あっち、そっち、こっち、どっち

6月27日(水)

アメリカの大学のプログラムで来ている学生たちのクラスの授業をしました。私が担当するのは一番下のクラスで、表記もこれからというレベルです。ひらがなの清音濁音拗音はK先生が入れてくださいましたから、私は促音と長音を受け持ちました。

きっぷ、あさって、そうじ、がっこうなんていうレベル1の初めのころに勉強する単語はもちろんのこと、「ちょっとまってください」とか「いっしょにいってください」などという教室用語も取り上げました。「せいせき」は大学生には必須の単語ですから、初級の単語じゃありませんが例に出しました。「あっち、そっち、こっち、どっち」をジェスチャー付きでやったら喜んでいましたし、「みっつ、よっつ、むっつ、やっつ」なんてリズムよく言わせたら楽しそうに口を動かしていました。「かっぱ」などという、通常クラスでは絶対に例に出さないものまでグーグルの画像を見せて教えちゃいました。こういうことができるのが、このクラスの授業のおもしろいところです。

授業は、特に初級においては、いかに強い印象を残すかが、うまくいくかどうかの分かれ目だと思います。「あっち、そっち、こっち、どっち」によって、学生に日本語の促音の感覚をつかませられたら、今回の授業は成功なのです。まあ、本当にうまくいったかどうかは、明日ディクテーションテストをしてみないとわかりませんが…。

次にこのクラスを担当するのは来週です。予定表では疑問詞や動詞や形容詞が多少使えることになっていますが、さて、どうなっていることでしょうか。予定よりも進んでいても遅れていても、学生たちにどんなふうに教えていこうかなあと、今から楽しみにしています。

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