戦いは続く

9月28日(月)

今学期の授業最終日は、代講が入ったため、午前も午後も授業となりました。どちらも私が担任のクラスなので、しっかりと責任を果たさなければなりません。

午前は超級のクラスで、試験範囲で残っているところをすべてやり終えました。欠席がちょっと多かったのが気になりますが、出てきた学生には明日の試験の山場をきちんと伝えましたから、まじめな学生が有利になるはずです。

午後は初級のクラスで、こちらは今学期の復習が中心でした。自分ではできるつもりのSさんは助詞をたくさん間違え、同じくOさんは動詞の自他の区別が付かず、文法を理解するのが精一杯のKさんは習った単語がすっぽり抜けていて、授業中すぐケータイをいじっていたZさんは摩訶不思議な文を作り、いつも落ち着きのないLさんは問題をよく読んでおらず、そして全員に共通なのは、カタカナ語の定着の悪さです。“インタネット”“テプル”などなど、気持ちはわかるけど違うんだよなっていう書き方をするのです。

もちろん、私たち教師は努力していないわけではありません。「学生たちはカタカナ語が弱い」というのは教師の共通認識で、ディクテーションなどレベル全体で決められた場以外でも事あるごとにカタカナ語のチェックをしています。それでも日常語のミスさえなくせません。さすがに、午前中の超級クラスの学生は“インタネット”“テプル”みたいな間違いはしませんが、“アカウンタビリティー”とか“”ディスカウントショップ“とかってなると、苦しくなる学生もいます。だから、カタカナ語対策は、学習者にとっても教師にとっても、永遠の課題と言えましょう。

“インタネット”“テプル”と書くということは、その学生はそういう発音をしているということです。発話の中では文脈から単語が推定でき、学生が“テプル”と発音しても我々の聴覚はそれを“テーブル”と自動修正してしまいます。初級の発音チェックの時は、この自動修正のレベルをうんと下げて、陰険かつ意地悪くかつ執拗に、学生に指摘します。1学期間それをやり続けても、まだ不十分なのですから、やはり長期戦を構えるしかないのです。

授業後、日が暮れてから、午後クラスのKさんとHさんが未提出の宿題を出してきました。そんな何週間も前の宿題など、突っ返してもいいのですが、2人とも進級ボーダーライン上なので、その場でチェックし、間違いを指摘し、直させました。明日、その効果を発揮してくれるでしょうか…・

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