10月21日(火)
今週から選択授業が始まりました。私の火曜日の担当は、先学期に引き続いて小論文です。でも、メンバーは大部分が入れ替わり、初日の授業は小論文の基礎からです。小論文の構成や原稿用紙の使い方を説明しました。そして、学生が書いてしまいがちな話し言葉を列挙し、書き言葉を使うように指導しました。これだけ言っても、結局「問題点がいっぱいある。」なんて書いちゃうんですけどね。
それ以上に困ったのが、やっぱりスマホです。小論文と銘打つ限りは、入学試験を前提としています。教えるべきことを教えて、入試本番になるべく近い条件で書いてもらおうというのが、授業の趣旨です。というか、本番のつもりで取り組んでもらわなければ、この授業の意味がありません。ですから、当然、スマホの使用は禁止です。そうはっきりと指示しましたが、教室のあちこちでスマホをいじっている姿が目につきました。時間の確認をしただけかもしれませんが、入試の際はスマホを時計代わりに利用することは禁じられています。
書き終わったと思しき学生は、筆記用具を置いて堂々とスマホを手にします。「書き終わった人は、スマホじゃなくて自分の原稿を見てください」と注意すると、半分ぐらいは原稿用紙を手に取りますが、そんな私の言葉も馬耳東風でスマホに熱中している学生もいました。そもそも、私がそう言ったことすら気づいていなかったのかもしれません。
初回だからとやさしめのテーマにしたのがいけなかったのかもしれません。来週からは締めてかかりましょう。
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