11月27日(木)
火曜日の選択授業・小論文で学生が書いた小論文をチェックしました。今週は文章読解型小論文に挑戦しました。1000字ほどのまとまった文章を読んだ上で、与えられた課題について書いてもらいました。今までは「こういう意見・考え方についてどう思いますか」というパターンが多かったのですが、今週は課題文から筆者の意見を読み取るところから始まりました。
初回ですから、読解に関しては多少助けてあげました。学生たちには理解しづらいだろうなというところには、解説を加えました。そして、書くべき課題についても、こういう構成で書くといいと説明しました。
さて、ふたを開けてみると、約半数の学生が的外れな小論文を書いていました。「なぜ○○が必要なのですか」という問いなのですが、「筆者の意見に賛成だ」「○○に反対だ」と書き出していました。1000字の文章どころか、わずか1行の指示文すら読み取れていませんでした。“課題は「なぜ」だから、賛成/反対で答えちゃいけないよ”と注意したにもかかわらず、堂々と賛成/反対で書き始めた学生が半数もいたのです。しかも、上級の学生たちだよ。激しい頭痛と吐き気に襲われました。
それに耐えながら「筆者の意見に賛成だ」の続きを読みました。予想通り、「なぜ」の答えは現れませんでした。入試の採点官だったら思い切り0点をつけるところですが、どこか1つでも評価できるところはないかと、目を最大変に見開いて探しました。無駄な努力でした。
すでに小論文入試を受けた学生たちもこんなのを書いたのでしょうか。だとしたら、受かるわけがありません。
賛成/反対組には、コメントで“なぜ”に答えていないと訴えました。そして、書き直しを命じることにしようかと考えています。
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