出藍の誉れ

6月15日(木)

土曜日にEJU日本語の過去問の授業をするので、その問題を解きました。まともに解いても面白くないので、読解は最初に選択肢だけを見て、どれが正解か見当をつけてから、本文を読みました。すると、結構当たるんですね、これが。こんな了見の狭いことは言わないだろうとか、常識で判断するとこれだねとか、科学的にはこれだろうとか、そんないい加減極まりない選び方でしたが、1/3以上は正解でした。これだけでも400点中100点ぐらいになるんじゃないかな。

でも、これは学生には教えられません。年寄りのこすい考え方を、前途有望な若者にまねさせるわけにはいきません。変な思考回路を身に付けると、EJUでは点が取れるかもしれませんが、それ以外においては百害あって一利なしでしょう。本文を読まなくても答えられちゃう問題を出しているほうを責めるべきです。

読解ではずる賢く立ち回れましたが、聴解と聴読解では敵を取られました。集中力が途切れた瞬間にポイントを聞き落とし、正解に至らなかった問題がいくつかありました。寝不足気味という面もありますが、年齢による集中力の衰えであることは否定できません。学生には「集中して聞け」などと偉そうなことを言っていますが、自分だってできないじゃありませんか。

それにしても、こんなに落としていては、実際に受験したとしたら、超級の学生何名かには負けてしまうかもしれません。私と一緒にテストを受けて、私よりいい点を取ったら、その学生は自信を持ってくれるでしょうか。だったら、集中力が衰えてもいいでしょう。

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