共通テスト

11月8日(火)

数学のS先生が、盛んにJさんを褒めます。Jさんは今学期から受験講座数学を受け始めましたが、他の受講生と比べると、段違いによくできるのだそうです。みんなが1問目で頭を抱えている間に、最後の問題まで解いてしまいます。そして、答えも正しいのです。

受験講座化学の後で、Jさんに話を聞きました。すると、Jさんは国の理科系の大学を中退して日本へ来たと言うではありませんか。数学がよくできるわけです。高校の数学は忘れてしまったと言っていましたが、忘れていても段違いによくできるのだったら、思い出したらどのくらいのレベルになるのでしょう。Jさんは11月のEJUは受けないのだそうですから、その数学的直観力を11月の受験生に貸してもらいたいくらいです。

Jさんが何を狙っているかというと、2024年の大学入学共通テストです。日本人の高校生と同じ一般入試で進学するつもりなのです。最近、そういう外国人留学生が少しずつ増えています。KCPにも3年前ぐらいから現れ始めました。面接試験がないから話すのが苦手な学生にとっては、そのほうが有利かもしれません。また、留学生入試の定員が極端に少ない学部学科なら、一般入試のほうが入りやすいことだってあり得ます。

数学と理科の基礎はできていて、英語も大学で鍛えられたでしょうからひどいことにはならないとすると、Jさんにとっての難関は国語の古典です。来年になったら予備校に通ってそこそこの力はつけると言っていました。

そこまで計画的に考えているのなら、私もできるだけの支援はしましょう。驚いてばかりいるわけにはいきません。

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