精進料理とは

4月19日(水)

中級クラスの読解のテキストに、“精進料理”という言葉が出てきました。ふりがながついていたので読み方はわかります。「精進料理はどんな料理か知っていますか」と聞くと、「肉がない料理」とか「お坊さんが食べる料理」とか、テキストに書かれている内容や辞書的な意味が返ってきました。

その答えでで「うん、そうだね」と言ってしまってもいいでしょう。でも、学生は「肉がない料理」と言えばサラダという反応をしているおそれがあります。そこは否定しておかなければなりません。

こういう時に便利なのは、やっぱりgoogle先生ですね。精進料理の画像検索をして、その結果をモニターに映し出します。検索結果の最初に出てきたのは、料理が美しく盛り付けられたお椀やお皿が数えきれないほど並んだ超豪華精進料理です。見た感じ、一人前1万円は下らないでしょう。教室内に小さなどよめきが沸き上がりました。でも、これは「お坊さんが食べる料理」じゃありません。

そこで、“永平寺”という検索語を付け加えると、永平寺の修行僧の朝食がモニターに大写しになりました。おかゆと漬物と塩とお菜が少し。「これが、お坊さんが食べる料理だよ」と紹介すると、超豪華精進料理以上の、何とも形容しがたい声が学生から漏れてきました。「それで満腹になりますか」「はい。毎日こういう食事を続けて、仏教のトレーニングをしていれば、空腹は感じなくなるそうです」(“満腹”“空腹”は先週覚えたばかりの単語)なんていうやり取りも通して、学生たちの頭に精進料理が強くインプットされたことでしょう。

このテキストのテーマは精進料理じゃありませんから、ちょっとした脱線なんですがね。1日に1回ぐらい、こんな驚きを味わう時間があってもいいんじゃないかな。

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