ゼニをもらうには

10月19日(木)

超級クラスの授業で、学園祭で人気の出そうな企画に準備金が出るという想定のもとに、準備金をもらうための企画書を作成するというタスクをしました。数グループに分かれて企画を立ててもらったところ、どのグループもウケる企画を作り上げることに熱中していました。日本の学園祭には学外の人も大勢来るのか、何日間ぐらい行われるのかなど、学園祭についてよく知った上で、客を集められそうな企画を練っていました。

各グループの企画書を覗き見したのですが、私の感覚からすると肝心なポイントが抜けているように見受けられました。私だったら、準備金をどう使うかを真っ先に書くだろうなと思いました。学生たちの企画書だと、準備金がいつの間にかどこかに消えていってしまうような気がしてなりません。準備金によってこういうことが充実できるから、どうしても準備金がほしいというストーリーのほうが、訴える力が強いと思うんですが…。

これは志望理由書や面接にも通じる発想だと思います。大学でこれを勉強すると、自分の未来はこのように開けてくるという人生の青写真を訴えると、志望理由書を読む試験官、実際に面接をする面接官の心を動かすのではないでしょうか。

学生たちは想定のうちの「人気の出そうな企画」という部分にだけ目が行ってしまい、お金をもらうための企画書だという点を忘れてしまったのでしょう。タスクに取り掛かる前に、私がこの点をきちんと説明すればよかったのでしょうが、一方ではこれぐらい気が付けよという思いもあります。

話は具体的にと常々言っていますが、“具体的”の最たるもの、お金の話が書けていなかったということは、まだまだ鍛え方が足りないのでしょう。締めてかからなければなりません。

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