危ない国

2月26日(木)

ゆうべ、Nさんが交通事故にあったという連絡が入りました。転んでけがをしたけれどもひどいけがではないという話でした。相手はそのまま逃げてしまったとのことでした。

そのNさんに、昼休み、ばったり出会いました。「あんた、交通事故にあったんだって?」「実は交通事故じゃないんです。私からお金を奪おうとしたんです」「じゃ、強盗?」「はい。警察の話だと、私で3人目なんだそうです」。

物騒な話です。Nさんも「日本でもそういうことってあるんですね」と驚いた表情でした。残念ながら、そういう危険があることは事実です。確かに、落とした財布が戻ってくることもありますが、強盗を働く人もいます。常に身を守る姿勢を崩してはいけません。

最近はこういう力業の犯罪よりも特殊詐欺のような頭脳犯的な犯罪が増えています。学生が詐欺的な犯罪に巻き込まれたという例も耳にしています。心に鎧を着せると人付き合いがしにくくなります。日本人と触れ合いたくて来日した学生にとっては辛いことでしょう。でも、疑ってかかることが必要なこともまた、日本社会の現状です。

ただ、Nさんは転ばされたあと目撃していた人たちに親切にしてもらったことも心に留めていました。「明日富士急ハイランドでスケートしようと思ってたけど、けがしてできなくなっちゃった」と冗談めかして言っていましたから、立ち直れないほどのダメージを心身に受けたのではなさそうです。その点がせめてもの救いです。

あと1か月ちょっとで、また多くの新入生がやってきます。その新入生たちにどうやってこういうちょっと悲しい話を伝え、同じことが繰り返されないようにしていくか、私たちの宿題です。

One thought on “危ない国

  1. サイ

    えっ 本当にコメントできるようになりました。すごい進歩ですね。ほかのクラスメートのコメントが見えますかね。自己紹介の口調は金原先生らしいです 笑

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