実演

9月8日(火)

そろそろ私立大学の面接試験が始まるので、上級クラスで改めて面接を取り上げました。日本語も達者で、すでに各方面から面接に関する情報を手に入れているはずの学生たちでしたが、質問が次から次へと湧き上がってきました。今まで一人で不安を抱え込んでいたのでしょう。

映像を見せたり私が実演したりすると、椅子の座り方のようなことまで感心しまくります。文字情報や口頭での説明だけではもう一つしっくりこなかったのが、映像や実演で納得できたというところでしょうか。常識を持ち合わせていればとんでもないことにはならないだろう、というのは年寄りの勝手な思い込みで、若者のほうもまた勝手な思い込みでこちらの意図とは全く違う絵を描いていたのかもしれません。あるいは、映像に出てきた役者のきびきびとした動きに、様式美のようなものを感じたのかもしれません。

そのあと、志望理由や将来設計などお定まりの質問ではない質問を突然かまして、どこまで答えられるかを試しました。中には苦し紛れの学生もいましたが、即興でも概してそれなり以上の答えが出てきました。答えが単語だけにならず、そこを基点に話を広げていこう、自分の一面を紹介しようという姿勢が見られました。上級だけのことはあるなと思いました。

この学生たちが合格を決め、進学するまでにはまだまだ紆余曲折があるでしょう。茨の道を歩んでいくこともあるでしょう。傷だらけになるかもしれませんが、最後はにっこり笑ってもらいたいものです。

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