思い出

4月4日(水)

3月に卒業した学生たちの進路をまとめました。進学した人が一番多いですが、就職した人もいれば帰国した人もいます。夢を叶えた人もいれば、夢が破れた人もいます。計画どおりに歩んでいる人もいれば、入学した時とは全然違う方向に進んだ人もいます。努力が報われた人も、報われなかった人もいます。

概して言えることは、自分自身ときちんと向き合った人は、たとえ来日時の思いとは違っていても、将来に向けて着実に進んでいるのに対して、行き当たりばったりだったり自分を正しく評価できなかったりしていた学生は、いったいどうしちゃったんだろうっていう進路になっています。CさんやGさんやLさんは、残念ながら、どうしちゃったんだろう組です。

この3人は、入学の学期に私のクラスでした。Cさんはしっかり者のZさんと友達になりました。でもZさんのいいところを見習うことなく、1年で大学進学したZさんと離れてからは、がたがたと崩れていきました。Gさんの辞書には「完璧」という言葉はないようで、何もかもが中途半端でした。何度叱られても蛙の面に水で、卒業後の進路も中途半端なままでした。Lさんはどこか斜に構えたところがありました。自分では冷静なつもりだったのかもしれませんが、自分の将来に対しても熱くなれず、流されるままに進学したように思えてなりません。

鉄を熱いうちに打たなかった私が悪かったのかなあと思いながら、3人のデータを入力しました。3人はKCPでの留学生活をどう思っているでしょう。新しい世界では、同じ轍を踏まないようにしてもらいたいです。

もちろん、そのクラスはそんな学生ばかりではありません。Lさんと仲のよかったDさんは、山あり谷ありの留学生活でしたが、大きく成長したと思います。最後の学期も私が受け持ち、大人になったと感じさせられました。最上級クラスに上り詰めて進学もきちんと決めての卒業ですから、立派なものです。

今週末は、新入生のプレースメントテストです。どこかのクラスで新入生を受け持つことでしょうが、卒業までに学生自身が成長を実感できるように育てていきたいです。

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