動きが鈍いと

3月2日(火)

つい先日合格を決めたXさんが、入学許可証を持って来ました。学校から入管への報告に必要ですから、進学する学生には入学許可証を持って来てもらい、学校でコピーを取っています。

ところが、そのXさんを見つけたY先生が「Xさん、何してんの! 授業中でしょう」と一喝。本来なら自分の部屋でオンライン授業を受けていなければならない時間に、学校へ来てしまったのです。担任教師としては怒らなければなりません。怒られたXさんは、シュンとなって帰りました。

その後、T先生と、担当している学生たちの進学先決定状況を確認しました。学期初めに比べれば未定者はかなり減りましたが、残っている学生はかなりのつわものたちです。そして、T先生の分析によれば、このつわものたち、動きが鈍いのです。教師からアドバイスをもらっても、動き始めるまでに時間がかかり、チャンスを逸してきた形跡があります。

さらに言ってしまうと、優先順位がつけられないという面もあります。Xさんがその典型でしょう。志望校から入学許可証が届いたら、うれしくなって、後先考えずに学校へ来てしまったに違いありません。Xさんに限らず、計画性がない学生、すぐに取り掛からなければならないことが見えない学生が、いつまでたっても進学先が決まらないという図式が見えてきました。

それに対し、NさんやGさんなどは、日本語力的には疑問符が付いていましたが、夏ぐらいから騒ぎ出して、周囲の教師も巻き込んで、昨年秋には合格を決めてしまいました。Aさん、Fさん、Wさんあたりも、合格が決まったのは年が明けてからでしたが、計画的に動いていましたから、思いを遂げることができました。

毎年、多かれ少なかれ、そういう傾向がありましたが、今年は特に顕著なような気がします。これを、卒業式後に残る学生の指導につなげていきます。

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