みんなが去って

3月10日(金)

久しぶりに四谷区民センターで卒業式を行いました。学校から荷物を運んで舞台上の整備をしていると、あっという間に学生集合時刻の10時に。今年は在校生にも参加してもらうことにしましたから、緞帳が上がると客席は結構にぎわっていました。卒業する同級生を見送ろうというつもりなのか、もう1年勉強することにしている上級クラスの学生も、そこかしこにいました。KさんやSさんのような、受験にかこつけてよく休んでいる学生の姿もありました。いや、9時じゃ間に合わないけど、10時なら間に合うという考えなのかな。

セレモニーとしての卒業式が終わると、学生主導のお楽しみコーナーが始まりました。学生が作った川柳や五行歌などが紹介され、思わず微笑んだり感心させられたりしました。YさんやDさんのユーモアのセンスには脱帽するばかりでした。私がチョイ役で出演する演劇部もこのコーナーで公演しました。今までの練習の時とは違って、広いステージでのびのびと役に没入していました。衣装もメイクも気合が入っていましたね。客席の反応からすると、卒業生も在校生も、みんなを引き付けられたんじゃないでしょうか。

式の後で記念写真を撮ると、卒業生は三々五々去っていきました。もう、この見慣れた面々が学校へ来なくなるのかと思うと、やはり寂しさがこみ上げてきます。卒業式は、後片付けをしているときが、一番感傷的になります。今年の卒業式は学生コーナーが盛り上がっただけに、より一層大きな穴を感じました。

来週からは、中央からやや外れた客席にいた在校生たちと新たな信頼関係を築いていくことになります。1年後に、同じくらいの寂しさが感じられるまでの仲になりたいものです。

日本語教師養成講座へのお問い合わせはこちらへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です