これから勝負

2月16日(火)

Tさんは3月卒業予定ですが、まだ進路が決まっていません。オンライン授業では積極的に発言するのですが、進路のことになると、なぜか動きが鈍いのです。高望みを続けてあちこち落ちましたが、滑り止め校に関しては手を打っていませんでした。ですから、2月の半ば過ぎになって持ち駒がなくなりました。

今から出願・受験できるところもありますが、Tさんの満足するレベルの大学ではありません。そこでTさんが見つけ出してきたのが、TさんもあこがれているM大学の科目履修生でした。怪しいと思って調べてみると、やはり、ビザは出ませんでした。他大学の正規生が、M大学の講義を聞きたいときに利用する制度でした。

次に就職という話を持って来ました。でも、高卒で来日したTさんは、就労ビザはもらえません。「アルバイトの店長が…」などと言っていますが、それは店長が法律を知らないだけです。可能性があるとすれば、いわゆる社長ビザです。日本で起業すると言っても、元手が必要ですから、おいそれとできる話ではありません。

あらゆる外堀が埋められて、ようやく、大学進学コースがある専門学校に進むという決断をしました。今週末に開かれる進学相談会の案内メールや、最近専門学校から私のところへ直接来た学生募集メールを転送しました。幸い、出席率はそんなに悪くはありませんから、出願書類で門前払いということはないでしょう。

ここから先は、まず、Tさんが主体性を持って動かなければ意味がありません。はっきり言って、1学期分動きが遅いですね。先学期か先々学期に言われたことを、身にしみて感じているのではないでしょうか。最近、根拠のない自信を持っている学生が多いような気がします。

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