ある電話

9月3日(火)

受験講座が終わって職員室で一息ついていると、S大学から電話がかかってきました。留学生を受け入れる態勢を整えたので、説明に来たいとのことでした。S大学なら志望校の1つになりそうな学生の顔がいくつか思い浮かびましたから、話を聞くことにしました。ところが、先方は明日の朝お邪魔したいと言います。でも、私は、水曜日はクラス授業と受験講座で、9時から5時まではほとんど時間がありません。

こうなると、普通は別の日にということになりますが、先方は「じゃあ、資料だけ置いていきますよ。明日の朝、そちらの方へ行く用事がありますから」と言います。それも、明るいというか軽いというか、とてもあっさりした口調で。要するに、何かのついでにこちらに寄って、言いたいことを伝えていこうという心づもりなのでしょう。

ビジネスの世界ですから、時間を有効に使おうという気持ちはわかりますし、ジグソーパズルのピースがぴったり合わなかったら違うものを当てはめようとすることもわかります。でも、あの口調で言われちゃったら、聞き手はいい気分はしませんよ。S大学は名門と言われている大学ですが、自分本位の考え方をしたがるのかなと思ってしまいます。こういう態勢で集めた留学生を果たして本当に大切にしてくれるのだろうかと疑いたくすらなります。

電話口では、「はい、わかりました。今後ともよろしくお願いいたします」と言いましたが、この担当者とはあんまりよろしくしたくないですね。こうして本音を隠してしまうところが、日本人のよくないところなのかもしれませんがね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です