大学の模擬授業

7月31日(金)

上級のクラスは、大学の模擬授業を受けました。H大学の先生がいらして、文系・理系別に授業をしてくださったのです。

私は理系志望の学生たちと一緒に講義を聞きました。理系向けの講義と言っても、バリバリに最先端の科学研究のお話ではなく、具体的な事例に基づいたわかりやすい内容でした。また、日本語学校の学生相手ということで、日本語はだいぶ気を使ってくださったようでした。ですから、学生たちは最後まで集中して耳を傾けていましたし、先生からの問いかけにも答えていました。

講義の後、学生に感想を聞くと、やはり日本語はよくわかったといっていました。しかし、学際的分野の話でしたが、理系の学生にとっては内容が社会科学方面に寄りすぎていたように感じたようです。私も、日本語は手加減しなくてもいいですから、もう少し抽象度の高い理系っぽいテーマでもよかったんじゃないかなと感じました。

もちろん、H大学の先生が本気で大学2年生か3年生あたりの専門科目の授業をしたら、いくらKCPの上級の学生の日本語力が高くても、ついてはいけないでしょう。そこまでは望みませんが、大学の講義を聴くにはもっと日本語力を伸ばさなきゃって、学生たちに新たな目標を作らせるくらいのレベルでもよかったと思います。背伸びすれば手が届きそうな高さだと、学生のやる気に火が付いたと思います。

今回は初めてでしたが、これから回を重ねていけば狙いどころも見えてくると思います。こういう企画を通して、日本語学校の教師が生教材かなんかでする授業では味わえない、学問するおもしろさ、難しさみたいなものを学生たちに味わわせていけたらいいと思っています。

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