つながり

10月10日(金)

昨日のこの稿で取り上げたYさんが、朝、職員室へ来ました。どのように勉強していけば進学できるか見当がつかず、とても不安だと言います。また、今のクラスには自分と同じ方向に進む学生が見当たらないので、誰か紹介してほしいとも。

国は違いますが、Bさんなら近い方向に進み、しかも、すでに進学先が決まっています。入学した時から日本語の面でもずっと努力を重ねてきましたから、きっと実体験に基づいた役に立つアドバイスをしてくれるでしょう。今学期は私の担任クラスにいますから、授業の時に頼んでみることにしました。Yさんには、午前クラスの授業が終わる12:15過ぎに2回のラウンジにいるように言って、授業に臨みました。

Bさんにそういう話をすると、快諾してくれました。たまたま近くにいた、Yさんと同じ国のGさんが、通訳を引き受けてくれました。Gさんは入学式のお手伝いでYさんと顔を合わせていましたから、一肌脱いでくれる気になったのでしょう。

午前の授業後、2人を連れてラウンジに下りると、Yさんが待っていました。BさんにYさんを紹介して、あとは2人で話してもらうことにしました。私は仕事もあったので、1階へ。しばらく経ってからこっそりラウンジをのぞくと、まだ話をしている様子でした。

勉強に関するアドバイスは、本当はこういうふうに、教師ではなく学生にしてもらえると。後輩の学生にとってより有意義なもののなります。KCPでは、クラブ活動などを通しても、先輩後輩のつながりを築く環境を作っています。YさんとBさんがどんな話をしたかわかりませんが、BさんがYさんの心のよりどころになってくれればと願っています。

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