2月4日(水)
“異文化適応のU字曲線”という話が中級の教科書に出ていました。留学を始めたばかりの時期はハイテンションで、生活全般に積極的になっています。その時期が過ぎると、ネガティブな面が見えてきたり辛いことが出てき始めたりで、気持ちが落ち込みます。その後、何かきっかけをつかめばまた気持ちが上向くという、心の変化を表したグラフです。
私のクラスでこれを扱いました。先学期の入学生Lさんに今はどの辺かと聞いてみると、もう落ち込む時期に入っていると笑いながら答えてくれました(ほんとうはそんなに落ち込んでいない?)。来日1年以上になるWさんは、その落ち込みも克服して、今は進学が決まったこともあり、気持ちが高まっているそうです。
留学の最初から最後まで高いモチベーションを保ち続けるのは、至難の業というか不可能でしょう。最上級クラスのSさんは2年近くKCPに在籍していますが、まさにこのU字曲線の連続です。モチベーションが下がると休みがちになり、出席してもスイッチが入っていないような態度になります。モチベーションが高い時は積極的に発言し、何にでも挑戦しようという姿勢が見て取れます。志望校に合格した時はハイな状態でしたが、今は落ち込むモードのようです。卒業式が近づき、大学入学後の姿が明確に描けるようになったら、また活発になるのでしょう。
Cさんは、留学開始直後のハイテンションな時期がなかったか、あっという間に終わってしまったか、新入生のころは生活に疲れたような顔をしていました。欠席も多かったです。しかし、進学するにはこれではいけないと思ったのか、去年の秋ぐらいから顔つきが変わってきました。進学先が決まったのが大きいのか、今は授業中にもよく答えるし、出席率もほぼ100%です。U字曲線ではなく、L字を倒したような変化です。
中級クラスには、4月に進学する学生もいれば、来年のこの学期まで勉強する学生もいます。進学する学生は、進学先でこのU字曲線を描くのでしょう。もう1年KCPで頑張る学生は、落ち込みを乗り越えて来年の今頃は幸せな顔をしているのでしょうか。
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