嵐の前の

7月5日(火)

明日は新入生のレベルテストがあります。これ以降はてんてこ舞いになりますから、今日までが束の間の休息です。休息と言っても、もちろん仕事をしなかったわけではありません。学期が始まったら日々の授業に追われてできないことを、この期間にやるのです。

私は受験講座の理科を担当しているにもかかわらず、学期中は日本語教師としての働きが強く求められ、理科については教材の研究をする時間すらなかなか取れません。ですから、私の後ろの本棚に並んだまんまになっている理科の参考書に目を通しました。

理科の参考書、特に難易度があまり高くないものは、ただ単に理論を解説するのではなく、わかりやすさに命を懸けています。どうしても身に付けておかなければならない知識や解法などを読者に印象付けることに、力を入れています。ちょうどそのぐらいのレベルがEJUにぴったりで、私はそれをさらに外国人学生向けにアレンジして、授業に供しようというわけです。

また、学生にやらせる問題も吟味しておかなければなりません。11月のEJUを目指す学生はともかく、各大学の独自試験や口頭試問に臨む学生には、今学期から自分の考えを論理的に表す練習をさせていきます。それにふさわしい問題に目星を付けておこうと思っています。それと同時に、今学期と来学期の授業計画も、ざっと立てておく必要があります。

それから、学生に配るプリントも作りました。パワーポイントは、見栄えもよく、教えるほうも扱いやすいのですが、学生は必要なところをメモしなければなりません。ノートを取る習慣のない学生は、授業中に感心するだけで、何も残らないのです。残念なことに、そういう学生が増えていることは否めません。

明日は新入生がどっと押し寄せます。受験講座を受ける学生もいることでしょう。その学生たちの期待を裏切らないように、しっかり準備しておかなければ…。

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