魂を込める

7月3日(金)

昨日帰り際に、DさんからW大学の志望理由書が送られてきました。新学期が始まったら程なく出願で、いよいよ今年の受験シーズンが始まったと思いました。

まだ志望理由書を書く練習をしていませんから、Dさんの志望理由書も全然練れたものではありませんでした。まず、制限字数の2倍近くも書いてありましたから、大鉈を振るいました。取り留めのない経験談をばっさり切り捨て、将来計画も大学で何を学びたいかも今一つはっきりしていなかったので、それを書くことに。それ以外の内容も一般的過ぎるので、Dさんに聞き直した上で、特徴的なことを強調した文章に。エキスだけをぎゅっと絞って、何とか最初の半分にし、制限字数をクリアできるレベルにまで切り詰めました。

新学期が始まったら、まずスピーチコンテストの原稿書きですが、それに引き続いて志望理由書の指導をしないといけません。早い大学は今学期中に出願締め切りを迎えますから、もたもたしている暇はありません。学生の意識を自分自身の内面に向け、自分と向き合うことが第一歩です。志望理由書にウソを並べても、面接で簡単に見破られます。ここで心の棚卸しをし、自分の魅力とセールスポイントに気付くことが求められます。始業日から臨戦態勢です。

学生は、よく、志望理由書の雛形をくれと言います。あげてもいいんですが、雛形って自分で作るべきものなんじゃないかな。真に読み手に伝えたいメッセージは何なのか、それこそ追求すべきことですよ。それがいい加減で形だけまねたって、仏作って魂入れずです。

Dさんの志望理由書は、魂が3分の2ぐらい入ったかな。出願までにはもうちょっと時間がありますから、試験官へのメッセージを練り上げていってもらいたいです。

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