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街の様子と学生の心配事

4月8日(水)

安倍さんと小池さんには申し訳なかったのですが、午前中は健康診断で病院へ行きました。以前から予約してあったので行ってきた次第です。せめてもの罪滅ぼしとして、電車には乗らず片道30分ほどかけて往復しました。人通りがあまり多くない道を選んだつもりですが、それでも人影が途絶えることはありませんでした。東京の街自体が3密ですから、いくらか自粛したところで人通りがなくなることなどないのでしょう。

安倍さんは人との接触を8割減らしたいと言っています。また、ある学者の説によると、東京は98%減らさないと感染者は増え続けるとのことです。しかし、私が見た街の様子は、確かに人通りは減ってはいますが、8割とか98%とかには程遠かったです。あごマスクで歩きたばこという、危機感のかけらも感じられないオヤジもいました。その一方で、5月6日まで臨時休業という店も結構見かけました。伊勢丹もそうだと言いますから、考えているところは考えているのでしょう。

午後は、受験講座をしました。2月末にオンライン授業に移ってからずっと休講状態でしたが、その補講という形で再開しました。学生たちの心配事は、EJUが予定通り実施されるかどうかで、早速質問されました。EJUのサイトには予定通り実施と書かれていますから、そう答えるほかありません。でも、本当に予定通りできるでしょうか。実施できないとなると、各大学の留学生入試に多大な影響が及びますから、万難を排して実施するつもりでしょう。そうは言っても、受験生間の距離を離すとか熱のある受験生は受けさせないとかという条件が加わると、去年までと同じように実施できるか疑問です。

頭痛の種はたくさんありますが、今できることを確実にやっていきましょう。

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新人

4月7日(火)

新しい事務職員が入りました。Kさんがほぼ付きっ切りで仕事を教えています。大学を卒業したばかりだそうですから、KCPの学生と年齢は変わりません。先週から始まった日本語教師養成講座の受講生の中にも同じ年頃の方がいます。私から見ると、子ども未満、孫以上の年齢です。

私が新入社員だったのは、今から35年前です。事務系、技術系の新入社員200名ほどが合宿形式で新入社員教育を受けました。周りのみんながライバルでしたが、同時にお互い支え合う仲間意識も芽生えていきました。背伸びしたり素直に尊敬したり、手を差し伸べたり背中を押してもらったり、こいつとは生涯付き合おうと思ったりこいつの顔はこの教育が終わったら二度と見たくないと思ったり、今思うと、それが切磋琢磨だったのでしょうか。

そういう観点からすると、1人だけというのは、気楽なのかな、心細いのかな。KCPのような小さな組織は、OJTにならざるをえず、新人でもどんどん仕事が回されてくることでしょう。泥臭い仕事ばかりで、夢と現実のギャップを感じることだってあるかもしれません。そんな時は、短期的な目でお先真っ暗だと思うのではなく、長期的なビジョンを頭に描いて自分なりに前進していってもらいたいです。自分のすぐそばには同期がいないかもしれませんが、今はSNSでも何でも、以前の友達とつながる手段はいくらでもあります。

さて、緊急事態宣言が出されました。諸外国ほどの強制力はないものの、指定された地域の住民に与える精神的プレッシャーはかなりのものでしょう。そんな日に社会人の第一歩を踏み出したということは、きっと一生忘れないでしょう。

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小心者の授業

4月6日(月)

先週から日本語教師養成講座を、オンラインでやっています。私が担当する文法は、演習とは違って講義ですから、パソコンのカメラに向かって一方的にしゃべるだけでもいいのです。Youtubeなどで公開されている予備校や塾の授業を見ると、多少は視聴している学習者に気を使っているように見えますが、基本は講師が一方的に解説しています。

確かにそうなのですが、オンライン授業に慣れていないせいか、受講生の理解度が気になってしかたがありません。ですから、ときどき指名したり質問ありませんかと聞いてみたりしていますが、どうも調子が出ません。聞き手を目の前にして、顔色やノートの取り方などを見ながら出ないと、やりにくくてたまりません。教材も対面授業を前提にして作ってありますから、空欄にこちらの意図したことをきちんと書き込んでくれたか、板書しなかったこともメモを取ってくれたか、そんなことが気になるのですが、確かめられないので心配になります。

そんなわけで、一方的にしゃべればいいだけのはずなのですが、思ったほど授業が進みません。わかっているかどうか手ごたえがないので、次に進むのに躊躇している面があります。こういう自分と比べると、Youtubeの先生方は大したものだと感心してしまいます。卒業式の直前は超級クラスの学生何十人もに対して行いましたが、それに比べれば養成講座の受講生は全員の顔を画面に映し出せるほどですから、楽なはずです。それでも心配が絶えないというのは、私が小心者だからでしょう。

今回は全く予期せぬ形でオンライン授業を始めねばならなくなりましたが、今後はこういう形の授業をいつでも行えるような対応が求められます。養成講座に限らず、私が持っている教材を少しずつ見直していあなければなりません。

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久しぶり

4月3日(金)

GさんとHさんが卒業証書を取りに来ました。いや、ビザ申請に係る書類を受け取りに来たついでに、卒業証書ももらっていったと言うべきでしょうか。

私は、2人が入学した学期にレベル1で受け持ちました。Gさんはいつもニコニコしていましたが全然話せず、Hさんは話そうとするのですが言葉が出てこずもどかしそうな顔をしていたのをよく覚えています。必ずしも順調とは言いかねる道のりでしたが、どうにかこうにか進学にこぎつけました。

2人は国にいた時からカップルのようでした。教室で毎日並んで座っていたのであれこれ調べてみたら、そういうことがわかりました。仲がいいのは結構なことですが、GさんとHさんの場合は悪い意味で協力し合ってしまい、日本語に浸りに来たはずが、常に国の言葉で思考回路が作動していました。ですから、次の学期からは、絶対同じクラスにしてはいけない学生リストに載ってしまいました。

クラスは違っても休み時間など2人で話しているのをよく見かけました。私が通りかかると、話を途中でやめて、律義に挨拶してくれました。根は透き通っているんだろうなと思っていました。でも、進路については、私の手を離れてからのクラスの先生方とだいぶ衝突したようです。「GさんとHさん、金原先生のクラスだったんですか。全くもう、どういう指導をしてきたんですか」などと愚痴をこぼされたこともありました。でも、誰よりきつかったのは、Gさん、Hさん自身だったに違いありません。

「授業は20日から始まる予定ですが、始まらないかもしれませんね」と、レベル1の時からは想像もつかないような会話ができるようになったGさん、Hさん。私が受け持った時に抱いていた希望とは違った形での進学かもしれませんが、新しく描き直した夢に向かって歩み始めてください。

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マスクさえしていれば?

4月2日(木)

安倍さんが1世帯当たり布マスクを2枚ずつ配るという政策を発表しましたが、どうも不評のようです。布マスクは目が粗いのでウィルスは通ってしまうとか、1世帯に2枚じゃ焼け石に水だとか、自粛のうっぷん晴らしもあるのかもしれませんが、各方面から攻撃されています。

不織布のマスクは、製造能力が増強されていますが、需要がそれをはるかに上回る勢いで増えているため、市場に出回ってくる見込みはないようです。ただ、マスクをしている人の様子を見ると、さすがに鼻出しマスクはめっきり減りましたが、すきまだらけの付け方をしている人が、少なく見積もっても過半数でしょうね。工場に勤めていた頃、外気を完全にシャットアウトするマスクをつけたことがありますが、息苦しくてたまりませんでした。マスクをしても普通に呼吸ができるということは、いくらでも外気を吸い込んでいるということなのでしょう。

むしろ、マスクをしているという妙な安心感から手洗いがおろそかになる方が怖いです。思うに、多くの人がこの安心感を得たいがためにマスクをしているのではないでしょうか。マスクさえしていればどこへ行っても心配ないとかという発想だったら、本末転倒です。そのマスクを、本当に必要としている人々に譲るべきです。

たとえ流水だけでも、手をよく洗い、ウィルスを身近に置かないことが、予防に関してはマスクよりも効果があります。また、栄養状態をよくすること、睡眠を十分に取り、疲れをため込まず、ウィルスを跳ね返すだけの体力を維持することこそが本筋です。君子危うきに近寄らずで、3密空間をさすらうようなことをしてはいけません。

都内の新規感染者数は97名だそうです。戦いは当分終わりそうもありません。

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要急な仕事

4月1日(水)

「不要不急の外出は自粛すること」となって以来、繁華街は人通りがめっきり少なくなり、観光地はどこもかしこもがらがらで、新幹線や飛行機は減便が相次いでいます。テレワークがにわかに広がりだし、また、学校が休みになり、朝夕のラッシュが緩和されました。もっとも、私は朝に関しては超時差通勤をしてきましたから、もともとさほどの混雑を感じていませんでした。ただ、退勤時は人が少ないなあと感じることが多くなりました。

こうしてみると、私たちの生活は“不要不急”で成り立っていたことがよくわかります。不要不急が消えたら、とたんに景気が悪くなり、経営が行き詰まったお店や会社がたくさん出てきました。雇止めや内定取り消しとなった方も多数に上っています。昔は「一時帰休」という言葉をよく耳にしましたが、今はそんな段階はすっ飛ばして、すぐ解雇なのでしょうか。

日本に限らず、世界中が、要であり急な事柄だけでは成り立たなくなっており、不要不急があって初めて77億人とかという世界人口が賄われていたのです。精神的な充足感とか、宗教心とか、人間がよりよく生存するための部分が今回の騒動で侵されているのです。芸術や文化など、生物学的個体としてのヒトには必要不可欠とは言えない部分を削らざるを得ない状況に、我々人類は置かれています。

日本語学校もその1つでしょう。不安を感じつつ無理して日本留学するくらいなら、第一志望とは多少違っても、母国で進学した方が落ち着いて勉強できると考える人が増えても不思議ありません。世界各国が半鎖国状態に陥ってしまった今、新しい学生は入って来られません。それゆえ、在校生をいかに大切に育てていくか、これが私たちに課せられた使命です。

昨日心配した鹿児島の桜ですが、4月に入ってやっと咲きました。

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コロナよりも恐ろしい現実

3月31日(火)

世界中がコロナで大騒ぎしていますが、実は日本でとんでもないことが起こっているのです。

今年の東京の桜は、3月14日に日本でいちばん早く開花しました。満開も3月22日と、やはり日本でいちばん早かったです。桜前線は北上を続け、現在、仙台まで開花が確認されています。ところが、南国九州鹿児島では、まだ桜が咲いていないのです。鹿児島県内に咲いている桜が1本もないとまでは言いませんが、鹿児島市内のソメイヨシノの標準木は、いまだつぼみのままです。とうとう3月中に桜は咲きませんでした。いまだに咲いていないのは、北海道と、仙台・福島を除いた東北、それに長野・新潟です。いずれも北国・雪国です。

鹿児島がそんな地方と同じくらい寒かったのかというと、もちろん違います。むしろ、冬が暖かすぎたからなのです。桜の花が咲くには、暖かくなる前に、ある程度の寒さが必要です。低温の期間がないと、花の芽が形成されず、したがって花も咲きません。今年は全国的に暖冬でしたが、鹿児島では暖冬過ぎて花芽が形成されるだけの寒さに達せず、桜が咲かなくなってしまったのです。

鹿児島から約370km南にある奄美大島の名瀬では、桜の標準木がソメイヨシノではありません。ヒカンザクラです。名瀬以南はもともと暖かいですから、ソメイヨシノは咲かないため、ヒカンザクラを桜の標準木としています。鹿児島も、沖縄や奄美大島と同じように、ソメイヨシノが咲かない(咲けない)地域になってしまったのかもしれません。

コロナは、いずれ近い将来、ワクチンが開発されるでしょう。そうなれば、今のインフルエンザと同じように、ときどき大きな流行はあるものの、今年のように世界中の人々を恐怖のどん底に陥れるようなことはなくなると考えられます。しかし、地球温暖化にはワクチンはありません。そう遠くない将来、東京が今年の鹿児島のようにならない保証はどこにもありません。

コロナという目の前の災厄に対峙することも大切ですが、鹿児島の桜が仙台よりも遅くなったという現実も絶対に忘れてはいけません。

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終わったけど、課題が山積

3月27日(金)

ようやく、長い学期が終わりました。どうにか期末テストの日までたどり着きました。

1月の始業日、マスクをしている学生が多いのにちょっと違和感を覚えましたが、今から思えば、そんなの序の口でした。バス旅行も卒業式もあっという間に濁流に押し流され、中間テスト後は教室で授業をすることすらできず、オンライン授業となりました。

初級は、別の目的で作っていた資料を転用することでオンライン授業にもかなり対応していたようですが、私が受け持っていた超級は、準備不足が否めませんでした。対面授業を前提とした教材ばかりで、それをオンライン向けにアレンジするのが一苦労でした。でも、著作権などの関係で使うことができない教材も多々あり、そういう心配のない教材を見つけ出すのに骨が折れました。

顔の見えない学生の興味を引き付けることも、大きな課題でした。私の授業のスタイルが、学生との掛け合いが大きな要素になっていますから、顔が見えないと調子が出ないのです。授業が上滑りしているようで、とても不安でした。学生の理解度が推し量れないことも、不安に輪をかけました。慣れてくればオンライン授業の要領もつかめ、授業の進行の計算も立つようになり、少しは穏やかな気持ちで授業ができるようになるのでしょう。

4月期がどういう形で始められるか不透明な面もありますが、オンライン授業開始以降中止の形になっている受験講座もどうにかしなければなりません。今のところ、EJUは予定通り行われるようですから、それに向けて学生た日を鍛えていけねばなりません。来週から、その作戦を練る日々が続きそうです。

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新大関誕生

3月26日(木)

昨日、朝乃山の大関昇進が決まりました。「将来性を買って」とのことですが、それだったらなおさらのこと、もう一場所待てなかったかなあという感じがします。

どうも、最近の大関は安っぽくていけません。半年ぐらい好調が続いた関脇がポンと大関になっている感があります。つまり、大関がちょっと強い関脇に成り下がっています。その証拠に、最近の大関はよく負け越すし、関脇に転落もするし、関脇に留め置いといても構わなかったような力士ばかりです。私が小さい頃の関脇長谷川のほうがよっぽど強かったように思います。

大関らしい大関と言ったら、魁皇が最後でしょうか。横綱に上がったけど横綱としてはほとんど活躍しなかった稀勢の里を大関らしい大関と言ったら失礼かな。まあ、私の抱いている大関のイメージは、そんなところです。

やっぱり権威が欲しいですよね。特別な地位に座っているのですから、それにふさわしいオーラのようなものを発してもらいたいところです。魁皇は、右上手を取った瞬間に、後光が差し始めました。そういう威厳が、最近の大関からは感じられません。朝乃山がこのまま上がってしまったら、大関の位に負けてしまうんじゃないかと心配なのです。だから、関脇でもう少し修業を積むべきなんじゃないかと思います。貴景勝にしても、同じです。春場所は千秋楽に朝乃山に敗れて負け越してしまいました。権威も威厳もオーラも後光も全くありません。

夏場所が予定通り両国国技館で観客を入れて開かれ、そこで朝乃山と貴景勝の両大関が両横綱を脅かし、横綱へのステップを踏み出すような展開になることを願っています。

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アンダーコントロール

3月25日(水)

オリンピックがとうとう延期になってしまいました。妥当な措置だと思います。まさしく諸々の事情が複雑に絡み合っているため具体的にいつに延期するのかは決められないそうですが、だからこそ、関係者の苦衷は想像に余りあるものがあります。

2020年のオリンピックは、安倍さんが原発事故に起因する諸問題はアンダーコントロールだと大見得を切ってもぎ取ってきたところがあります。最初は批判も多かったですが、次第に国全体がオリンピックに向けて盛り上がってきました。ところが、オリンピックイヤーに入ってから新型肺炎が猖獗を極め、世界全体がアンダーコントロールじゃなくなって、昨晩の決定に至りました。こんなことを言ったら不謹慎かもしれませんが、安倍さん、アンダーコントロールの亡霊にたたられてるんじゃないかなあ。

卒業証書を受け取りに来た卒業生に話を聞くと、専門学校も大学も、ほぼ入学式は中止で、授業が始まる期日さえも未定のところがあります。証書を受け取った後笑顔で写真に収まってくれますが、心の中に言い知れぬ不安を抱えていることは想像に難くありません。日本に居続けるのも不安でしょうが、国へ帰ろうにも帰れないというのもまた事実です。帰国しても2週間は隔離ですから、心配しながらも自由に歩ける日本のほうが多少はましだといったところでしょう。

欧米諸国に比べると、日本は“瀬戸際”が予想よりも長引いていますが、かろうじてアンダーコントロールを保っています。でも、自粛ムードが世を覆い、不安や心配など暗い影に包まれた日々を送っていると、ストレスがたまってしまいます。ストレスがたまると抵抗力が落ち、新型肺炎じゃなくても体調を崩しやすくなります。それじゃあ何のために活動を控えているかわからなくなってしまいます。

安倍さん、今年は人の少ない新宿御苑で1人で花見をして、コロナウィルスが1個もない空気をたっぷり吸って、花の美しさで心の洗濯をして、この難局に立ち向かってください。

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