成長を実感

7月25日(金)

「昨日のコトバデーはどうでしたか」と、出席を取って、開口一番に聞きました。いろいろよかったということだったのですが、「去年、レベル2で聞いた時、アフレコの言葉が全然わかりませんでしたが、昨日は同じアニメのアフレコが全部わかりました」とWさんが答えると、うなずいている学生が数名いました。

そうだろうなと思います。アフレコの日本語は、スピードも速いし、話し言葉だし、レベル2の学生にとっては難しいというのはよくわかります。自分たちのアフレコのセリフは、何回も聞いて何回も練習しましたから、当然わかります。しかし、他のクラスのセリフはコトバデーの会場で初めて聞きますから、聞き取れないほうが普通です。

でも、上級ともなれば、初めて聞くセリフでも、アニメの映像をヒントにすればかなりつかめるに違いありません。Wさんはじめ、うなずいた学生たちは、こういう形で自分の日本語力が伸びたことを実感できたのでしょう。

中級以上の学生が、自分の日本語力の伸びを実感できるチャンスは、案外少ないものです。その少ないチャンスの1つとしてコトバデーを活用してもらえれば、主催者側としてはうれしい限りです。

私は、昨日のコトバデーを見て、KCPにはこんなにも芸達者が大勢いたのかと感心しました。KCPの応援歌をロックにしたRさん、日本語の歌を見事に歌い上げたSさん、Tさん、Uさん、得意の楽器演奏を披露したVさん、Wさん、1人アフレコのXさん、Yさん、…。演劇部や琴クラブの面々は言うまでもありません。スピーチを芸と言ってはいけませんが、4人のみなさんのスピーチは立派でした。そして、司会のお二人の日本語がこなれていたこと。さすが、最上級クラスです。

昨日レベル2でコトバデーに参加したみなさんは、来年何をどう感じるでしょう。

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