励まし戒め

7月30日(月)

先週末に届いた6月のEJUの結果を見ての相談が相次いでいます。どこかしらが思わしくない成績となってしまった学生が、当初考えていた大学にそのまま出願すべきか、併願校をどのように組み合わせたらよいか、国立大学に行きたいのだが、どこだったら入れそうかなど、毎年おなじみの相談が繰り返されています。

日本人高校生の大学入試にはセンター試験があり、その成否で合否が左右されます。留学生入試におけるEJUもその点は同じですが、そのウエイトはセンター試験より重いと思います。この点数いかんで志望校を決める学生が多く、より高いレベルの大学へという意識が日本人より強いからです。

最近の日本人の受験生はあまり冒険をしなくなったと聞きます。また、地元意識も強くなり、私が受験生の頃なら東大を狙ったと思われる力の高校生が、無理して東大を受けずに地元の国立大学に進む例も増えているとのことです。留学生は、そもそも母国を出ていますから、ちょっとでもレベルの高いところへという意識が強いです。それゆえ、EJUの結果に一喜一憂する度合いも強いのです。

そうはいっても、詳しく見ていくと大学の独自試験で逆転する例がかなりあります。日本語の場合、合格者の最低点と不合格者の最高点で、前者が後者より50点以上低い例はざらにあります。EJUの成績が思ったほどではなかった学生には、だから面接や小論文に力を入れろと励まし、思いのほかよかった学生には、だから油断は禁物だと戒めます。

さて、先週末から私のところへ来た3名は、どちらかと言うと励まし組でした。有名大学のほかにもこんなすばらしい大学があるのだと紹介し、この点数ならそこは十分狙えると勇気付け、新たな目標意識を持たせます。明日もあさっても同じような相談が続くでしょうから、こちらも気合を入れてかからねば…。

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