Category Archives: 気象

ドームが満席

8月11日(月)

新型肺炎の累計感染者数が5万人を超えました。春先に中国の感染者数が8万人以上になった時、いくらなんでもあそこまでひどいことにはならないだろうと思ったものです。ですが、今や、中国の背中が見えたどころか、この勢いなら今月中にも中国を追い越してしまうかもしれません。

もはや、感染者をクラスターレベルでとらえることも、感染経路を明確に把握することもできません。市中感染が広がっていると言われていますが、誰もが無症状感染者であると言ってもいいのではないでしょうか。ですから、大勢が集まってマスクを外して会食し談笑すれば、病原体の密度が高まり、より多くの病原体を体内に取り込むことになります。その中には自分が持っているのと違うタイプの病原体もあり、免疫の力が及ばず、発症に至ることもあるでしょう。

日々、自分がウィルスをまき散らしているかもしれないと思って生活すべきです。私は、必要最小限しか口を開かないことにしています。最近は買い物をするたびに「袋は要りますか」と聞かれますが、首を振って拒否の意思を示します。昼食は店が空いている時間帯を狙っていきますから、11時台か2時以降です。学校の外では一言も口を利かず、電車の中ではひたすら本を読みます。

不思議なのはエスカレーターでのアナウンスです。「手すりにつかまって…」と言いますが、電車のつり革や握り棒もつかむと危ないと言われているのに、どこの誰がつかんだかわからないエスカレーターの手すりなんか、触っていいわけがないじゃありませんか。みなさん、足腰の鍛錬と感染防止のために、階段を使いましょう。

5万人と言えば、各地のドーム球場の最大キャパです。猛暑日が続いていますが、冬の寒さをやり過ごすがごとく体を固くして、マスクが外せる日を待っています。

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8月の始まりは夏の始まり

8月1日(土)

久しぶりに、天気予報に晴れマークが並んでいましたから、“もしかしたら”と思っていたら、やっと関東甲信地方も梅雨が明けました。天気図を見ると、おとといあたりまで本州を東西に分断するようにのさばっていた梅雨前線が、本州のはるか東に退いています。ただ、天気図を見る限り太平洋高気圧がでんと構える感じではありませんから、お昼に出た時に見上げた空には、梅雨っぽい雲も広がっていました。

日照不足で農作物が高騰しています。“梅雨明け十日”といって、梅雨が明けた直後はお天気が安定するものですから、カーッと日照りが続いて生育不良を挽回してもらいたいところです。夏が暑くないと、コメをはじめとする秋に収穫期を迎える農作物にも悪影響が現れかねません。週間予報によると、東北から沖縄までは晴れが主体のようですから、あまり心配しなくてもよさそうです。

夏の暑さが本格的になると、マスクが鬱陶しくなりそうだと方々で言われています。暑苦しいからってみんながマスクを外したら、そうでなくても増えつつある感染者が一気に天井を突き抜けてしまうかもしれません。暑かったらうちの中でエアコンをつけてじっとしているのが一番だということなのでしょう。やっぱり今は、“Go To”じゃなくて“Stay Home”みたいですね。新型肺炎が広がり始めた頃、“夏になって真夏日が続くようになったら、こんなの消えてなくなる”などという説もありましたよね。もちろん、今、そんなのを信じている人などどこにもいません。

換気のために開けた職員室の窓から、セミの声が入ってきます。KCPの周りにセミが止まれるような木があったかどうか記憶にないのですが、夏らしさを盛り上げてくれています。

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初めてのカーディガン

7月16日(木)

昨日の夜、学校を出たら半袖シャツから出た腕が寒かったです。丸ノ内線でも銀座線でも、私の周りに人たちは長袖が主流でした。季節が1つ戻ったような感じでした。

今朝、家のベランダに出るアルミサッシにうっすら水滴がついていました。開けると、冷気ではなく寒気と呼びたくなるような空気が部屋の中に入ってきました。これはちょっと耐えられないと思い、先月、ユニクロの安売りで買っておいたカーディガンを着て家を出ました。

家の外はカーディガンを羽織るくらいでちょうどよく、電車も窓を開けていますから暑いと感じることもなく、学校まで来てしまいました。職員室に入るとけっこうな気温で、カーディガンを脱いでしまいました。おそらく、鉄筋コンクリートに先週までの熱が蓄えられていて、それにコンピューターの排熱も多少は加わってたのでしょう。

午前午後ともに授業でしたが、ずっと半袖で過ごしました。最近の授業は学生にあまりしゃべらせるわけにはいきませんから、どうしても教師の発話が多くなります。そうすると知らず知らずのうちに体を動かし、だから体力を使い、ゆえに熱が発生し、そのためカーディガンなど不要となります。しゃべらなくても授業時間中3時間立ちっぱなしだし、学生の様子や理解度を見るために教室中を歩き回りますから、はたで見るよりずっと肉体労働です。

昨日は1日中オンライン授業でしたが、帰宅時まで全く寒さを感じませんでした。気が付くと、1人きりの教室で、パソコンのカメラとマイクに向かって必要以上の大きな声でしゃべっているんですねえ。「仕事に熱が入る」とよく言いますが、こういうのもその中に入るのでしょうか。

というわけで、カーディガンは私の机の上で丸まっています。でも、外に出たらひんやりするんでしょうから、また家まで活躍してもらいます。

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距離感

7月15日(水)

肌寒い日が続いています。東北地方には低温注意報が出ているところすらあります。雨もよく降っています。先々週あたりからずっと日本のどこかで川があふれたりがけが崩れたりしているような気がします。「大雨への警戒はもう2、3日必要です」という注意喚起が1週間以上続いているのではないでしょうか。まあ、安倍首相の「瀬戸際」も2月ごろから続いていますが…。

雨が降っていなければ、校庭の日陰を探して昼ご飯を食べたり教科書を広げたりする学生が見られますが、最近は校庭の入り口の扉も閉まったままです。一部の学生はラウンジに流れています。しかし、ラウンジは、3密回避のため、1つのテーブルに椅子は1脚のみにしています。そんなわけで、昼休みにラウンジをのぞくと、1つのテーブルに1人ずつ、入口に背を向けて、黙々と何かをしています。近寄りがたい空気が漂っています。

もちろん、みんなで仲良くおしゃべりされたら困りますから、これが2020年の東京におけるあるべき姿です。いや、学校としては授業が終わったらすぐ帰宅するように指導していますから、たとえ“黙々と”であれ、ラウンジの椅子が埋まるほど学生が残っているのは、理想の姿ではありません。

それはともかく、こういう状況で学生同士、学生と教師の心的距離を詰めるにはどうしたらいいでしょう。休み時間に親しくおしゃべりをしている学生を見かけると、思わずにらんでしまいます。ざっくばらんに話をしたい学生がいても、ちょっと腰が引けてしまいます。私が担当している受験講座理科は受講生が比較的少ないですから、授業を通して関係を深めるという手もあります。でも、それができるのは“比較的少ない”学生たちだけです。

太平洋高気圧が強まって夏になったら、こういうムードが少しは変わるのでしょうか。

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スイッチON

5月20日(水)

寒い1日でした。日中も気温があまり上がらず、瞬間的に15度をやっと超えた程度でした。気象庁のデータ上では3月下旬並みですが、体感的にはもう半月かひと月ぐらい前の寒さでした。午後の受験講座では、暖房を入れました。学生がいれば体熱でけっこう教室が暖まるものですが、私の体温のほかはパスコンの排熱だけという状況では凍えてしまいそうでした。

今年は5月に入ってから気温が低めに推移しているように感じます。伊達の薄着で半袖を押し通そうという気も起きません。きっちりネクタイを締めて、体温が逃げるのを防ぎたくらいです。5月の初めに勢い込んで長袖のワイシャツをみんなしまってしまったので、半袖シャツの上に薄手のジャケットを羽織って出勤しています。駅までも駅からも余計なところに立ち寄らず、まっすぐ目的地に向かいますから、緊急事態向きかもしれません。

そんな寒空の中、代講で久しぶりに日本語の授業をしました。養成講座で日本語文法の講義はしてきましたが、留学生相手の日本語の授業は学期初め以来です。1か月以上間が空いていましたから、うまく授業を仕切れるだろうかと心配でした。でも、教材を目の前にすると、スイッチが入ってしまうものです。この順番で進めてここでこれをして…と流れが思い浮かび、ぱきぱき指名したり学生の間違いにツッコミを入れたり、そこそこ授業を楽しむこともできました。

学生はどうだったでしょうかね。名にか得るものがあったでしょうか。でも、授業の終わりにオンラインのチャットで「ありがとうございました」なんて言われると、達成感が湧いてきました。午前中の授業は、暖房なしで乗り切れました。

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突然の雷鳴

4月28日(火)

教室で、一人でオンラインの受験講座をしていたら、突然、ものすごい雷鳴が聞こえました。思わず説明の声を止めて窓の外に目をやると、薄暗くなっていました。稲光はあったのでしょうか。“ピカッ”はなかったようですが、至近距離に雷が落ちたのでしょう。学生たちのうちの近くはどうだったか聞いてみましたけれども、特に反応はありませんでした。

ごく狭い範囲の雷だったようです。受験講座が終わるころには青空になっていました。気象庁の観測データによると、ちょうど私が授業をしていた頃に新宿のやや北側を雷雲が通り抜けていったようです。アメダスの隙間を抜けていったのでしょうか、練馬、府中、世田谷、東京(丸の内)、いずれも大した雨量は記録されていません。これのさらに強力なのが、ゲリラ豪雨なのです。

最近、上空に寒気が流れ込んでいるのか、よくにわか雨が降ります。今年はSTAY HOME週間です。へたにいいお天気になるよりも、雨でも降っていた方が、恨めしくならなくて精神衛生上よろしいんじゃないでしょうか。出かけるはずだった人々も、その人たちを受け入れる立場の人たちも、「どうせ雨だったんだから…」と、多少はあきらめがつくでしょう。

今年は、官公庁に合わせて、KCPも5月1日から上着・ネクタイを外してもいい夏装束としました。最近気温が平年よりも低めに推移しているので、ちょっと早まったかもしれないと心配もしています。でも、週末は夏日になるという予報を出しているところもあります。それを信じていきましょう。

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雨の国

4月14日(火)

昨日、東京では132ミリの雨が降りました。4月の新記録に迫る雨量でした。この雨がすべての病原体を流し去ってくれないかなあと思いましたが、そんなわけにはいきません。確かに、空気中に浮いていたり路上に落ちていたりしたのは流されたかもしれませんが、人間の体内に存在しているものはそのままです。警戒を続けなければなりません。

三重県尾鷲市では、昨日1日で248.5ミリの雨が降りました。未明には1時間に100ミリ近い雨が降ったという記録が残っています。12日お昼ごろの降り始めからの雨量は300ミリを超え、警報も出されました。

尾鷲の人たちは避難したのだろうかとおもぃました。避難所は、少なくとも「密集」です。「密閉」を避けたいと思っても、大雨の最中に窓やドアを開けっ広げておくことはできないでしょう。災害の恐怖におびえながらお互いを励まし合おうとすると、「密接」にもなりかねません。

もちろん、これは尾鷲だけの話ではありません。梅雨時になったら、全国各地で起こりうることです。去年のように頻繁に広範囲に台風が襲来したら、首都圏や近畿圏のような人口過密地域では、3密避難所がそこかしこに生まれます。不幸にも被災してしまったら、必然的に避難所暮らしを余儀なくされます。

日本は雨がよく降る国です。それに伴う災害も頻発しています。今はまだ4月ですから、雨は1日で過ぎ去りました。しかし、雨の季節になったらそういうわけにはいきません。その時までに何としてもこの騒動を抑え込まねば、洪水に巻き込まれるか避難所のクラスターに巻き込まれるかの究極の選択を迫られるおそれすら考えられます。

安倍さん、犬とじゃれてる暇なんかありませんよ。

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コロナよりも恐ろしい現実

3月31日(火)

世界中がコロナで大騒ぎしていますが、実は日本でとんでもないことが起こっているのです。

今年の東京の桜は、3月14日に日本でいちばん早く開花しました。満開も3月22日と、やはり日本でいちばん早かったです。桜前線は北上を続け、現在、仙台まで開花が確認されています。ところが、南国九州鹿児島では、まだ桜が咲いていないのです。鹿児島県内に咲いている桜が1本もないとまでは言いませんが、鹿児島市内のソメイヨシノの標準木は、いまだつぼみのままです。とうとう3月中に桜は咲きませんでした。いまだに咲いていないのは、北海道と、仙台・福島を除いた東北、それに長野・新潟です。いずれも北国・雪国です。

鹿児島がそんな地方と同じくらい寒かったのかというと、もちろん違います。むしろ、冬が暖かすぎたからなのです。桜の花が咲くには、暖かくなる前に、ある程度の寒さが必要です。低温の期間がないと、花の芽が形成されず、したがって花も咲きません。今年は全国的に暖冬でしたが、鹿児島では暖冬過ぎて花芽が形成されるだけの寒さに達せず、桜が咲かなくなってしまったのです。

鹿児島から約370km南にある奄美大島の名瀬では、桜の標準木がソメイヨシノではありません。ヒカンザクラです。名瀬以南はもともと暖かいですから、ソメイヨシノは咲かないため、ヒカンザクラを桜の標準木としています。鹿児島も、沖縄や奄美大島と同じように、ソメイヨシノが咲かない(咲けない)地域になってしまったのかもしれません。

コロナは、いずれ近い将来、ワクチンが開発されるでしょう。そうなれば、今のインフルエンザと同じように、ときどき大きな流行はあるものの、今年のように世界中の人々を恐怖のどん底に陥れるようなことはなくなると考えられます。しかし、地球温暖化にはワクチンはありません。そう遠くない将来、東京が今年の鹿児島のようにならない保証はどこにもありません。

コロナという目の前の災厄に対峙することも大切ですが、鹿児島の桜が仙台よりも遅くなったという現実も絶対に忘れてはいけません。

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どこでお花見?

3月24日(火)

東京の桜はすでに満開ですが、今年は私の定点観察ポイント、毎朝のお楽しみ花見スポットが、具合が悪いことになっています。丸ノ内線四ツ谷駅の荻窪方面行きホームの屋根を延長する工事をしているため、満開の桜の前に鉄パイプの足場が組まれているのです。ですから、電車の窓越しのお花見が台無しになっています。花が見えないことはありませんが、去年までのように目を奪われるような美しさは感じられません。朝のささやかな目の保養ができない状態です。

午前中、証書をもらいに来る卒業生が少なそうなでしたから、パンでも買って、花園小学校の校庭の桜を愛でながら、少し早めのお昼にしようと思って外に出ました。ところが、青空なのに風は冷たく、あっさり計画を中止して、うどん屋に入ってしまいました。きのうの朝は日曜日の暖かさが残っていましたから、今シーズン初めて、コートを着ないで家を出ました。しかし、今朝はコート+マフラー+手袋と、真冬モードに逆戻りです。日中になっても気温はあまり上がっていないようでした。

気象庁のページで調べてみると、私が出歩いていた頃の気温は10度をどうにか超えていましたが、北西の風が6~7mぐらい吹いていたようです。体感気温は真冬の寒さだったと言っていいでしょう。うどんで温まったのは正解でした。桜は盛りですが、春はまだ浅いといったところでしょうか。

四ツ谷駅の工事が今すぐ終わるとは思えませんから、今年は横着しないでどこかへ足を運ぶことにしましょう。ただ、心配なのは、屋根のほかに壁もできて、来年から桜が見られなくなることです。東京メトロさん、私のささやかな楽しみを奪うような無粋なまねはしないでくださいね。

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鬼は外はしないけど

2月3日(月)

節分ということで、いつもなら豆まきを見学にどこかの神社まで出るのですが、今年は好んで人ごみに出ていくのもいかがなものかということで、教室で節分特別メニューをすることにしました。私が受け持っている超級の学生なら、本当に節分の豆まきを味わいたかったら、自分で調べて自分で行けますから。

節分の意味や鬼や豆まきのいわれを一通り勉強した後、明日は暦の上では春ですから、何に春の訪れを感じるかについて話してもらいました。暖冬とはいえ春は名のみであり、そういう雰囲気ではないでしょうが、季節の変化をどんなことで感じ取るのか聞いてみました。

いちばん多い答えは、花粉症関連でした。花粉症の人がマスクをしたりゴーグルをかけたりするというものです。花粉症グッズがドラッグストアに現れるという答えもありました。確かに、花粉症は早春の風物詩になってしまったといっていいでしょう。だけど、なんだか味気ないですね。

その次が花関係でした。サクラ、レンギョウなどとともに、柳絮を挙げた学生がいました。柳絮は中国の春を彩る美しい景色です。国の春を思い出しながら答えたのでしょう。ウメ、モモが出ないあたりが、日本人の感覚と違うなと思いました。菜の花は出てもいいかと思っていましたが、そういう声はありませんでした。

私は、空の色です。春霞の空といいましょうか、秋から冬にかけての刃のような青空が、水蒸気を多分に含んだ柔らかい色に変わるのが、春の第一歩だと思います。同時に、東京では観察するのが難しいですが、地面がわずかずつ青くなり始めます。土の中から草の新芽がわずかに顔を出しているのでしょう。

お昼を食べに出たら、とても暖かでした。コンビニでパンを買って公園で食べようかと思ったほどでした。最高気温15.2度、南寄りの風の穏やかな1日でした。

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