Monthly Archives: 10月 2019

スーツには早い

10月3日(木)

10月1日から衣替えで、毎日スーツにネクタイといういでたちで通勤しています。しかし、東京地方は連日夏日で、朝でも20度以上ありますから、どう考えても半袖が正解です。周りを見ても、スーツの上着を着ているのは少数派で、せいぜい半袖+ネクタイです。

夏装束と冬装束の間をグラデーションで満たすことができたらそれがいちばんいいのですが、なかなかそういうわけにもいきませんから、どこかで線を引くことになります。その線を、暦の上では切りのよい10月1日に引いていますが、自然が相手ですから、実際にその日から長袖が必要になるとは限りません。気温が人為的な線なんかに全く無頓着だったとしても、文句は言えません。

でも、1か月後にはスーツの上着を着ないではいられないでしょうね。今は薄手のスーツですが、そのころはしっかり裏の付いた冬のスーツのはずです。そこからもう1週間か10日も経つと、コートが欲しくなっているかもしれません。

古くから「秋の日は釣瓶落とし」と言われていますが、最近は「秋の気温は釣瓶落とし」だと思います。半袖からコートまでの期間が、前世紀末あたりに比べても、短くなったんじゃないかと感じています。台風の勢力が強まる傾向にあるのは地球温暖化のなせる業だと言われていますが、夏がいつまでも頑張り続けて力尽きたとたんに冬になるというのも、その影響じゃないでしょうか。

秋の花は日の長さを感じて咲きますから、いつまでたってもコスモスが咲かないなどということはないでしょう。でも、汗をふきふき菊人形展というのは風情がありませんね。いや、そう思っているのは昭和生まれの古い人間だけで、令和生まれ大人になるころの感覚は、冷房の効いた部屋でポインセチアかも…。

初練習

10月2日(水)

午後から、来週末K大学を受けるEさんの面接練習をしました。理科系の学生で、ずっと受験講座を受けてきましたから、担任でも何でもありませんが、私が見ることにしました。

まず、姿勢が悪いです。膝から下を、ブランコをこぐときのように椅子の奥に引いてしまい、しかも背中を丸め、目は正面の私ではなく左前方の窓の方を向いてしまっていました。手が落ち着きなく動き、緊張していることがありありとうかがえました。この1年間しょっちゅう顔を合わせてきた私に対してこんなに緊張していたら、本番は絶望的です。

答えの中身もパッとしません。的外れなことを話しているわけではありませんが、メモを取っても何のことだかわからなくなるほど印象が薄いのです。受験講座の際にも“自分のウリな何か”とさんざん問いかけてきたのですが、その効果が全くありませんでした。

EさんはK大学のオープンキャンパスに行っているのですが、その話に全然触れませんでした。大きなアドバンテージがあるのに全く活用しようとしないのです。K大学は東京ではなく京都の大学ですから、そのオープンキャンパスに足を運んだとなれば、面接官の心証はぐっと良くなるはずなのです。どうしてこんなに自分を売り込むのが下手なのでしょう。

このままにしておくわけにはいきませんから、一通りの練習が終わってから、私なりの模範解答を示しました。このぐらいの作戦は自分で立てられなきゃダメじゃないかと心の中で毒づきながら、Eさんの感心したような顔を見ていました。初めての面接練習ですから、緊張するのも答え方のポイントがつかめないのも、しかたがないのでしょうか。

次の練習は、来週の火曜日です。仕上げて来てもらいたいです。

増税

10月1日(火)

週末、家の中で物干し代わりに使っていたツッパリ棒のようなポールが落ちてしまいました。荷重のかけすぎではなく、パッキンがヘタってしまい、壁に対して突っ張っていられなくなったのです。耐用年数をだいぶ超えていたでしょうから、天に召されたと思ってあきらめました。

でも、絶妙のタイミングで寿命を迎えてくれたものです。即刻家の近くのホームセンターに向かい、どうにか消費税8%のうちに新品を買うことができました。ついでに、トイレの洗剤まで買ってしまいました。

さて、税率2%アップの初日、私の税率10%の支払い第1号は、病院でした。病院の診察料は内税ですからあまり切実さはありませんでしたが、確かに前回とは違っていました。3か月に1回行く病院は、診察内容がほぼ同じですから、料金も変わらないのです。違ったのは、まさに税金が上がった分というわけです。

その後、お昼に入ったお店では、値段がわずかずつ上がっていました。テイクアウトにはできませんから、税率10%です。料理本体の値段も上がっていたようですから、食後にゆっくり休ませてもらって、本をゆっくり読んできました。昼食のピーク時の直前には出ましたから、店には迷惑をかけていないはずです。

税金でしなければならないことは増える一方なのに、日本の国にはお金がありませんから、増税はやむを得ないことだと思います。でも、根本的には、この国の(国民の)価値観を変えないと、貧困とか高齢化とかの問題は解決しないでしょう。企業がいかに法人税を節税するかを競っているようでは、日本には未来はありませんよ。