見失っちゃった

2月8日(水)

ZさんはG大学に合格しました。しかし、本命はこれから受験を控えるB大学です。1つ行き先を確保したので、精神的にゆとりを持って試験に臨むことができるでしょう。ところがZさんは、過去にB大学に合格した人たちのEJUの点数を見たら自分よりだいぶいい成績だったので、G大学に受かった喜びも半減という顔になってしまいました。

XさんはD大学に出願していましたが、書類審査ではねられてしまいました。小論文や面接の準備をしていただけに、門前払いのショックは大きかったようです。そのショックを振り払うかのように、来週に迫ったH大学の面接練習に打ち込みました。しかし、どうしても考え方がネガティブなほうに向かってしまい、話がくどくなりがちでした。自分の思いを漏れなく伝え、少しでも面接官に好印象を残そうとするあまり、かえって主張が見えなくなってしまうのです。誤解を避けようと説明を加えすぎ、本筋が隠れてしまいました。私はXさんの他大学に出した志望理由書も読んでいますし、面接練習も何回もしていますから、Xさんの意図するところはどうにか理解できますが、始めて顔を合わせるH大学の面接官はどうでしょう。

2人とも、これから挑む大学は、背伸びして思い切り手を伸ばしてかろうじて指先が最下辺に触れるかなというレベルの難関校です。これを記念受験にしないためには、守りに入ってはいけません。一か八かの勝負に出ることさえ考えてみるべきかもしれません。それを、過去のデータを見てびびったり、やたら予防線を張りまくって言いたいことがまっすぐ言えなくなってしまっていたら、勝ち目なんかありません。

これからしばらくは、こういう悩める子羊のお世話が続きます。

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