Category Archives: 行事

難しい言葉

8月3日(月)

Gさんは初級クラスのスピーカーです。授業の前に学校へ来てもらって、スピーチの練習をしました。初級はスピーチの制限時間が2分ですが、Gさんのスピーチはなかなかその制限時間内に収まりません。それは、Gさんが難しい言葉を使おうとするからです。

最初のGさんの原稿は、張り切りすぎて原稿用紙3枚にも及ぶ“大作”でした。それを半ば強引に削りに削って、1枚ちょっとにまで切り詰めました。Gさんにしてみれば、断腸の思いでせっかく書いた話を削っていますから、残った部分の言葉のレベルは落としたくなかったのです。

ほかの学生が聞いてもわからないからと言って、Gさんの語彙レベルの単語にだいぶ置き換えたのですが、いくつかの単語はどうしても譲ってくれませんでした。でも、原稿を読む段になって、その単語がネックになっているのです。その言葉がスムーズに出てこないために、そこでつっかえたり言い直したりして、時間がかかり、規定時間をオーバーしてしまうのです。

スピーチコンテストのクラス代表ともなると、やっぱり多少は背伸びしたくなるものです。しかし、辞書から引っ張り出してきた言葉は、まだまだ自分の言葉になっていません。多少練習したところで自然に口から出てくるレベルには至りません。

でも、だからと言って、Gさんにすべての難しい言葉をあきらめろとまでは言えません。それではGさんは不満でしょう。何でクラス代表になったんだろうという気持ちにもなりかねません。だから、クラス担当の教師が必死になって指導するわけです。はっきり言って、Gさんが使おうとしている単語があってもなくても、大勢に影響はありません。でも、だからこそ、それをカッコいい言葉でまとめてみてもいいのです。聞いている人にどうしてもわかってもらわなければならないキーワードに近い言葉だったら、強権を発動してでも言い換えさせます。現に、そうやって言い換えた単語がいくつもあります。それゆえ、それ以外の部分で少々のことは目をつぶって、Gさんの満足度を上げる方向に走っているのです。

職員室に中は、各クラスの応援グッズであふれかえっています。Gさんのクラスも、明日、時間をきっちりとって応援練習をすることになっています。スピーチコンテストまで、あと3日。

蝉時雨

7月29日(水)

丸ノ内線四ッ谷駅でドアが開くと、蝉時雨がなだれ込んできます。四ッ谷駅は春は桜を楽しませてくれます。赤坂御所に近いですから、自然が豊かなのでしょう。赤坂御所のほかにも、都心は皇居、新宿御苑、明治神宮など、けっこう緑に恵まれています。そういうところがカラスの供給源になっているという説もありますが。それにしても、今年の蝉の鳴き声は例年になく激しいような気がします。夏らしい夏でいいんじゃないでしょうか。

梅雨が明けて以来、猛暑日になるかならないかぐらいの暑さが続いていましたが、今日は一息ついた感じです。そんな中、毎学期恒例のバザーがありました。湿度は高かったものの、カンカン照りではありませんでしたから、バザーをしていた方々も少しはましかなという顔をしておいででした。

いつものように学生たちはバザーの商品に群がり、掘り出し物はないかとあれやこれやとひっくり返していました。買いたいものがあってそれを探すというよりは、たくさんのものの中から光るものを見つけ出すことを楽しんでいるようにも見えます。誰にとってもすばらしいものでなくても、自分にとっての宝物が手に入れば、それで満足なのでしょう。そこまでいかなくても、友達とわいわいやりながら物を見ることが、学生たちには息抜きであり、時節柄暑気払いなのかもしれません。

新宿御苑のすぐそばは、御苑の木陰から吹き出す風のおかげで多少は涼しいそうですが、KCPの周りは夜でもむっとするような暑さです。これに四ッ谷駅並みの蝉時雨が加わったら、暑苦しくてたまりません。

入学式挨拶

7月7日(火)

皆さん、ご入学おめでとうございます。このように世界の各地から多くの新入生を迎えることができ、非常にうれしく思っています。

皆さんは自分自身のことをどれぐらい知っていますか。自分の長所や短所、思考回路や行動様式、性格や嗜好などをどこまで把握していますか。知っているようで知らないのが自分のことです。

これから始まる留学生活では、今までに一度も経験したことのないことに出くわすことも多いでしょう。幾度もピンチに見舞われることと思います。皆さんが持っている物差しでは測りきれない事態に遭遇することの連続です。そのときに、皆さんが何をどのように考え、どんな結論を導き出し、いかに動くか、これによって皆さんは自分自身を知ることになるのです。意外に打たれ強いとか、一人ぼっちに弱いとか、交渉事が思ったよりうまいとか、そんなことを感じていくでしょう。今まで気が付かなかった自分の一面が見えてきます。こういう経験を通して、新しい自分を切り開いていってほしいのです。

世界を広げるために留学に来ました――こう語る留学生は多いです。確かに、留学によって自分の知らなかった世界を知ることはできます。生の日本文化に触れることを楽しみに来ている方も多いでしょう。KCPの教室で異文化を持った友人と語り合うことは、留学ならではの得がたい経験です。それをきっかけにして、世界に目を見開いていった先輩もたくさんいました。しかし、そんな彼方のことではなく、足元の自分自身を知ることもまた、留学の大きな意義です。

自分を知るとは、自分の適性を見極めるとも言えます。これが皆さんの将来を形作る大きな要素になることもあるでしょう。自分自身に対する新しい発見によって、自分の秘められた可能性を引き出し、それをベースに将来設計をし直すことだってあり得るのです。留学で広げられる世界は、外に向かう世界だけではありません。自分の内的世界、未知の能力の開発のほうが、重要な意味を持っていると私は思います。

孫子の兵法に「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」という言葉があります。敵に勝つには、敵を知ることはもちろんですが、自分自身を知ることもそれに負けず劣らず重要なのです。親元や母国を離れて長期間外国で暮らすのは、多くの方にとって初めての経験でしょう。ただ勉強に追われて漫然と過ごすのではなく、自分自身を直視し、強さも弱さも見極める機会としてほしいのです。これができれば、この留学は皆さんのこれからの長い人生における強固な基盤になるでしょう。その基盤の上に、日本での経験や学問を応用した皆さん自身の人生を築いていってください。

この留学が、10年後、20年後、30年後の皆さんに資するものになることを切に願っています。本日は、ご入学、本当におめでとうございます。

雨降り

7月6日(月)

強い雨ではないけれども傘をささないわけにはいかないぐらいの雨がずっと降っています。天気図を見ると高気圧も台風も勢いよく動く気配はなく、予想天気図でも前線の位置はほとんど動きません。ということは、ここしばらくはこんな天気が続くということです。先週もパッとしない天気が続きました。梅雨だから文句を言ってもしかたがないのですが、そろそろスカッとした青空が恋しくなってきました。

お天気にかかわらず、新学期は着実に近づいています。その準備の一環として、図書室の整理をしました。蔵書の配置換えをしましたが、古い本の多さに改めて驚かされました。古いことが価値につながる本や記録として取っておく必要がある専門書などは捨てるわけにはいきませんが、それ以外にもこんなの誰が読むのっていう本が多数ありました。でも、勝手に捨てるわけにはいかないんですよね、学校法人の場合は。

古新聞や昔のアルバムが出てくると思わずそれに見入ってしまうように、20年以上も昔のガイドブックなんていうと、史料価値といいたくなるくらいの面白さがあります。三条から浜大津に向かう京阪電車なんて、私が学生のころの話です(現在は京都市営地下鉄)。その頃のことを思い出して、涙が出そうになりました。また、ハードカバーの単行本が昭和58年には480円だったなんて、そう簡単にはわかりませんよ。私の感覚だと、昭和58年はついこの前なんですが、実際にはかなり昔なんですね。

夕方は、入学式の会場設営。講堂全体を埋め尽くす椅子は、壮観そのものです。明日もお天気はよさそうにありませんが、ここに期待に目を輝かせた顔が並ぶのでしょう。

キックオフ

6月5日(金)

午前の授業が終わり、職員室で簡単な事務処理をしてから講堂に向かうと、講堂は大変なことになっていました。進学フェアに参加した学生で、立錐の余地もないほどでした。どの大学のブースもすでに大勢の学生が並んでいていましたが、学生たちは、志望校の情報を得ようと、みんな神妙な顔つきでおとなしく並んでいました。

話を聞いている面々を見ていると、大学院志望の学生がかなり来ていました。中には自分の研究計画書みたいなものを入れたタブレットを見せて相談している学生も。そこまでいかなくても、知りたいことをまとめたメモを見ながら質問している学生はけっこういました。事前に聞きたいことをまとめておくようにと学生に言っておきましたが、こちらの想像以上に周到な準備をしてきた学生が多かったようです。

去年までは、ブースによっては学生が途切れる瞬間もあったのですが、今回は時間が来るまで引きも切らずという状態でした。もちろん、「お前が〇〇大学? 絶対無理」っていう学生もいましたから、まだ夢を見ている学生も多いです。だからブースを訪れた学生全員がその大学を受けるわけではありません。大学院志望ならなおのこと、そんなに何校も受けることなどできませんから、本当に受験する学生は、ごく一部でしょう。合格し、入学するとなると、さらにもっと少ないです。でも、この場でその大学を知り、オープンキャンパスなどに参加していくうちに、「いいなあ」から「好き」、「入りたい」、「入ろう」、「絶対入るぞ」と気持ちを育てて、本当にその大学に進学する学生もいないとも限りません。

来週から、この進学フェアに基づいた進学相談も来ることでしょう。この進学フェアは、受験シーズンのキックオフです。

盛り上がりの支え

5月22日(金)

「荷物、体育館に入れて」。9時に運動会会場の体育館が開場されると、すでに集まっていた学生たちに向かって担当のM先生の号令がかかりました。今回も最上級レベルの学生たちはスタッフとして私たち教職員のお手伝いをしてくれます。

朝の私の担当は、会場のライン引き。特にトラックのコーナーの部分は、TさんとKさんのおかげでとても滑らかなカーブが描けました。私からの面倒な注文にもかかわらず、Tさんは汗をぬぐいながらラインテープを張ってくれました。その後1日中、何十人もの学生が当たり前のようにそのカーブを曲がっていきましたが、その陰の努力にまでは気付かなかったでしょうね。

午前中の競技が終わった後に、腹筋運動が何回できるかを競う自由参加の競技が行われました。私なんかはせいぜい3回ぐらいでしょうけど、女性の優勝者は64回、男性にいたっては200回までやっても勝敗が付かず、優勝者3名ということになりました。100回、150回と回数が上がっていくにつれて観客席から大きな声援と拍手がわきあがり、200回にまでなったときにはそれがしばらく鳴り止みませんでした。

綱引きの決勝は綱のすぐそばでの応援に。選手も応援する学生も一体となって、一種のトランス状態になっていました。予選敗退チームの学生も、観客席で自分たちを破ったチームの成り行きを興奮しながら見つめていました。そんな中でも、私と一緒に審判をしてくれたCさん、Sさん、Oさんは冷静で、きっちり勝敗を判定してくれました。

午前の競技の進行が遅れ気味で一時はどうなることかと思いましたが、学生スタッフの活躍もあり、予定通りの時間に終わらせることができました。一人でスマホをいじるのではなく、みんなで力を合わせて何かをする、チームで一つの目標に向かうということの楽しさを味わってくれたことと思います。会場近くのお店で最上級クラスの面々が打ち上げをしているのを横目で見ながら、家路に就きました。

絵を描くのが好きです

5月16日(土)

土曜日は学生の数が少ないからか、顔を出しに来てくれる卒業生の姿が目立ちます。卒業生も平日は進学先の授業が忙しいでしょうから、必然的に土曜日が多くなるという面もあります。さらに、ビザ更新に必要な書類を取りに来る卒業生が多いことも事実です。

午後、美術系の大学に進学したLさん、Yさん、Oさんが来ました。来週の運動会の準備をしていたM先生は、すぐにその3人を捕まえて、初級の学生に説明するときに使う絵などを描いてもらっていました。さすが美術系だけあって、さらさらって描くんですがよく描けているんですね。また、急に頼まれたそういう仕事を楽しそうにしていました。絵を描くことが本当に好きなんでしょう。

美術系の学校に進学する人たちは、ちょっとでも時間が空くとすぐ絵を描き始めます。今学期の私のクラスではGさんがそういう学生です。テストでも、答えを書き終わると、必ず答案用紙の余白に何か描くのです。目に映ったものではなく、頭の中の映像を絵にしているような感じです。それがまたうまいんだな。絵心が全くない私には理解の彼方です。3人も、落書きというにはあまりに上手すぎる絵を描いていましたっけ。

もうひとり、Tさんも書類を取りに来ました。こちらは理科系の大学に進学していますから、私の守備範囲内です。授業は厳しいけれどもおもしろく、授業外でも活躍しているようで、進学した大学には満足しているようです。思ったよりもいい大学に進学できたと喜んでいました。こういう大学に、今年の学生をどんどん入れていきたいです。

私は中間テストの問題を作りました。月曜日にもう一度見直して、印刷します。

翻訳が難しい

4月6日(月)

昨日の雨が花散らしになったようで、今朝の桜は明らかに盛りを過ぎたようすでした。式が始まる1時間近く前から、教職員よりも早く新入生がぽつぽつ来始めました。そして、6階の講堂に目いっぱいの新入生が集まったところで、入学式が始まりました。

毎回入学式では挨拶のときに全入学生をざっと見渡すチャンスがあります。1月期は、私の話にとってもよく反応する学生がいました。その学生は上級クラスに入って優秀な成績を残しました。大変快活な学生で、どの教師にも好印象を与えました。今学期は、残念ながらそういう学生はいませんでした。でも、妙にしらけている学生もいませんでしたから、まあ、平均的な新入生というところでしょうか。

卒業式に挨拶は翻訳が入りませんから、その場で好きなことが言えます。学生たちも日本人の思考回路にある程度慣れていますし、半分ぐらいは実際に教えたことがある学生たちですから、翻訳しづらいことも理解してもらえます。しかし、入学式はそういうわけにはいきません。翻訳がディスプレイに映し出されますから、そこからかけ離れたことは言えません。また、日本も日本人も初めてという学生が大半ですから、きちんと翻訳できる内容でないと、こちらの真意がうまく伝わらないおそれがあります。

今日の私の挨拶は、英訳してくださったS先生によると、訳しにくい言い回しがあったそうです。演題からディスプレイは見えませんから、私の挨拶がどう訳されたのかはわかりません。いずれにしても、日本人や日本に長いこと住んでる人にしかわからないような挨拶をしているようじゃ、まだまだ私はインターナショナルな人間じゃないようですね。

あさってからの新学期を控えて、学校の中はばたばたしています。明日は進学コースの学生たちへのオリエンテーションで、また忙しくなりそうです。

巨木から苗へ

3月11日(水)

8時を少し回った頃から、正装と盛装をした学生たちが三々五々集まってきました。去年までは四谷区民センターで行っていた卒業式を、今年は新校舎の6階講堂で行いました。区民センターに比べたらだいぶ狭いので窮屈なことは否めませんでしたが、それだけ卒業生との距離の近い式ができました。

校歌斉唱は、音楽大学に進学するAさんのピアノ伴奏で。昨日、おとといと練習したおかげで、みんな大きな声で歌えました。こういう儀式のときぐらいしか歌う機会はないのですが、歌うたびにいい歌だなあと思います。

卒業式での最大の仕事は証書の授与です。1人1人に「おめでとうございます」と声をかけながら渡します。今年は男の学生に見違えるような姿で私の目の前に現れた学生が何名かいました。Eさんはめがねを取って髪もすっきりして、全くわかりませんでした。Sさんもいつものむさくるしさが消え、好青年風に変身していました。卒業式を重く見ている証拠ですから、びっくりさせられるくらいは我慢しなきゃ。

式辞として、一流の人間になってほしいと訴えました。非常に漠然とした感覚ですが、私ぐらいの年になると、人に会った時、その人がどのぐらいの器なのかということを見てしまいます。そして、私自身が大した人物じゃないくせに、他人の器が見えてしまうことがけっこうあるのです。その時に、大きな人物に映るような人物になってほしいという意味で「一流」という言葉を使いました。現に、KCPへ遊びに来た卒業生に「こいつ、立派になったな」と感じさせられると、なんだかうれしくなります。

式の後のパーティーでは、毎年のことですが、この1年間この学校を支えてくれたこの学生たちが明日からもう来ないと思うと、一抹どころではない寂しさを感じます。この顔がいない学校なんてありえないとさえ思えてきます。大木が用材として切り出された後の、か細い苗ばかりの森を、1年かけて巨木がうっそうと生い茂る森へと育てていく気分です。来年の3月も、きっと同じ気分になるのでしょう。今私が受験講座や初級クラスで見ている学生たちが、きっと立派な柱になってくれると信じています。

温泉

2月27日(金)

朝からきれいに晴れ上がり、まだ都内を走っているうちから真っ白な富士山が見えました。その富士山がだんだん大きくなり、窓からはみ出さんばかりになると、そこは富士急ハイランド。

今回は、絶叫マシンに酔いしれる従来のコースに加え、富士急ハイランドの隣のふじやま温泉に入るというコースも選べるようになりました。私はその温泉コースで、駐車場から温泉へ直行しました。

ゆっくり温泉に浸って、たっぷりマッサージをしてもらって…というわけにはいきません。何せバス旅行では初めてなので、学生たちが押し寄せる前に下見を済ませなければなりません。大浴場には打たせ湯みたいな特別な入り方をしなければならないものはなく、床が濡れて滑りやすいことだけ気を付けてもらえばよし。風呂上りにビールを飲む不届き者の心配をしましたが、アルコール類の自販機はなく、こちらも一安心。

というようなことをして玄関の受付に戻ってきたら、学生の第一陣が来ていました。そこからは、受付で入館の手続をするまでの補助に当たりました。三々五々やってくる学生に、靴のまま上がって来きたり、受付を通らずに入ろうとしたりしないように指示を出しました。KCPの学生は、玄関を入り私を見つけるとみんなぴょこんと頭を下げてくれるので、すぐわかりました。

ところが、タオルをもらって大浴場へ行った学生がさっぱり戻ってきません。どうしちゃったんだろうとだんだん心配になってきた頃、赤く茹で上がった顔になって玄関の私の前に現れました。みんな満足してくれたようです。

そんなことをしていたものですから、楽しみにしていたマッサージは行けずじまい。途中A先生が玄関の見張りを代わってくれた時にちょっと昼寝をしただけでした。うーん、ちょっともったいなかったかな。

帰りは石川PAまでは順調に来たのですが、どうやら私たちがそこを出発した直後に事故が発生したらしく、渋滞を抜けるのに1時間以上もかかってしまいました。その分、新宿着が遅れてしまいました。K先生のバスでは、「みんな渋滞で遅くなってイライラしたと思いますが、一番イライラしたのは誰ですか」と学生に問いかけ学生から「運転手さん」という答えが出てきたところで、「そうですね。それでは運転手さんに感謝の拍手を送りましょう」締めくくったそうです。私はそこまでしませんでしたが、本当にそのとおりだと思います。安全に無事新宿まで送り届けてくださったドライバーの皆様、ありがとうございました。