ノートが取れない

1月28日(木)

選択授業・身近な科学では、今学期も私の話のノートを取らせて提出させています。今学期の受講者は先学期よりもいくらか下のレベルなので、果たしてどのくらいノートが取れるだろうかと心配していました。先週、今週とやってみると、その心配が杞憂ではないことがはっきりしました。

今学期の学生たちは、メモとも言えないほど何も書けません。ここが要点だよと強調したつもりのところが、さっぱりノートに書かれていないのです。私の話に集中していたと言えば聞こえはいいですが、ノートを取る余裕もないほど集中しないと話の内容が理解できないとしたら、由々しき事態です。

身近な科学に出ている学生たちは、ほぼ全員4月に進学します。進学先では毎日いくつもの講義を聞きます。そのとき、こんなノートだったら勉強したことが何も残らないでしょう。配布資料があったとしても、そこに適切な書き込みができなければ、試験前など、後日読み返したときにわからないでしょう。こんな調子じゃ、単位なんか取れないんじゃないかな。

先学期は優秀な学生のノートを見ると、授業をした私自身が自分の授業に新たな発見をすることがたびたびありましたが、先週・今週のノートは中身がほとんどありません。この学生たちも上級ですから、初級、中級の授業を聞いてきたはずですが、そのときはどんなノートを取っていたのでしょう。今の日々の授業ではどうなのでしょう。

細かい内容はともかくとして、授業全体を通じてのキーワードすらつかめないのだとしたら、これは進学先のみならず、就職してからだって困るんじゃないかなあ。不安が募ります。

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