発表は難しい

10月2日(土)

学期末に行ったグループ発表の映像を見ました。発表当日、私は養成講座の授業があったため、現場に立ち会えませんでした。代講の先生が撮っておいてくださった発表の様子をチェックし、採点したというわけです。

オンラインでの発表を録画で見るという悪条件が重なり、学生の真の実力が測れたか心もとない面はありますが、やはり、学期中からタスクに積極的に取り組む学生と、おざなりの学生とでは、如実に差が出ました。ほぼ満点の学生からお情けで合格点にしてやった学生まで、幅広く分布しました。聞いていた学生も、それは感じたに違いありません。

自分の部屋からオンラインということで緊張感が薄いのでしょうか、原稿棒読みに近い発表が多かったです。もちろん、ほぼ満点組は原稿を十分に理解した上で発表していましたから、自然な感じがしました。その一方で、どこかのサイトから引っ張ってきた文章をそのままパワーポイントに張り付け、それを読み上げるだけという、労力最小限をモットーにした発表もありました。

そういう極端な例に限らず、字を載せ過ぎたスライドが目立ちました。グラフとか写真とか、視覚に訴える資料を多用してほしかったのですが、文字に頼ってばかりで頭を抱えてしまいました。

学生たちは、プレゼンテーションにおいても、音声や図表よりも文章で示したい、聞き手も文章で理解したいという傾向が強いのかもしれません。一歩譲って文字情報を示すにしても、知ってもらいたい項目を際立たせるなどの工夫をしてもらいたいです。そういうのを覚えておかないと、進学してからがつらいんじゃないかなあ。

次の学期は、教室でみんなの前で、程よいプレッシャーを感じながら発表してもらいましょう。

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