説明会

3月16日(月)

来学期から受験講座を受ける初級の学生にオリエンテーションをしました。今は闘志満々でやる気があふれていますが、受験講座が始まってすぐにショックを受けることになります。日本語で何かをする、具体的に言えば政治経済や数学などの勉強をすることの難しさにぶち当たるのです。

でも、進学したら受験講座よりはるかに高度なことを日本語で学んでいかなければなりません。たかが受験講座ごときでつまずいているようでは、お先真っ暗です。そうはいっても、みんなの日本語が終わるか終わらないかぐらいの学生が、授業で扱っている内容よりも複雑かつ長い文章や話を読んだり聞いたりして理解していかなければならないのです。負担が重いことは明らかです。

ということは、初級の教科書がのんびりしすぎていると考え、進学コースの学生は通常授業に加えて長い文章を読む訓練もしています。それでもまだ足りないのなら、そういう訓練をもっと前倒しする必要もあるかもしれません。もっと言ってしまえば、国である程度以上の日本語力をつけてきてもらいたいところです。

今年はおかげさまでそこそこの進学実績が出せました。この中で、いわゆる「いい大学」に受かった学生の大半は、苦しくても日本語で受験勉強を続けてきました。そういう例を見ていると、ここが踏ん張り時なんですよね。少なくとも、日本語で受験勉強し通したという経験が、進学してからの自信につながると思います。

アンケートで聞いた志望校には有名校がずらりと並んでいました。全員がその学校に入ってくれると、今年の進学実績を大きく上回れるのですが、来年の今頃はどんな顔をしているのでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です