勝ち抜くために

12月17日(月)

授業後、Sさんが面接練習を申し込んできました。Sさんはすでに何校か受けていますから、何を勉強するかとか将来どんな仕事をするかとか自分のアピールポイントなどは、心配する必要がありません。残るは、多くの大学の中からその大学を選んだ理由です。

パンフレットやインターネットのページなどから大学が考えたキャッチフレーズを利用してもいいですが、それでは他の受験生と差が付きません。ですから、Sさんのように同じような系統の学部学科を多数の大学で受験する場合、その大学の裏情報というか、ネットのページなどに記されていない特徴を教えます。比較的新しい学部学科ならそれが生まれた経緯を、新しいキャンパスならその大学とそのキャンパスがある地域とのつながりなどということを、学生の頭に注ぎ込みます。

東京以外の大学ならその地方の特色なども教えて、大学やその地域を見る目に新しい視点を加えます。もう10年近く昔になりますが、私のクラスの学生がある県の国立大学を受験しました。その県には全国的に有名な、その県の名前を聞いたら誰もが真っ先に連想する特産物があります。それを面接で口にしてもあまり意味がありませんから、もう1つ、知る人は少ないけれども私たちの生活に欠かせない特産物を教えました。その学生は、面接でその特産物に触れたとたん、面接官の目つきが変わったと報告してくれました。もちろん、合格しました。

要するに、その大学やその大学がある地方にどれだけほれ込んでいるかをアピールすることが肝心なのです。通り一遍の知識ではなく、きちんと調べて面接に臨んでいるのだと、前向きの姿勢を示すことができれば、面接官に認めてもらえます。

Sさんにも志望校のマル秘情報を教えました。本番は年明けです。正月休み中にその情報を膨らませられれば、合格が見えてきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です