手を離れる

3月26日(金)

今学期の進学データを整理しています。これから合否発表という所もありますが、それによる変動は“修正”程度でしょう。誰がどこを受けて結果はどうだったか、EJU、JLPT、英語試験の成績は何の科目が何点だったか、そういったデータをまとめています。

入学時に比べて大きく伸びた学生もいれば、伸び悩んでしまった学生もいます。同じような成績なのに結果は明暗が分かれてしまった例もあります。このデータに、授業中の態度や入試の準備の進め具合など、その学生を担当した教職員からの情報を付け加えると、その学生がKCP在籍中にどのように歩んできたかが見えてきて、同時に、私たちの指導の良し悪しも浮かび上がってきます。

そんなことをしていたら、Cさんが進学先や入管に提出する書類を受け取りに来ました。Cさんは、卒業式当日が試験日だったので、卒業証書をもらっていません。ついでと言っては何ですが、それも受け取っていきました。

そのCさん、11時に来ると約束したのに、姿を現したのは11時45分でした。大幅に遅刻するという連絡は、ありませんでした。入学以来、こういうだらしなさがあり、改まることはありませんでした。何校受験しても、出願書類が出来上がるのは消印有効日の夕方でした。間に合わなかったこともありました。受験日に向けて試験準備をすることもなく、不合格を繰り返しました。

Cさんは、入学直後に受けたEJUですばらしい成績を挙げました。しかし、そこから全く進歩がありませんでした。希望の星が、いつの間にかお荷物になっていました。Cさんのクラスの教師が総がかりでどうにかこうにかつかんだ進学先です。精神的にも大人になっていくでしょうから、就活か院試の時には、持てる力を存分に発揮してもらいたいです。KCPの教職員は、もうお世話をすることができませんが…。

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