みんな、知らないの?

1月11日(火)

午後、Aさんの修了式がありました。Aさんはアルファベットの国から来た学生です。1年前に来日し、昨年12月に予定していたKCPのプログラムが終了しました。他の学生とは違うコースなので、3月の卒業式などとは別に修了式を行いました。

Aさんは日本で就職しました。英語ができることは就活において武器になりましたが、日本語でのコミュニケーションが全く支障なくできることもまた、大きな決め手となりました。KCPの上級まで勉強したのですから、当然と言えば当然なのですが…。

昨年4月に就職したPさんも、同じように日本語のコミュニケーションがよくできました。あっという間に職場に溶け込み、みんなに愛される存在になっているようです。どこの国のどんな職場でもそうでしょうが、やはり心を通わせ合うことが、そこに根付く第一歩なのです。

Aさんが在学中に一番つらかったことはオンライン授業だったそうです。授業の時は、画面を通じてクラスのみんなと会えるけれども、授業が終わったらあっという間に一人ぼっちになってしまうのが寂しかったと言っていました。通学授業では、授業後に友達とおしゃべりをし、一緒に食事に行っていたAさんならではの悩みです。

また、Aさんは、世界の人が自分の国をいかに知らないかを知らされたとも言っていました。日本も、かつては「フジヤマ、ゲイシャ」でしたが、今もそれに「ゲンパツ」が加わったくらいでしょうか。でも、Aさんは、そういう事実を、世界が広がったと前向きにとらえていました。

午前中、専門学校の方がいらっしゃって、卒業生の状況を教えてくださいました。日本での就職が成功したという学生は、KCP時代からコミュニケーション力に富んでいて、前向きな性格でした。もちろん、専門学校での成績も優秀です。

明日から新学期です。在校生をこういう方向に引っ張っていきたいです。

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