいいんじゃないか――こういう油断は何のためにもなりません。3月11日から新たな時代に入ったのだと思わなければならないと思います。

  • 2011年09月13日(火)18時40分

半年たって思うこと

9月12日(月)
 昨日はあの大震災からちょうど6か月で、被災地や原発事故で避難している人たちのところでいろいろな催しがありました。ニュースに映った人たちは、みな前向きのことを言っていましたが、自分を奮い立たせるために背伸びして言っているような感じもしました。
 今回の震災の被災地における最大の問題点は、高齢化が進んでいることです。町全体が若ければ、新たな町を築いて再出発しようという気運にも満ちてくることでしょう。しかし、高齢化が進んでいると、破壊された町に対して将来に希望が持てなくなってきます。三陸の町々、村々は、まさにこのようなz状態ではないかと思います。
 そういった人たちにどういった手を差し伸べればいいのか、どんな言葉をかければ真に心の癒しとなるのでしょうか。私にはわかりません。義援金を出すことが、援助物資を送ることが助けとなるなら、わずかながらでも出しましょう。政府は被災地の復興のために、青天井に近い予算を組むそうです。それで被災者が満足してくれるのなら、そのための増税も受け入れます。でもそういったことは、何か違うような気がしてなりません。
 高齢化が進んだ被災地はどのような形で再建するのがベストなのか、こういうテーマは、おそらく、今まで省みられたことがないでしょう。しかし、これからの日本は否応なくこれに直面していかねばなりません。世界で最も高齢化の進んだ国として、世界で屈指の地震や台風などの被害が多い国として。そして、災害のアフターケアが進んだ国として、医療面、物資の面、メンタルケアの面、あらゆる面から、世界の被災地を助けていくことができれば、それこそが日本の国際的地位向上につながると思います。自然災害は起きてほしくはありませんが、完全に防ぐことは不可能です。日本人の美点とされているところを存分に織り込んで、被災者が心から喜ぶ援助をしていけば、なまじのODAよりもずっと効果的な国際貢献となることでしょう。

  • 2011年09月12日(月)21時34分

面接練習開始

9月9日(金)
 来週半ばにW大学の面接があるので、今日は2名の学生の面接練習をしました。今シーズン初の面接練習でしたが、結果はあまり芳しくありませんでした。
 Lさんは、志望理由も将来の計画もうまく答えられませんでした。自分がW大学に入ることで、何を得て、それを人生でどのように生かしていこうか、そういう大きな枠組みができていませんでした。声が小さく、自信なさげに聞こえるところもマイナスです。
 Yさんは、学部の選択理由がうまく言えませんでした。Yさんが勉強しようと思っていることは、普通はS学部で勉強することなのですが、それをE学部で勉強するのはなぜかと聞くと、答えらしい答えが返ってきませんでした。
 2人とも真面目な学生、優秀な学生であることは疑いないところなのですが、W大学に入って勉強したいという強い意志のようなものが、今日の受け答えからは感じられませんでした。自分の思いを相手に伝わるように表現すること、そのように表現することでさらに自分の思いを強くすること、それができていません。志望理由が自分自身の中で発酵しきれていないように思えました。
 留学にはいろいろな困難が伴いますから、国で勉強するよりも強い意志が必要です。大学は受験生に困難に打ち勝つだけの強い意志があるかどうかを確かめたいのです。面接はその格好な手段と言えます。面接で何物も語れなければ、いい加減な気持ちで試験を受けに来ているとみなされてもしようがありません。今日の段階では、2人は合格のレベルには程遠いと言わざるを得ません。
 来週の面接当日までの数日間で、どのように立て直してくるのでしょうか。優秀な2人のことですから、何かしてくれると信じています。

  • 2011年09月09日(金)18時05分

志望理由書をどうする?

9月8日(木)
 中級の大学進学希望者に志望理由書を書かせています。志望校の出願書類に志望理由書があるかどうかに関わりなく、自分の志望理由をまとめておくことは面接の時にも役に立つはずです。しかし、学生たちが書いてきた志望理由書は惨憺たるありさまです。
 まず、ストーリーができていません。どんなきっかけでそれを勉強しようと思ったのか、なぜ留学先として日本を選んだのか、その大学を選んだ理由は何か、大学で何を学ぶのか、その学んだことを将来どのように生かしていくのか、こういった基本的なところが押さえられていません。本人の頭の中にはあるのかもしれませんが、読み手にわかるような形で書かれていません。
 次に、個性がありません。誰でも書ける内容では、読み手の印象に残りません。それを面接の場で話しても、受け止めてはもらえないでしょう。いかにもパンフレットから持ってきましたという文句を並べても点数にはなりません。その文句を自分なりに理解したことを示す形で書いたり話したりしなければなりません。これが志望理由書の個性というものではないでしょうか。
 そして、文法です。言いたいことはわかるけど、ちょっとこれはねえ…という文があちこちにあります。読み手も、書き手が外国人だということは百も承知ですから、100%完璧な日本語は求めていません。でも、意図を理解するのに何回も読み返さなければならないような文章は、高く評価されるはずがありません。主語と述語がかみ合わない文が続くと、読みたくなくなってくるでしょう。
 本来なら、学生が書いてきた原稿用紙に赤で直しを入れるところですが、あまりに直しの箇所が多く、また、土台から換えないとダメな構成になっているので、ワープロで打ち直しました。その直しを見ながらもう一度書くくらいのことをしないと、学生自身の頭の中に志望理由が固まってこないでしょう。自分自身をしっかり見詰めなおして、将来設計をきっちり立ててほしいところです。
 いずれにしても、受験シーズンは始まっています。勇気を持って立ち向かってもらいたいです。

  • 2011年09月08日(木)20時04分

校内専門学校フェア

9月7日(水)
 先月まで行っていた大学による進学説明会に続き、今日は学校内で専門学校フェアが開催されました。講堂に30校あまりがブースを出し、留学生担当者が学生に説明をしてくれました。午前の授業が終わった直後からかなりの混雑になり、学校によっては数人が列を作るほどでした。どの学校もブースを訪れた学生には丁寧に対応してくれて、学生によっては20分ぐらいも話を聞いていたようです。
 会場を出てきた学生は、みんな数校分の資料を持ち、「いい話が聞けましたか」ときくと、にっこり笑ってうなずいていました。Sさんは大学か専門学校か迷っている学生で、今日は観光関係の専門学校の話を聞きました。私が話しかけると、「T専門学校はいい学校ですか」と聞いてきました。朝から夕方まで授業があることにちょっとびびっているようでした。「仕事に必要な資格を取るにはそれぐらい勉強しなきゃね。たくさん勉強させるってことはいい専門学校だっていうことだよ」と答えると、少しは安心したような顔をしていました。
 学生の動きが一段落した後、専門学校の方にお話を伺いました。一番の心配は、地震後に日本語学校の学生が減ったとすると、来年または再来年、自分たちのところにその影響が回ってくるのではないかということでした。KCPも学生数が減ったし、残っている学生の中にも、親に早く帰って来いと言われている学生がいます。大学もまた留学生集めに躍起になっていますから、現状は専門学校にとっては厳しいものとなっていることは疑いありません。専門学校としてはいい学生をがっちり確保したいでしょうし、KCPとしても学生に希望通りの進路を歩ませてあげたいところです。
 そういう思惑の交錯はともかくとして、Sさんを始め学生たちには納得のいく形で専門学校なり大学なりを選んでもらいたいです。

  • 2011年09月07日(水)19時06分

バス旅行~鴨川シーワールド

9月6日(火)
 台風の影響で延期されたバス旅行がありました。今回は千葉県の鴨川シーワールド、私も含めて教師もほとんどが初めて行く所です。出発するまでは、珍しい海の動物が間近に見られるので学生が喜びそうだという期待と、ショーがつまらなかったらどうしようかという不安とが入り交じっていました。
 今までのバス旅行は、T観光のバスが多かったのですが、今回は、直前に延期したからでしょうか、S観光のバスでした。でも、ガイドさんはS観光のほうが上でした。私のバスでは、新宿を出て間もなく、ガイドさんに車窓の案内をお願いしたら、途中の休憩地点・海ほたるに着くまで、ずっとガイドしてくれました。それも一方的な話ではなく、乗り合わせた初級から上級までの学生の心をしっかりつかみ、好奇心を引き出し、飽きさせることなくコミュニケーションを取っていました。話の内容もくだらないものではなく、東京暮らしが長い私もへぇーと思わせられるものもありました。学生にとってはバスの中で日本の社会についての勉強になったと思います。
 鴨川シーワールドは、白いイルカのベルーガを始め、珍しい海の生き物や芸をしてくれる動物がいます。園内ではクラス単位でショーを見たりお弁当を食べたりしました。お天気も、日は照っていましたが極端に暑いことはなく、恵まれていたといえます。海が荒れていたので、海岸に出られなかったのが残念な点かもしれませんが、学生たちはみんないろいろなショーを見るのに夢中になっていましたから、あまり気にしてもいないようでした。
 また、シーワールドは広すぎず狭すぎず、適当な大きさだったと思います。端から端までのんびり歩いて10分ちょっと、その間にショーの会場や水族館、お土産屋などが建ち並び、退屈することもありません。現に、滞在した4時間ほどの間、学生たちは園内を動き回っていて、ボケッとしている学生はいませんでした。そういう意味でよくできた施設だと思いました。
 動き回ったおかげで疲れ果て、帰りのバスはさながら寝台車でした。まあ、これは毎度のことですが。しかし、今日はまだ火曜日です。この疲れを明日に持ち越さず、元気に登校してくれることを祈るのみです。

  • 2011年09月06日(火)19時04分

就職が決まったAさん

9月5日(月)
 去年の3月にKCPを卒業し、T大学の大学院に進学したAさんがやってきました。KCPにいたときと全く変わらぬ愛くるしい笑顔を見せてくれました(Aさんもけっこういい年なのですが、あの笑顔には「愛くるしい」という形容詞がぴったりなのです)。就職が決まったとのことです。修士論文にはこれから取り組むそうです。後半年で書き上げられるのかとちょっと心配になりましたが、Aさんなりの緻密な計算があるのでしょう。
 Aさんは、バイリンガルが登録できる就職サイトに登録して、就職先を見つけたそうです。Aさんなら母国語のほかに日本語ができると胸を張って言えますから、そういう会社の探し方もできたのでしょう。就職の面接試験はすべて日本語だったそうです。やはり、日本語の力は侮れません。
 でも、T大学ほどの大学院生でも、少なからぬ会社で落とされたそうです。いろいろと試してダメだったから、バイリンガルのサイトに行き着いたということでした。理科系の修士、しかもT大学というと、就職には一番有利なはずなのですが、それでも落とされたということは、就職戦線は私などの想像をはるかに上回る厳しさなのでしょう。
 学生たちは「大学を卒業したら日本で就職」などと気安く言いますが、それはそう簡単にできることではないと考えざるを得ません。日本の企業も、単に経験を積むためだけに数年いるだけの学生なら、積極的に採ろうとはしないでしょう。Aさんのように腰をすえて仕事をしようという学生なら、働いてもらおうかという気にもなるのではないでしょうか。
 7月の日本語能力試験の結果が届きました。届いたのが授業後だったので、今日は学生に渡せませんでしたが、これだって日本で就職しようと考えているなら、N1で、ぎりぎりではなくしかるべき成績で合格している必要があると思います。就職しようと思っている学生たちには、それ相応以上の努力をしてもらいたいです。
 留学したからといって、すべてが明るい方向に向かって転がるわけではありません。自分の人生が明るい方向に向いて転がるように、常に努力し続けなければなりません。それを忘れずに最後まで全うした学生が、真の勝利者になるのです。

  • 2011年09月05日(月)21時49分

久しぶりのスーツ

9月2日(金)
 日中、ある方の葬儀に参列しました。そのため、黒の礼服を着て町の中を歩きました。6月からずっとクールビズで過ごしてきましたから、上着を着るのもネクタイを締めるのも3か月ぶりでした。暑くてたまりませんでした。最高気温は31.9度だったとか…。
 去年までは、ネクタイは頭脳労働者のシンボルだとばかりに、仕事のときは真夏でもスーツで過ごしていました。しかし、今年はそういう“訓練”をしていませんので、抵抗力がありません。もう夏にスーツを着るなんて、できそうもありませんね。一度涼しいかっこうに慣れてしまうと、頭脳労働者のシンボルなんていう虚飾はどこかに吹っ飛んでしまいました。来年以降も節電を続けなければなりませんから、夏場はクールビズとなることでしょう。そうすると、何着かある真夏用のスーツは、もはや、御役御免となってしまうのでしょうか。
 はっきり言って、自分自身がこんなにまでクールビズになじむとは、6月の時点では思ってもみませんでした。最初は戸惑いもありましたが、今は、逆に、スーツ姿の人を見かけると「気の毒に」と思うようになりました。ということは、去年までは、私がそう思われていたということなのです。このクソ暑いのに何かっこつけてんだよ――なんていう目で見られていたんでしょうね。東京の蒸し暑さには半袖が一番いいのです。伊達の薄着の反対で、無理してスーツを着込むことなど全くなかったのです。今年は省エネという大義名分がありましたから、生活習慣を変えるちょうどいいきっかけになりました。
 本当はこうした外圧によってではなく自分自身から最適な生活を作り出していかなければならないのでしょうが、凡人の私にはそれがなかなかできません。今年の夏は、そういう意味ではとてもいい勉強になったと思います。

  • 2011年09月02日(金)21時04分

防災の日

9月1日(木)
 今日は防災の日で、東京では各所で避難訓練や防災訓練が行われました。この防災の日は1923年9月1日に発生した関東大震災にちなんだものです。私が子供のころは、「震災」といえば、全国どこでも、この関東大震災を指しました。祖父母を始め、その経験を生々しく語ってくれる人が周りに大勢いました。しかし、関東大震災から今年で88年、震災を語れる人は数万人もいないのではないでしょうか。私たちの実感からすると、「震災」とは今年3月の東日本大震災でしょう。
 しかし、関東大震災を記憶の彼方に押しやってしまっていいわけではありません。関東大震災は火災で亡くなった方が数多くいました。午前11時58分という、火が一番盛んに使われている時間帯に地震が発生し、木造家屋中心だった東京の街を焼き尽くしたのです。地震が発生したら、まず、火を消すこと、これがこの震災の教訓です。
 関西の人にとっての「震災」は、1995年の阪神淡路大震災でしょう。午前5時46分という早朝に発生したため、就寝中に自宅で亡くなった方が多かったです。大都市の直下型地震に対する対策が本格的に立てられ始めたのは、この震災の後からです。避難所、仮設住宅、そういった復興プロセスのあり方が盛んに議論されたのも、この震災の特徴です。
 そして、東日本大震災。これはいうまでもなく津波の恐ろしさを思い知らされた震災です。技術の粋を結集したことになっている原子力発電所さえ破壊してしまったのですから。日本列島は古来より何度も津波に襲われています。しかし、のどもと過ぎれば熱さを忘れるで、津波の記録の伝承はなかなか実のある形にはできません。その油断を突かれたのが、今回の震災だったと言えます。
 また、発生が午後2時46分で退勤時間に近かったことから、東京では大量の帰宅難民が発生しました。私も帰宅をあきらめ、学校に泊まりました。その後、学校から家まで歩いて帰ってみようと思い続けていますが、未だに実行していません。こうやって痛い目にあった記憶を風化させてしまうと、また同じような目に遭う羽目に陥るのです。今日の防災の日を機に思いを新たにし、いざという時に備えようと思っています。

  • 2011年09月01日(木)20時59分

アリになれるかな…

8月31日(水)
 私のクラスのKさんは、最近、遅刻や欠席が目立ちます。授業後に呼び出して話を聞きました。
 欠席の理由は、主に寝坊と飲みすぎ、体調不良。国にいたときに気胸を患ったとのことですが、欠席理由の体調不良はそれとは関係ないそうです。1日の自宅学習は30分ほど、アルバイトはしていません。勉強もしない、アルバイトもしない、じゃあ何をしているのかと言えば、友達と遊んでいるとか。誘われるとついつい遊びに行ってしまうようです。
 1月に来日した時より、確かに日本語は上手になっているけれども、来日前に思い描いていたレベルには届いていないと言っていました。そりゃそうですよ、勉強しないで遊んでるんですから。しょっちゅう学校を休んでるんですから。
 Kさんは、遅くとも12月の学期が終わったら、帰国して大学に復学することになっています。とすると、残された留学期間は最長でも4か月。現時点で目標とするレベルに達していないと感じているのなら、よほど踏ん張らない限り、目標には届かないでしょう。目標を達成せずに帰国したら、心のどこかに敗北感が生まれます。それは、若いKさんの人生に決してプラスには働かないでしょう。
 留学は人生における1つのプロジェクトです。このプロジェクトを成功させると、成功までの道筋が自分なりに描けるようになります。難題に直面しても、自信を持って取り組むことができるようになります。そうすれば、1年かそこらの語学留学などよりずっと大きい成果が得られるでしょう。その積み重ねが実りある人生へとつながっていくのです。留学とは、人生で最初の成功体験を体得する絶好の機会なのです。Kさんは、このままいけば、成功体験を得るどころか、挫折感を抱いて帰国せざるを得ないかもしれません。
 アリとキリギリスにたとえれば、アリは真面目に学校に通い続けて自分の目標を達成した学生、キリギリスは目の前の快楽におぼれて目標に届かなかった学生といえるでしょう。キリギリスのKさんが、あと4か月だけでもアリに変わってくれることを祈っています。

  • 2011年08月31日(水)21時12分

新首相に期待する

8月30日(火)
 昨日の民主党代表選挙で野田佳彦氏が選出され、今日の衆参両院本会議でその野田氏が内閣総理大臣に指名されました。首相がころころ替わることに関しては、各方面でいろいろと論評されていますから、ここでは多くは述べません。これだけ頻繁に替わってしまうと、日本語教師的には例文で使えるネタがなくて困ってしまいます。
 かつて、小泉さんが首相だったときは、5年も在職し、また、強烈な個性もあり、例文に使っても学生たちはすぐに理解してくれました。安倍さん以降の首相は、そういうわけにはいきません。学生が首相に対して確かなイメージを持っていないため、例文で使っても理解してくれません。菅さんは震災の後、やめろコールが強まってから、やっと少し使えるかなというところまで来ましたが、もう終わりですね。小泉さんには遠く及びません。
 例文は、一発で目的とする文法や単語の意味が理解できるものが理想です。そのためには、良くも悪くも印象的な個性の持ち主を主語にするとうまくいく場合が多いです。小泉さんは、そういう点では本当に理想的なキャラクターでした。近隣諸国に物議を醸す言動も含めて、いや、物議を醸していたからこそ、学生たちにはすぐ理解してもらえるのでした。
 さて、新首相の野田さんですが、ぜひとも例文に使える存在に成長していってもらいたいところです。できることなら、その例文がプラスのイメージの明るい希望の持てる例文であってほしいです。野田さんがそういう首相になってくれれば、日本の国もきっと再生することでしょう。

  • 2011年08月30日(火)20時14分

今年の夏休み

8月29日(月)
 今年の夏も四国へ行ってきました。四国も5年連続というと、ガイドブックに載っているような有名なところはほとんど回りつくしています。そこで、今年は四国の最高峰である石鎚山(いしづちさん)に登ろうと思っていましたが、お天気に恵まれず、登れずじまいになってしまいました。前線が停滞し、山間部は毎日のように雷雨に見舞われたようです。びしょぬれになっても山頂を極めようというほどの根性は持ち合わせていませんから、朝の天気予報を見てはあきらめるという毎日でした。
 石鎚山は、空海も修行したという山岳信仰の山でもあります。今はかなりのところまでロープウェイで行けますし、ロープウェイ駅からの登山道も整備されているとのことなので、四国八十八箇所のお遍路さんも、私のような登山の素人も頂上を目指せるのです。信仰心の薄い者が信仰の山に足を踏み入れてもいいものかと思いつつも、四国最高峰からの眺めを満喫したいという気持ちが勝り、好天の日を待ち続けました。しかし、思いは通じなかったというわけです。
 四国は北海道や九州に比べてもずっと狭い島ですから、JRの特急に乗れば隅から隅までわりと簡単に行き来できます。高知や松山は路面電車があって、それを上手に使えば、町並みをじっくり観察しながら効率的に移動できます。どの町も、端から端まで歩いてもせいぜい30分で、コンパクトにまとまっています。また、八十八箇所という背骨になるものがしっかりしていますから、統一性があるのと同時に、それがある種の安心感をもたらします。ガードレールや道路標識のポールに張られた「へんろ道」という赤い矢印を見ると、お大師さんに見守られている感じがしてきます。そういう居心地のよさが、四国にはあります。
 そんなわけで、石鎚山に登れなかったところは若干消化不良な部分もありますが、四国で十分に癒されて帰ってきました。学生たちも満足そうな顔をして登校してきました。北海道のホームステイプログラムに参加した学生は、ちゃんとお土産を買ってきてくれました。気分も新たに、学問の秋に臨みたいです。

  • 2011年08月29日(月)20時13分

夏休みだ!

8月19日(金)
 久しぶりにまとまった雨が降りました。10時ごろから降り出した雨に、学生たちは驚いていました。かなり激しい雨でしたから、うちへ帰れるかどうか心配もしていました。前線の通過による雨で、雨と同時に急に涼しくなりました。気象庁のデータによると、気温が8度も下がりました。明日から夏休みだというのに、秋の気配を感じる1日になってしまいました。
 この夏休みを利用して、学生たちは一時帰国をしたり、北海道のホームステイプログラムに参加したり、いろいろ計画しています。中には、ひたすら働く学生もいるようですが。受験生には、勉強はもちろん、オープンキャンパスに参加するように指示を出しました。4年間で数百万円の学費をつぎ込む、言い方を変えれば、数百万円の買い物をするのですから、実物を見ないで決めることなど、少なくとも私にはできません。また、大学の情報を集めると同時に、自分の名前を大学に売り込むことも大事です。熱意が大学に伝わるし、入試の面接の時に話のネタにもなります。
 S大学への進学を考えているJさんもオープンキャンパス参加組です。私のところへ来て、2次試験はどのくらい難しいですか、面接でどんなことを聞かれますかなどと尋ねます。ネットで調べたら、今度の日曜日と月曜日がオープンキャンパスなので、それに行かせることにしました。地図まで印刷して渡したので、真面目なJさんのことですから、きっと行くことでしょう。
 南国育ちのLさんは北海道ホームステイ組で、とても楽しみにしています。北海道は東京とはかなり違いますから、日本をより深く知る上で有意義です。また、東京でのアパート暮らしと違って、ホームステイは人間関係が濃いですから、それもまた刺激になるはずです。
 自分の留学に求めて色をつけようという学生と、せっかくの夏休みをいつもと同じように過ごしてしまう学生とでは、得るものに大きな差が生まれます。東京の自分の狭い部屋でうすらぼんやりとしていても、時が頭の上を通り過ぎていくだけです。アルバイトに励めば、確かにお金はたまりますが、そこまでです。お金には換えられない何かをいかに多くつかむかが、留学の成果であり、充実した青春時代になるのだと思います。
 私は、充実した中年時代を送りに、明日から旅に出ます。

  • 2011年08月19日(金)16時59分

大学院に入るには

8月18日(木)
 今学期度々開催されている大学の入試説明会、今日はT大学でした。T大学の担当の方はかなり気合が入っていて、プロモーション用のTシャツを着て説明会に臨んでいました。今までの大学は静止画像ばかりでしたが、T大学は学生募集用の動画を持ってきました。この動画には参加した学生たち、かなり引き付けられたようでした。
 T大学は大学院生の募集にも熱心で、そういう事前の情報もあってか、説明会参加者の半数近くが大学院進学希望者でした。これにはT大学の担当者も驚いていました。大学院進学希望者の増加はここ数年の傾向で、あっという間にクラスに何名かいるのが当たり前になってしまいました。それだけ高学歴の人たちがKCPに入学しているということですし、留学生を送り出す親たちも豊かになったということなのでしょう。
 でも、日本の大学院は、留学生にとって決して敷居が低いところではありません。出願するまでに教授とコンタクトを取る必要があったりなかったりをはじめ、入試に至るまでがてんでんばらばらです。それを一々調べて手続きを踏んだり書類をそろえたりする時点で疲れ果ててしまう学生も少なくありません。研究内容にはそれぞれのオリジナリティーを出してもらいたいですが、入学方法がこうもオリジナリティーに富んでいると、優秀な人材を捕まえ損ねてしまうのではないでしょうか。
 日本は、日本語さえわかれば何でもできて、これほど住みやすいところはありません。日本語ができるようになり、社会に溶け込んだ学生たちはみんなこう言います。しかし、日本語ができなければ、これほど住みにくいところもないでしょう。途中で挫折した学生の偽らざる心境だと思います。日本の国全体が、外国人に門戸を開くことを真剣に考える必要があると思います。

  • 2011年08月18日(木)19時54分

宿題に鍛えられる

8月17日(水)
 今日は、受験講座・理科の夏休みの宿題作りに追われました。6月のEJUが終わり、理科は今学期から大学独自で行う2次試験に照準を合わせた授業をしています。マークシート方式ではなく、記述式の問題を演習形式でやっています。宿題も、当然、それに応じた形になります。
 残念ながら、私には物理や化学の問題を自分で作る能力も時間もありませんから、入試問題集から引っ張ってくることになります。何でもいいから持ってくればいいというわけではなく、やはり、原理や理論を考えさせたり、公式をそのまま使うのではなく一工夫させたりといった、それを解くことによって応用力が伸びるような問題を学生たちにやらせたいものです。そうしようと思うと、私自身その問題を解いてみる必要が出てきます。解いてみると、問題集の解答を読んだだけではわからない引っ掛けや出題者の思いなどが見えてきます。それが見えてくると、あの問題もこの問題もみんなやらせたくなってきてしまいます。でも、学生は日本語も数学も英語も勉強しなければなりません。志望理由書を作成しろという宿題も出ています。勉強時間のすべてを理科が奪い取るわけにはいきません。
 ということで、問題を厳選して宿題にしているわけですが、そうなると、実力をつけなければならない当の受験生よりも、いまさら大学受験などするつもりもない私のほうが多くの問題を解くことになります。何だか矛盾しているような気もします。しかし、教えるとはそういうことなんですよね。教わる側の10倍の知識がなければ教えられないと、日本語教師の勉強をしているときに言われました。理科に関しては学生の10倍の知識を持っているかといえば、決してそうではありませんから、まだまだ、もっともっと、勉強が必要なのです。
 明日は、生物の宿題を作らねばなりません。減数分裂だ、ミトコンドリアだ、遺伝子組み換えだと、頭が痛くなりそうな1日になることでしょう。

  • 2011年08月17日(水)23時26分
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