欠席のお詫びとご連絡

10月23日(木)

3:15からの日本語プラス物理の授業に行く前にメールをチェックすると、Aさんからのメールが届いていました。Aさんは私が担任をしているクラスの学生ですが、そのクラスは、木曜日は私の担当日ではありません。「欠席のお詫びとご連絡」というタイトルからすると、きっと学校を休んだのでしょう。

メールを開くと、いきなり、「いつも大変お世話になっております。」ときました。確かに担任としてお世話はしていますが、メールでこう言われちゃうとねえ…。

次はクラスと名前で、これは問題なし。そして、欠席理由を述べ、「…誠に勝手ながら、本日10月23日(木曜日)の授業を欠席させていただきます。」と書いてありました。事前連絡なら“欠席させていただきます”でいいですが、メールが届いたのは2時過ぎですから、明らかに事後連絡です。最低でも“欠席させていただきました”ですよね。私は、こういう状況で学生が“させていただく”を使うことはいかがなものかと思っています。“欠席しました”で十分、“欠席いたしました”が許容限度でしょう。

そして、「授業を欠席することにより、ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。」と続きます。授業を担当していない私はもちろん、授業内容からすると授業をされたY先生も、Aさんが休んだことで迷惑をこうむってはいません。迷惑をかける相手は、教師よりもクラスメートでしょう。私に詫びるとすれば、欠席連絡が遅くなったことについてです。こんな空虚な言葉よりも、明日はちゃんと学校へ来るのか書いてほしかったですし、「宿題はありませんか」ぐらい聞くのが学生としての礼儀だと思います。

普段のAさんの態度を見ていれば、Aさんに悪意があったとは思えません。私に対して失礼があってはいけないと思い、欠席連絡の文例を検索し、それに則って文面を作成したのでしょう。しかし、Aさんが模範としたのはビジネスメールであり、残念ながら学校の欠席連絡にはふさわしくない文例でした。Aさんなら、自分で文面を考えても、私を納得させるメールが書けたはずです。それぐらいの実力は私が保証しますから、自信を持ってもらいたいです。

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