勝手が違う

6月2日(火)

調べてみると、オンライン授業を始めたのは2月28日でした。その前日は卒業認定試験でしたから、対面授業の最後は2月26日でした。それ以来、97日ぶりに、学生を前にして教室で授業しました。

中級までは口をはっきり見せた方がいいということで、マスクを取ってフェイスシールドを付けて、授業に臨みました。しかも、換気を考えて窓を開けて授業しましたから、外の雑音に負けずに学生に声を届けようとすると、腹の底から声を出さなければなりません。中級の授業なのに初級並みに疲れました。

それと、学生同士のペアワークは「密接」になりかねませんからできません。そのため、授業が“教師-学生”というやり取りに限定されてしまい、単調になってしまいました。コーラスも避けた方が安全だということで、ある学生に例文を読ませても、「はい、みんなで」という進め方ができません。私は、初級・中級では、全体コーラスでリズムを作って授業を組み立てていましたから、やりにくいことこの上ありません。

学生も、マスクもしているし、3か月以上ぶりで緊張もしているし戸惑ってもいるし、なんだかぎこちない授業になってしまいました。でも、オンライン授業は眠くなるけど、学校の授業は眠くならないと言ってくれた学生がいましたから、少し救われました。

気が付いたら、期末テストまでちょうど20日です。このクラスの学生の顔を覚える前に終わってしまいそうです。みんなマスクをしていますから、髪の色が変わってでもいないと、特徴がつかめません。今学期中級ということは、卒業まで私が面倒を見ることになるかもしれない学生たちです。大事に育てていきたいです。

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