Category Archives: 気象

寒!

11月19日(火)

寒かったですねえ、今朝は。都心の最低気温は7.9度で、昨日より2度余り低かったです。今季の最低気温は9日(土)の7.8度ですが、それに迫る気温でした。でも、これで平年並みです。今までが暖かすぎたのです。これからしばらく、最低気温が一ケタ台の日が続くそうですから、ようやく気温が季節に追い付いたようです。

もちろん、コートにマフラーで出勤しました。手袋はしませんでしたが、してもおかしくない風の冷たさでした。コートは重かったですが、その威力は絶大で、そんな風に吹かれても寒さは感じませんでした。ヒートテックなしでも、もう少し頑張れそうです。

職員室の鍵を開けて中に入ると、少しひやんとしました。思わず、暖房のスイッチを入れました。朝一番で表玄関のドアを開け放つのが毎朝の私の仕事ですが、今朝は他の先生がいらっしゃる直前まで開けませんでした。でも、もう保温のためにドアを閉めておいてもおかしくない時期ですよね。

教室に入ると、欠席4名。うち2名が遅刻で来ました。その2名に理由を聞くと、異口同音に「寒くて起きられませんでした」と答えました。毎年そんな学生が現れますが、今年もそういうシーズンになったのだなあと思いました。そういう答えに対して「バカ者!」と言ってやるのが冬の風物詩です。

日本語プラスが終わると外は真っ暗です。受講生のSさんは、フード付きの暖かそうなオーバーを着込みました。「先生、さようなら」と言って、帰っていきました。その後を追って、私も外階段を下りました。スーツの上着を突き通して肌に刺さる外気は、10度を割り込んでいるかもしれません。一気に冬ですね。

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寒かったですね

11月8日(金)

最低気温8度という予報が出ていましたから覚悟して目を覚ましたら、窓がうっすら結露していました。クローゼットからコートを引っ張り出し、ポケットに手を突っ込むと、防虫剤の包み紙だけ出てきました。夏の間に全部飛んでしまったのでしょう。でも、虫に食われた形跡はありませんでした。

今シーズン初登板のコートを着込んで外に出ると、その威力はすさまじく、コートに包まれた肩から下は全く寒さを感じませんでした。しかし、首はひんやりとしていて、マフラーもしてくればよかったかなと、少し後悔しました。これで下着がヒートテックになったら、もう真冬装束です。秋の“気温”はつるべ落としですね。

9時5分前ぐらいに教室に入りましたが、スカスカでした。寒さでベッドから出られない学生が現れ始めたのでしょうか。その一方で、Sさんは半袖Tシャツ姿でした。ジャケットは着て来たみたいですが、授業中はずっとジャケットを脱いだままでした。

そのSさんはニュースの発表の当番でした。よく通る声で、語りかける口調で発表してくれました。クラスの学生たちの評価も最高点に近く、「とてもわかりやすかったです」とか、「話すスピードがちょうどよかったです」とか、コメントもすばらしい系ばかりでした。私は辛口ですから、時々母音が脱落した点を減点しました。

これに対してRさんはスマホをチラ見しながらの発表でした。この発表は、アナウンサーのようにとまではいいませんが、ニュースを「話す」ことを目標としています。ですから、スマホの画面を「読む」のは大減点です。学生もよく見ていて、「覚えたほうがよかったです」などというコメントが目立ちました。声も小さかったですから、厳しい評価が大半でした。

Rさん自身もあまり上手な発表ではなかったことは自覚しているでしょう。今年一番の寒さがより一層身に染みたのではないかと思います。

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短い秋

10月21日(月)

先月の今頃は、“暑さ寒さも彼岸まで”というけど、本当にそうなるだろうかと心配していました。その言葉通り、お彼岸を過ぎたら、確かに気温は高いけれども、肌に粘りつくような暑さではなくなりました。衣替え直後は薄手の夏のスーツを着ていましたが、先週から裏地のついたスーツを着ています。日中に外をたくさん歩かない限り、このスーツでちょうどいい感じです。土曜日は真夏日でしたが、スーツを着なかったので…。

しかし、今朝は、外に出て数歩あるくと、スーツ内の暖気が抜けて、ズボンの裾から寒気が入り込んできました。前に進むとワイシャツを通して寒気が胸に腹に当たってきました。カーディガンぐらい着てくればよかったと、少し後悔しました。朝の電車内にはコートや厚手のジャケットを着こんだ人が目立ちました。今朝の東京の最低気温は11.5度、11月上旬並みでした。

秋冬物のスーツが暑苦しくなく、コートなど他の衣類も必要としないのが秋だと秘かに思っていますが、今年の秋はもう終わりなのでしょうか。9月末まで半袖シャツで出勤していましたからここまでを夏とすると、秋はたったの1か月? 秋がたけなわになる前に冬将軍ですか。それじゃ短すぎますよ。

今週金曜日はバーベキューです。どうやら寒くはなさそうですが、現時点では雨がぱらつく可能性を否定できません。そういえば、今年はきれいな秋晴れの日がないような気がします。ここは一発、お天気の神様に、25日(金)に快晴を恵んでもらえるよう願うばかりです。

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寒さ、夏服、人新世

10月10日(木)

このところ、急に涼しくなりました。今朝なんか、厚手のジャケットを着ている人や、首にスカーフをまいている人を見かけました。夏物のスーツの私は、外に出た瞬間、寒いと感じました。私が出かけた頃の気温は15度台だったようですから、コートを着ていてもおかしくないくらいでした。

暑さが収まったのは結構なことですが、このところの雨は秋雨前線のなせる業です。10月10日といえば60年前の東京オリンピック開会式の日、きれいな秋晴れの日でした。秋雨前線は、今頃東京近辺をうろちょろしていてはいけないのです。半月ぐらい秋の歩みが遅れていると言ってもいいでしょう。

しかも、天気予報によると、明日からまた夏日が復活しそうな雰囲気です。せっかくスーツの上着がありがたいところまで季節が進んだかと思ったら、また半袖が懐かしい日々に戻るのでしょう。夏物のスーツには、もう少し活躍してもらわなければなりません。

「1950年代から、地球は“人新世”に突入した」という提案が国際地質化学連合に出されましたが、この3月に反対多数で否決されました。人新世は気候変動だけを意味するわけではありませんが、それも含めた地球の変化を指します。秋が消滅しそうな日本は、人新世になっていると言ってもいいような気がします。

この人新世の真骨頂は、人が住んでいないような地域の地層からもプルトニウムが検出されたというところにあります。1950年代に世界中で行われた核実験の結果、プルトニウムが全球的に飛び散り、それが堆積したのです。いやはや恐ろしい限りです。

今学期のBBQは10月25日ですが、「秋」晴れの日にしたいものです。

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彼岸まではいいけど

9月24日(火)

それにしても、計ったように“暑さ寒さも彼岸まで”ですね。先週末の彼岸の前日までは真夏日でしたが、おとといの彼岸の中日は、雨が降ったこともあり、最高気温が30度を割り、昨日はさらに下がり、今朝に至っては、最低気温17.7度、肌寒ささえ感じました。半袖でマンションの外に出た瞬間、カーディガンを羽織ってくればよかったと思いました。“秋冷”は言い過ぎかもしれませんが、今までが夜でも暑苦しかっただけに、そんな言葉も使いたくなります。

いろいろな秋の感じ方があると思いますが、私は全国の最高気温ランキングで秋を感じます。暑い盛りの頃は、熊谷とか山形とか江川崎とか日田とか北見とか、本州四国九州、時には北海道の内陸部や盆地がベストテン(暑すぎますからワーストテン?)を競い合います。しかし、暑さが衰えてくると、沖縄の各地点が上位を独占します。現時点では沖縄勢が独占とまではいきませんが、上位に進出するようになりました。

涼しくなると心配になってくるのが、学生たちの風邪です。どうしてこんなに病弱なのかと言いたくなるくらい、季節の変わり目に風邪をひいて欠席する学生が多いです。今朝の私のクラスは欠席6名。そのうち2名は遅刻してきましたが、4名は声が出ないとか連絡してきていますから、気温が下がったせいで風邪をひいたのかもしれません。エアコンのつけすぎでも風邪をひく、ようやく学問の秋っぽくなったと思ったら風邪をひく、いったい、いつがベストシーズンなのでしょう。

そんなことを言っても、あさってが期末テストです。

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何の名月?

9月17日(火)

今晩は中秋の名月です。しかし、日中の最高気温が33.4度では、到底“秋”とは呼べません。昼間の青空の色はいくらか秋めいてきたかに感じますが、蒸し具合はまだまだ夏です。ですから、中秋ではなく、せいぜい晩夏の名月ですね。明日の朝の予想最低気温は26度となっていますから、熱帯夜で迎える中秋の名月となりそうです。そういえば、ススキは穂を出しているのでしょうか。

昨日、おとといあたりは各地でお祭りが行われました。9月の半ばですから秋祭りのはずなのですが、おみこしを担いだり山車を引いたりする人たちにとっては、熱中症に気を使いながらの夏祭りそのものだったでしょう。私が見かけたお祭りも、大汗かきまくりのまさに夏祭りでした。

しかし、週間予報によると、今週末は最高気温が30度を下回るそうですから、その通りならまさに“暑さ寒さも彼岸まで”です。それでも、平均気温に比べるとだいぶ高いのですがね。10月になったらクールビズが終わって、またスーツ姿に戻ることになっていますが、果たして戻れるでしょうか。夏装束をもう半年延ばした方がいいでしょうか。考えどころです。

今年は本当に異常気象だったと思います。お米をはじめとした農作物の実りはどうなのでしょう。どれもこれも不作となったら、冷害ならぬ“暑害”とでも呼ばなければなりません。すでに、昨年、お米は品質がガタッと下がっていますから、“暑害”は既に顕在しているとも言えます。ある種の魚の不漁も、その一つでしょう。

地球温暖化は、もう戻れない一線を越えてしまったのかもしれません。

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熱帯化

8月31日(土)

台風10号は、潮岬の沖から、三重県、滋賀県、福井県方面に北上しそうな予報が出ています。関東地方へは来ずに低気圧になりそうです。しかし、雨を中心とした影響は、数百キロ離れた関東地方にも及び続けるようです。直撃こそ免れそうですが、油断はできません。

台風10号の元になる熱帯低気圧が生まれたのは、私が福岡を歩き回っていた21日でした。発生の頃は、26日か27日に関東地方を襲うようなことが言われていましたから、福岡のホテルで休校するかどうか判断しなければならないかもしれないと覚悟をしていました。帰りの飛行機が飛ぶかどうかまで心配しました。

しかし、当の台風はのんびりちんたら迷走し出し、九州の南へと向かい、上陸したのは、おととい、鹿児島県薩摩川内市でした。その後も千鳥足の歩みで今に至っています。夏休みが1週間遅かったら、ホテルに缶詰めになっていたかもしれません。

このような台風の進路も地球温暖化の影響だそうですが、私が注目しているのは、日本近海で熱帯低気圧が発生していることです。日本付近においては、寒気と暖気が衝突して発生する温帯低気圧は、四季を問わず佃煮にするほど生まれていますが、高い海水温を必要とする熱帯低気圧は、そう簡単に生まれるものではありませんでした。それが気安く発生するようになったということは、海水面が熱くなっているということです。また、最近頻発しているゲリラ豪雨は、夕立ではなく、熱帯のスコールを思わせます。

仕事の合間に空を見上げると、雲がけっこうな速さで流れていました。今は風も弱く雨も降っていませんが、まだまだ気を抜くわけにはいきません。

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清濁

8月26日(月)

天気予報には毎日のように傘マークが現れていましたが、とうとう1回も降られずに夏休みが終わりました。東京というか、東日本は随所でゲリラ豪雨が発生したようでしたが、先週ずっと滞在していた福岡県筑後地方は、猛暑日&熱帯夜の連続でした。筑後地方ではありませんが、太宰府市は7月19日から39日連続の猛暑日です。福岡市は7月17日以降、気温が25度以下になっていません。

おかげで、世界遺産を見て回ったり、山奥の大型天体望遠鏡で日中の星を観察したり、街中で河童を探したり、元寇の防塁を訪ねたり、普段できないことをたっぷりすることができました。というわけで、毎日2万歩前後歩きました。1万歩に届かなかったのは、大牟田市三池港周辺でレンタサイクルを乗り回した日だけでした。半袖短パンでそんなことをしていましたから、腕と膝から下が真っ黒になりました。

炎天下をかなりの速度で歩きましたから、滝のような汗をかきました。心身にしみこんだ穢れや濁りが、汗と一緒に流れ出ていくような感じがしました。入れ替わりに大きな水筒に仕込んだ冷たい麦茶をがぶ飲みすると、新しい自分が出来上がっていくような気がしました。水筒の麦茶を飲み干し、通りがかりのスーパーで買ったペットボトルの麦茶を一気飲みした日もありました。まるで、製汗装置になったようでした。こういう運動は、体にいいのでしょうか。

一番印象に残ったのは、八女市の山奥の星野村です。山奥でも暑く(付近の八女市黒木の観測所では最高気温36.3度)、山道で大汗を書きましたが、空気の澄み具合は秋でした。本物の秋や冬には、もっと空気が透明になるのだろうと思いました。こんなに空気がきれいなら、立派な天体望遠鏡も置きたくなりますよ。泊まれば夜空の天体観測もできるとのことでしたから、真冬のよく晴れた新月の日に再訪したくなりました。

さて、10日ぶりの出勤。あっという間に浮世の汚泥にまみれてしまいました。

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ワンダーランドを去る

8月13日(火)

7月期の中間テストの日は、アメリカの夏の短期プログラムで勉強してきた学生の修了式があります。テストを終えたばかりの学生が6階の講堂に集まり、修了証書をもらいます。

6月の期末テストの日には、4月期まで最長で3学期、9か月間KCPで勉強した学生たちを送り出しました。9か月ということは去年の10月からということですから、「みなさんは東京の暑い暑い暑い夏を経験しないで帰りますね」と言って送り出しました。しかし、夏の短期プログラムの学生は、その逆です。「今回は暑い暑い暑い夏の東京しか知らないで帰りますが、今度来るときはずっと過ごしやすい時期を選んでください」と挨拶しました。こんな連日の猛暑日・熱帯夜が東京だ、日本だと思ってほしくないですからね。

学生たちも、この暑さは相当強く印象に残っているようでした。自分の生まれ育った町もかなり暑いけれども、東京はそれ以上だという声があちこちから聞こえました。東京の夏は、気温もさることながら、湿度が下がらないので、より一層体に負担がかかります。気象庁のデータによると、最小湿度が50%を割る日がほとんどなく、蒸し暑いことこの上もありません。これが東京だけじゃないんですね、札幌あたりでもからっとした暑さになっていないみたいです。

そんな暑苦しい日本ですが、学生たちは「もっと日本にいたい」と言います。ネットを通してしか知らなかったことが、実物を見てみたいと思っていたものが、目の前にリアルに現れたり、実際に手に取ることができたり、あるいは味わえたりするのですから、ワンダーランドそのものなのでしょう。

大半の学生が、明日帰国します。学生たちがまたKCPを訪れてくれることを、切に願っています。

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雨が降ると

7月30日(火)

午後、新宿は多少雨がぱらついたので、幾分気温が下がったようです。しかし、湿度が上がったみたいで、外は蒸し暑いことこの上ありません。中途半端な雨は、気温を下げず湿度を上げるばかりで、ご利益はありません。でも、梅雨前線による大雨に見舞われ大洪水になっている東北北部に比べたら、ぜいたくな話です。

先日、天気予報を見ていたら、今年の太平洋高気圧はパワハラ高気圧と呼ばれていると言っていました。あまりに高圧的で、雨雲さえ満足に育たないのだそうです。だからかどうかはわかりませんが、午後の雨も確かに降りましたが、気象庁のデータ上は降水量0ミリです。雀の涙以下ということでしょうか。東北北部は、このパワハラ高気圧の圏外ですから、雨雲が跋扈した結果、大きな被害が発生したというわけです。

学生たちは、そんな弱々しい雨でも、雨が降っていると見るや、職員室へ傘を借りに来ます。いつの間にか、貸し出せる傘がすっかり消えていました。「雨に降られて風邪をひいて欠席しました」などと言われるよりはしっかり傘をさしてもらった方がいいですが、やみそうな雨と降り続きそうな雨って、区別がつかないのでしょうか。学生が大好きなスマホには、そういう雨予報がうるさいほど流れ込んでくると思うのですが。

学生たちの国では、そういう情報が流通していないのでしょうか。「雨雲接近中」などという表示を見て行動を決めるのは、日本人ぐらいなのでしょうか。だとしたら、これも日本文化だよと、学生に教えてやらなければなりませんね。

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