はなむけのテスト

1月15日(水)

今学期、私が受け持っているレベルでは、毎日漢字テストをすることにしました。前日に勉強した漢字の読みを書くテスト続けていきます。

そういうわけで、朝一番で昨日勉強した漢字のテストをしました。読み問題だけなので100点続出かと思いきや、満点はわずかに2名でした。書き問題は出さないと宣言したのが裏目に出たようです。油断して、詰めが甘くなったと思われる答案が多数ありました。

でも、こうなることを少しは予想していました。多くの学生が間違えたのが、長音か濁音がかかわる問題でした。みんな、音読するときにそこまで細かく注意しないんですね。漢語の意味さえつかんでいればそれで十分だと思っているのです。しかし、読み方がいい加減だと、ワープロで漢字変換ができませんから、文章が書けません。最近のソフトはだいぶ進歩していますから、読み方が間違っていても全然書けないことはないと思いますが、能率は低下するでしょう。

私のクラスの学生たちに限りませんが、学生たちが書いて持って来る志望理由書には、不思議な間違いがよく見られます。つい最近は「…堅固にも気を付け…」という一節がありました。何だと思います? 前後の文脈からすると、「…健康にも気を付け…」なのです。“けんこう”を“けんご”としてしまう――まさに、長音と濁音がもろに関わっています。その誤字を見過ごしてそのまま私に見せるというのもいかがなものかとも思いますが、超級クラスの学生でもこんなものです。こういうのをどうにか改善したくて、それこそが卒業していく学生たちへの最大の贈り物だと思い、毎日漢字テストをしようと思い立ったのです。

明日の分のテスト問題を印刷しました。満点が少しでも増えてくれないでしょうか。

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