リーダーを想う

8月6日(木)

私が一番乗りかと思ったら、「先生、おはようございます」と学生の声。その学生に限らず、全体に学生の出足は早かったようです。スピーチコンテストの会場が、蒲田という、KCPの学生にとってはなじみの薄いところだったので、危険予知していつもより早くうちを出たのでしょう。

スピーチの内容は結構上がってきて、初級といえども、単に日常生活や自分の国の紹介だけで終わることはありません。どこかに考えさせる要素を盛り込んでいます。私のそばで見ていた学生たちは、「へーえ、そうなんだ」「ええっ、ありえない!」「そういうもんかなあ」などと盛んに反応していました。それだけ、学生たちの気持ちに響くスピーチが多かったのでしょう。

私は、今回は、各クラスの応援のリーダーに思いを馳せました。私の担当クラスはどこも応援で苦労していましたから、応援を見ていると、「リーダーは誰だろう」「どんなふうにクラスをまとめたのかなあ」などと勝手に想像してしまうのです。

リーダーになった学生は、使命感、責任感に燃え、クラスの友達に指示を出したりダメ出しをしたりしたことでしょう。時には憎まれ役にもなったでしょう。でも、そうやって20名のメンバーをまとめて応援という1つの仕事を成し遂げた経験は、きっといつか輝きだすでしょう。人の上に立つことを望んでいるのなら、これぐらいの手のひらサイズの経験は、買ってでもしておくべきですよ。

同時に、応援の最後列で、ニヤニヤしながらおざなりに手足を動かしている学生のことも考えました。おそらく、リーダーの苦労をかけらも思わず、クラスでは足を引っ張るような発言や行動を繰り返し、勝手気ままに過ごしたのでしょう。「応援をやりたくないから休む」よりはましでしょうが、本番でやる気のない姿を見せていたやつらには、幸薄けれと呪わずにはいられませんでした。

応援賞をもらったクラスの応援リーダーはもちろん、そうでないクラスの応援リーダーの皆さんも、胸を張って今回の経験を思い出の1ページに加えてもらいたいです。

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