8月7日(木)
アメリカの大学のプログラムで来ている学生の面接をしています。プログラムの都合で中間テストまでで帰ってしまうので、会話力テストの面もあります。
アルファベットの国出身の人たちばかりですから、漢字に苦労するのはしかたありません。しかし、Rさんは漢字が大好きだと言いました。そして、かなり分厚いノートを見せてくれました。細かい字でびっしり日本語の文が書いてありました。毎日、大量の日本語を書いているようです。これなら漢字の読み書きもできるようになると思いました。そのRさんでさえ、“大好き”の前に“難しいけど”という一言がありました。とはいえ、漢字の基礎、漢字に対する勘は十二分に身に付けていることでしょうから、これからも順調に力を伸ばしていけますよ。日本語の文を書いて覚えたということは、日本語の文構造に対する感覚も養われているに違いありません。こちらも大きな宝物です。
アメリカは日本ほど鉄道が発達していませんから、東京へ来て、生まれて初めて電車に乗ったというような学生も今までにいました。今回の学生たちも、それに近い状況でした。しかも、住んでいるところが混むことで有名な路線の沿線です。「朝、学校まで、どうですか」と聞くと、「7時半ごろ学校に着くようにしていますから、あまり混んでいません」という答えが、異口同音に返ってきました。どうやら、自然発生的にオフピーク通学をしているようです。私もオフピーク派ですから、この辺の気持ちはよくわかります。
調べてみると、オフピーク通学の学生たちの出席率は100%でした。早く学校に着いて、2階のラウンジで勉強していると言っていましたから、今朝、こっそりのぞきに行きました。いました。朝ご飯をつまみながら、漢字テストか何かの勉強をしていました。きっといい点が取れたのではないかと思います。早起きは三文の得です。
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