Monthly Archives: 11月 2019

ひょっこり

11月30日(土)

私が昼ご飯を食べに外出している間に、Oさんが来たそうです。Oさんは、今週は全然授業に出ませんでした。先週も姿を見ていません。電話やメールで連絡を取ろうとしてもなしのつぶてで、国元に現状を訴えて、そちら経由で無事を確認したほどです。

前々からそんなに出席率がよくない上にこの調子ですから、今学期でやめてもらうことにしています。そういう話を先ほどのルートで伝えたら、3月までやりたいと言ったとか言わないとか。どちらにしても私の気持ちは変わりません。昼に来た時顔を合わせたM先生によると、以前と変わることなく、やつれた様子もなく、元気そうだったとのことでした。勉強やる気なしが、欠席の最大の理由と判断していいようです。

働きアリは、2割ぐらいがサボっているそうです。その2割を取り除けると、いつの間にか、今まで働いていたアリのうち2割が働かなくなるのだそうです。学生もこれに似ていると、よく思います。私たちがどんなに口を酸っぱくして出席しろと言い続けても、授業のやり方を工夫して楽しく勉強できるようにしても、逆に休んだらついていけなくなるようにしても、一定数の学生は休むのです。OさんはBBQすら休んでいます。来た学生はあんなに盛り上がっていたのに…。

こうなると、残念ながら、Oさんの日本留学は失敗だったと結論付けざるを得ません。Oさんが、たとえ自分の行く末に真剣に悩んでこの2週間学校へ来られなかったとしても、そして、ようやく進むべき道筋を決めて心機一転その道に邁進しようと思っていても、今の日本の留学制度では留学を続けるのは難しいでしょう。来週は学校へ来ると言っていたそうですから、その時じっくり話しましょう。

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みのす

11月29日(金)

「すなおの“す”って、どういう字?」と聞くと、すぐに「げんそ(元素)の“そ”」と、ボソッと答えたのが理科系のSさん。Sさんの目を見て、「私はわかってるよ」というサインを送り、でも、「元素」じゃクラスの他の学生には通じないでしょうから、別の答えを求めました。

すると、「みのすの“す”」という声がAさんからあがりました。みのすなんていう漢語は聞いたことがありませんから、「みのす?」と聞き返すと、Aさんは「みのそ」と言い換えました。つまり、さいごの“す”とか“そ”が“素”だということなのでしょうが、じゃあ、“みの”は何でしょう。みなさん、何だと思いますか。

上級の授業では、漢字を書かせるだけではなく、口で説明させることもよくあります。「ごんべんにただしい」「うかんむりにおんな」みたいに部首を駆使して字を特定するところまでは至っていませんが、「領収証の“証”」「安全の“安”」ぐらいは言えるようになりました。「しょうめいの“しょう”」と答えたら、私は“照”とボケますからね。

だから、Aさんは私にボケる余地を与えまいと、「みのすの“す”」と答えたのでしょう。しかし、“みのす”ではボケるどころか元の単語すらわかりません。本気でわからない顔をしていたら、「あじのす」とAさん。わかりましたか。“みのす”とは“味の素”だったのです。

それにしても、よく「味の素」なんて単語を知っていましたね。正式社名としては存在しますが、商品パッケージなど、消費者の目に触れる場面ではほぼ100%ローマ字表記じゃないでしょうか。Aさんは、昔ながらのあの懐かしい調味料の小瓶を使っているのでしょうか。

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自分を見つめる

11月28日(木)

Jさんは、自分のアピールポイントがないと言います。また、短所ばかりで長所はないとも。受験講座の後に面接練習を始めようとしたら、いきなりそんな話になってしまいました。

確かに、大学入試の面接でそんなことを聞かれることもよくあります。これは、面接官の興味の対象というよりは、受験生が自己分析できているかどうか、受験生のコミュニケーション能力を試す質問と言ってもいいでしょう。ですから、どう答えてもいいのですが、「ありません」という答えだけはいただけません。自分のことがわかっていないとか、コミュニケーションを拒否しているとか受け取られてしまうかもしれません。

そんな話をすると、「じゃあ、うそを言ってもいいですか」と聞かれました。それは、自分と向き合おうとせずに一時逃れをするにすぎません。ちょっと突っ込んだ質問をされたら、簡単に見破られてしまいます。嘘を信じ込んで最後までつき通せば面接官をだますこともできるでしょうが、20歳になるかならないかのJさんに、そんな年寄りのよからぬ人生経験に基づいた悪知恵を授けるわけにはいきません。真正面から自分自身を見つめ直してもらうほかありません。

入試直前の面接練習で完膚なきまでにやっつけたSさんが、第一志望校に合格しました。本番の面接では、私の質問よりはるかに易しく友好的な質問だったそうで、Sさん自身も合格の手ごたえがあったようです。Jさんの試験日は2週間ほど先なので、これからビシバシ鍛えてSさんのレベルのまで引き上げなければなりません。次の約束は、来週の火曜日です。どこまでやってくるでしょうか。

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講演会開催?

11月27日(水)

「金原先生のことを覚えているっていう卒業生が来ているんですが…」と声をかけられ、窓越しにロビーに目をやると、確かに見覚えのある顔がにこやかにこちらを向いていました。

名前を思い出せないまま本人のところに向かうと、「先生、覚えていらっしゃいますか。Mです」と自己紹介してくれました。そうであう、Mさんでした。

聞けば、Mさんが卒業したのは10年以上も昔のこと。K大学に進学し、そのまま修士、博士と進み、博士号を取って就職して3年目だそうです。文科系で博士まで進んですんなり就職できたなんて、日本人の学生だってめったにいないのではないでしょうか。しかも、自分の専門が十二分に生かせる仕事に就いているのです。「教授が推薦してくれたので…」と言っていましたが、教授が推薦したくなるほど優秀だったのです。

Mさんは、KCPにいた時は、まじめな学生でしたが、特別に優秀な学生ではありませんでした。K大学と言っても、みなさんが真っ先に思い描くあのK大学ではありません。でも、目の前のMさんの日本語は、外国人っぽいアクセントもなく、実にこなれていました。K大学進学後も、まじめに自分を鍛え続けたことがよくわかりました。あのK大学に進んだ学生でも、今のMさんほど自然な日本語が使えるようになる人はほとんどいないんじゃないかな。Mさんは、KCPよりもK大学で日本語力を伸ばしました。それも、日本語教師が驚くほど。

Mさんは、博士としての学識経験を仕事の上で存分に発揮しています。その気になれば今後ずっと日本にいられる就職先です。確かに、K大学はいわゆる有名大学ではありませんが、日本で働き続けることを日本留学のゴールと考えたら、MさんはK大学に進学することでその夢をかなえています。

私たちは、学生たちに“いい大学”に進学してほしいと思っていますが、それよりも、もっとずっと先の、“いい就職”とか社会人としての成功とかのほうを望んでいます。ですから、学生たちには大学の名前だけに振り回されるような近視眼的な行動は取ってほしくないです。進学先でどれだけ有意義な勉強をするかこそ、日本留学の成否を決めるのです。

「今度、学生たちに講演してもらおうかな」とMさんに冗談半分に言いましたが、本気で考えてもいいかもしれません。

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期待しています

11月26日(火)

XさんがE大学の指定校推薦に応募したいと相談してきました。今まで名だたる大学を受けては落ちを繰り返し、それらの大学に比べると偏差値的に一段落ちるE大学に目を付けたという次第です。

「もっと簡単に大学に入れると思っていました」と本人弁。実は去年もいろいろな大学を受験したのですが全てダメで、今年は捲土重来を期したものの、良い結果にはつながっていません。受験をなめていたと反省もしています。謙虚に自分自身を見つめ直し、E大学を選んだという面もあります。

Xさんの話をじっくり聞いてみると、やはり、甘い面が多々ありました。今までに口が酸っぱくなるほど、東京の大学は難化していると言い続けてきたのに、それへの対策は全く取られていませんでした。滑り止めという発想がなく、ネームバリュー的には1ランク下の大学の2期に出願するという、後手に回ってしまいました。1期なら本命校との難易度の差もありましたが、2期なら差がないと言ってもいいんじゃないかな。

それでも、どうにかE大学の推薦基準は満たしていますから、指定校推薦の申込用紙を出すように言いました。自分の言葉で書いた志望理由を読んでから判断します。

その後、Lさんの面接練習をしました。Lさんは、Xさんに比べると日本語が拙く、面接が入試の最難関と思われていました。ところが、面接の受け答えは面接官の心をつかむに十分なもので、声が小さい点をどうにかすれば合格してもおかしくない話っぷりでした。何より、大学で勉強することがLさんの本当に好きなこととぴったり合っていますから、何ら飾らずともLさんの学問に対する意欲と大学生活への期待が伝わってくるのです。

Lさんの受験校は、Xさんの志望校と比べたら全然有名じゃありません。でも、Lさんはそんなことは全く気に留めていません。好きな勉強ができる大学こそ、自分にとっての“いい大学”という発想です。今週末の試験に、大いに期待が持てそうです。

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現実は厳しい

11月25日(月)

月曜日の選択授業は大学入試過去問ですが、学生たちは漢字の読み書きが本当にできません。読解パートが100%の学生も、漢字読み書きは、選択問題でない限り、正答率5割を超えるのがやっとという惨状です。

日本語の独自試験を行う大学は、漢字の読み書きの問題を入れることが多いです。したがって、それができないということは、ライバルに差を付けられてしまうということを意味します。でも、漢字はどのレベルでも通常授業で扱っていますから、私の授業ではそれ以外に力を入れることにしました。

日本語の筆記試験に苦手意識を持たれては困りますから、選択問題もある比較的易しい問題を用意しました。その代わり。「完璧を期するように」と発破をかけました。みな黙々と問題に取り組み、こちらが与えた時間を10分以上余らせて解き終えた学生もいました。

答え合わせの時はもっともらしい顔をしていましたが、授業後、集めた解答用紙を採点してみると、ろくに点数が取れていないではありませんか。本文中から抜き出す問題では、見当違いのところを引っ張り出してきた学生多数、本文を要約して答える問題は、推して知るべしです。漢字の読み書きなしですからみんな8~9割ぐらい取れるだろうと思ったら、大間違いでした。これでは、いったいどこで点数を稼ぐのでしょう。超級・上級クラスの学生たちばかりですから、今年の進学実績が危うくなってきました。

入試シーズンも、中盤から終盤に移ろうとしています。留学生入試は年々厳しくなってきていますが、KCPの学生にはそれだけの厳しさが伴っていないような気がしてなりません。どうにかしなければ…。

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成果

11月22日(金)

授業後、Yさんの面接練習をしました。明日、第一志望校のJ大学の面接試験があります。面接前日だというのに、面接室の入り方からやってくれと言います。Yさんにはそういう野生児っぽいところがあります。これを上手にアピールすると、J大学はそういう学生が好きですから、うれしい結果につながる芽も見えてきそうです。

Yさんは、授業でもかなりしっかりした話し方をしていますから、語る内容さえあれば、話すことそのものは心配していませんでした。予想通り、考えがきちんと伝わる受け答えをしてくれました。もちろん、文法や語彙のミスが皆無とまでは言えません。でも、面接官に誤解を与えたり、日本語が下手に聞こえたりするような間違え方ではありませんから、直しませんでした。角を矯めて牛を殺したのでは、意味がありませんからね。

どうやら余裕がありそうなので、ちょっぴり高等戦術を教えました。これをうまく使ってくれると、面接官の気持ちを引き付けられるのですが、果たしてどうでしょう。Yさんが出願した学科は、J大学の中でも競争率の激しいところのようですから、普通に答えていては面接官にアピールできないかもしれません。

1時間ほどで面接練習を終えましたが、一番気になったのは、Yさんの姿勢です。やや前かがみで、一見すると自信なさそうな印象です。しかも足をしょっちゅう組み替えますから、落ち着きのないこと甚だしいです。言っていることは威勢がいいので、面接官はそのギャップに違和感を抱くんじゃないかな。

面接練習終了後、受験講座をして教室の後片付けをしていると、Tさんが教室に顔を出し、N大学に受かったと報告してくれました。今学期が始まったばかりのころ、面接練習を繰り返した甲斐がありました。

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丸ノ内線が止まると

11月21日(木)

今朝は丸ノ内線が一時止まったため、午前クラスの先生方の中には授業開始時刻に間に合うかどうかわからないと連絡をくださった方もいらっしゃいました。緊急に代講の手配をしましたが、四ツ谷から歩いて息を弾ませながら5分前ぐらいに職員室に入ってこられたH先生はじめ、みなさんどうにか授業には間に合いました。

9時2分前ぐらいに教室のドアを開けると、学生は5人ほどしかいませんでした。Sさんが自宅最寄り駅で撮った丸ノ内線運転見合わせの写真を送ってきていましたから、不吉な予感はしていましたが、これほどまでとは…。駆け込みが何人かいましたが、出席を取った時点でそろったのがクラスの半数ほど。丸ノ内線は利用する学生が多いですから、止まると影響が大きいのです。

あんまり張り切って授業をどんどん進めちゃうと、単なる寝坊とは違って不可抗力で授業開始に間に合わなかった学生たちに気の毒ですから、いつもよりゆっくり目にやっていきました。こういう時は、脱線のネタがたくさんあると重宝しますね。そんなこんなをしているうちに、30分ほどでクラスの8割方がそろいました。みんな、遅延証明書を持っていました。

問題は、残りの2割です。Gさんは後半の選択授業も私のクラスで、その時にはいました。「すみません。寝坊して、目が覚めたら9時半でした」と正直に申告。Yさんは選択授業の直前に1階で見かけましたが、こそこそっと隠れてしまいました。怪しいこと極まりありません。でも、曲がりなりにも学校へ来たのですから、よしとしましょう。

MさんとJさんは無断欠席。ことにJさんは今学期に入ってから3回ぐらい出席状況について注意しているのに、丸ノ内線とは関係ないのに、選択授業も欠席でした。どうも私を避けているような気がしてなりません。それでもいいですけど、最終的に自分で責任を取ってもらうほかありません。

授業が終わって職員室に戻ると、AさんとCさんから進路相談と面接練習の予約が。暖簾に腕押しみたいなJさんに関わっている暇などありません。

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それでもやめる?

11月20日(水)

授業後、Lさんが「先生、私、学校をやめます」と言ってきました。「M大学に合格して、入学手続きも済んだので、来週末に帰国するつもりです」とのことです。

よくよく話を聞いてみると、まず、Lさんが済ませた入学手続きというのは、入学金を振り込むなど、M大学入学の権利を確保するために最低限必要な手続きだけです。ビザに関わる手続きは何も含まれていません。おそらく、今後、それにかかわる書類などが送られてくるのでしょう。

これに関連して、M大学からもらった書類を読むと、2月に新入生を集めてオリエンテーションが開かれることになっています。帰国したら、当然、出席できません。無断で欠席したら、不利な扱いを受けるでしょう。ビザに関する話だったら、不利な扱いどころか、法律的に進学が不可能になるおそれすらあります。Lさんにはその辺の認識が全くありませんでした。

M大学に帰国するつもりだという話をしたかと聞いたら、していないと言います。そんなことだろうと思いました。ただただ、もう日本語の勉強はもうたくさんだ、帰国してしばらくのんびりしたいという気持ちばかりが先走り、大学進学もKCP内での進級と大して変わらないぐらいにしか考えていなかったのでしょう。

そもそも、M大学の合格にしたって、“日本語学校卒業まで日本語をみっちり勉強すれば、大学の授業についていけるだけの日本語力が身に付くだろう”という非常に大きな仮定の上での話です。この仮定をぶち壊すようなことはM大学だって認めたくないでしょう。今月いっぱいで帰国して、12月から来年3月まで日本語を使わない生活をしたら、疑いなくLさんの日本語力は落ちます。国でも日本語を勉強すると、口で言うのは簡単ですが、4か月間それを続けられるかと言ったら、絶対に無理ですね。3月末に再来日し、M大学に入学したとしても、日本語の勘が戻るまでは、授業中謎だらけでしょう。

KCPに居続けると、出席率を落としちゃいけないから毎朝早起きしなきゃいけないし、KCPの厳しいルールにも縛られるし、宿題やテストも多いし、ろくなことがありません。でも、これが嫌だからって退学すると、進学してからろくな目に遭わないこと請け合いです。

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日本語教師養成講座でお待ちしています。

11月19日(火)

初級で動詞と言えば、「食べます」とか「勉強します」など、自分も毎日するような、具体的でジェスチャーでも表現できるような語彙が中心です。中級では「改善する」とか「責める」など、抽象概念を表わす動詞が出てきます。上級や超級となると、複合動詞で微妙なニュアンスを表すことを覚えていきます。

複合動詞とは、動詞のます形(国文法では連用形)に別の動詞がついてできた動詞です。「読み終わる」「駆け上がる」「結び付ける」「はぎ取る」など、私たちの身の回りにいくらでもあります。超級ともなれば、これら複合動詞の意味するところを正確に理解し、自分自身でも使えるようになってほしいものです。

「冷え込む」と「冷え切る」、「飲み切る」と「飲み尽くす」これらはどのように違うでしょう。また、「逃げ込む」「考え込む」「疲れ切る」といった複合動詞の“込む”“切る”は、「冷え込む」「冷え切る」「飲み切る」の“込む”“切る”と同じ意味でしょうか。こういったことも超級のクラスでは考えていきます。

学生たちはこちらの提示した例文やヒントをもとに、「~込む」「~切る」「~尽くす」の感覚をつかんでいきます。そして、穴埋め方式の練習問題なら解けるようになります。次は例文を作ってみて、使う感覚を養います。その後は実戦で鍛えていき、真の意味での定着を図ります。私のクラスの学生たちは、今晩例文を考えて、明朝提出することになっています。

これと同じようなことを、実は、日本語教師養成講座でもしています。日本語教師以外の日本人は、複合動詞なんて日々の生活で意識しません。だから、その意味用法は、感覚的には理解していても、言語化して誰かに伝えることは非常に難しいでしょう。それをできるようにするのが養成講座であり、そういった能力を身に付けた方々が日本語教師として歩み始めるのです。

「冷え込む」と「冷え切る」の違い、知りたくありませんか。

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